カルシウムが抜け毛に効果アリ?
カルシウムといえば、骨の生成に必要な栄養素のイメージが強いですよね。
カルシウムが抜け毛に関係していることを知らない人も多いのではないでしょうか。
今回はカルシウムが抜け毛に効果のある理由、そしてカルシウムの摂取の仕方についてお話していきたいと思います。
Contents
カルシウムの役割について
カルシウムには主に
・骨や歯を作る栄養になる
・筋肉の収縮
・神経興奮の抑制
・細胞分裂の促進
・血液凝固作用の促進
の5つの役割があります。
そのうち、
・神経興奮の抑制
・細胞分裂の促進
が薄毛に関係してきます。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
神経興奮作用の抑制
よく「眠れないときにホットミルクを飲むとよい」と聞きますよね。
イライラしてると「カルシウム足りないんじゃない?」と言われた経験が1度はあるのではないでしょうか。
気休めや迷信だと思っている方も多いかもしれません。
しかし、これこそが精神興奮作用の抑制効果なんです。
カルシウムには気持ちを落ち着かせてくれる働きがあります。
ですので、薄毛の原因となる不眠やストレスに効果のあるカルシウムを摂取することはとても大切なことなのです。
細胞分裂の促進
髪の毛は頭皮の下にある毛根の1番下にある「毛乳頭」という部分で作られます。
毛乳頭の周りにある毛母細胞という細胞群がアミノ酸などを吸収して細胞分裂を繰り返して作られるのです。
この細胞分裂が活発になると、その分より多くの髪の毛が短期間で作られることになり、薄毛、抜け毛の予防になります。
カルシウム不足で起こる症状について
ではカルシウムが不足するとどんな症状が出てきてしまうのでしょうか。
カルシウムが不足すると、
・イライラ
・不眠
・血行不良
・内蔵機能の低下
などが起こります。
1つずつ、どのように薄毛に影響があるのか、説明していきたいと思います。
イライラ
カルシウムは血中にも含まれていますが、細胞の中、骨の中にも貯蔵されています。
カルシウムが不足すると細胞の中に蓄えられたカルシウムが異常に放出されて神経細胞が興奮してしまうのです。
神経細胞の興奮状態が長く続くと、イライラの原因となります。
イライラが長く続くと、ストレスにもなり、抜け毛、薄毛の原因となるのです。
不眠
睡眠・覚醒をコントロールするのにカルシウムがとても重要な働きをしていることが東京大学などの研究で明らかになっています。
その研究の結果、カルシウムイオンが脳を眠らせているということがわかったのです。
このことから、カルシウムが不足すると不眠になりやすいと考えられ、不眠によって血流も悪くなり、頭皮や髪に必要な栄養が行き渡らなくなるため、薄毛の原因になると言われています。
血行不良
カルシウムは骨を作るだけではなく、血管の細胞の働きにも影響があります。
そのため、カルシウムは不足すると、血圧が上昇したり、血管の老化を促進したりしてしまいます。
血管の老化により、血管の弾力が失われると血行も悪くなり、血液もドロドロになりやすくなります。
その結果、必要な栄養が必要なときに届かなくなり、薄毛の原因になるといわれています。
内蔵機能の低下
カルシュウム不足により、内蔵機能が低下すると、たんぱく質の吸収率が落ちます。
たんぱく質は髪の毛の生成にとても大切な栄養です。
たんぱく質が吸収されにくくなるということは、髪の毛の生成サイクルも長くなってしまうのです。
結果、薄毛、抜け毛の原因となってしまいます。
カルシウムの摂取の仕方
カルシウムを摂取する方法は食事で補う方法、サプリメントで補う方法の2つです。
毎日の食事でカルシウムを意識しながら、それでも足りない分をサプリメントで補う方法が1番理想的です。
女性はカルシウムの吸収率が低い?
女性は男性よりもカルシウムの吸収率が悪いことをご存知でしょうか。
女性は歳をとればとるほど、腸管からの吸収率が悪くなります。
しかも、閉経後はさらにカルシウムが骨から溶け出してしまうので、骨密度も落ちてしまうのです。
そうならないように、必要なカルシウム量を継続して摂取することが大切です。
1日の摂取基準量
カルシウムの1日に必要な摂取量は18歳以上の女性の場合、650mgと言われています。
また、摂取量の上限は2500mgですので、摂りすぎにも注意しましょう。
650mgは牛乳で言うと200ml。
コップで2杯くらいの量になります。
2杯なら、朝晩1杯ずつなのでさほど大変な量ではありませんね♪
カルシウムを多く含む食材
牛乳が苦手な方やアレルギーがある方、いろんな食材から摂取したい方のために、カルシウムを多く含む食材を紹介していきたいと思います。
だいたい1食で食べる量で換算しています。
小松菜 | 1/3束(80g) | 136mg |
モロヘイヤ | 1/2袋(50g) | 130mg |
いりごま | 大さじ1(10g) | 120mg |
わかさぎ | 4匹(70g) | 315mg |
干しエビ | 大さじ1/2(3g) | 213mg |
イワシのオイル漬け缶詰 | 1/2缶(50g) | 175mg |
焼き豆腐 | 1/3丁(100g) | 150mg |
生揚げ(厚揚げ) | 1/3枚(60g) | 144mg |
がんもどき | 中1個(50g) | 135mg |
スキムミルク | 大さじ3強(20g) | 220mg |
アイスクリーム | 100g | 140mg |
ゴーダチーズ | 20g | 136mg |
ワカサギが食べる量は少量でいいのに含有量がダントツですね。
しかし、1年を通して毎日食べること、保存や手に入りやすさから考えると干しエビが1番手軽に摂取できそうです。
3gでいいので、ご飯に乗せたり卵焼きに入れたり、取り入れやすいのも継続して摂取する際に大切になります。
その他、お豆腐も毎日取り入れやすい食材ですし、大豆製品はイソフラボンを含み、女性ホルモンにも良い食材ですので積極的に取り入れたい食材となっています。
〈理想的な食事例〉
朝:牛乳1杯
トースト
ゴーダチーズオムレツ
夜:厚揚げと小松菜の煮浸し
これだけでもう700mg以上摂取できるので、ランチには好きなものが食べられます♪
また、最近は食品のパッケージの裏面に成分表が記載されているものも多くあります。
ぜひ、1日の摂取量は650mgということを覚えてお買い物をしたり、献立を考えてみたりしてみてください♪
少し意識するだけでも変わってきますよ♪
効果的な摂取方法
カルシウムに効果的な摂取方法はあるのでしょうか。
実はカルシュウムが体内に蓄積されるのは夕方以降と言われています。
ですので朝よりも夕食や夜食で摂取するほうが効果があります。
寝る前のホットミルクや夜食のアイスなどもいいですね!
そこまできっちりと考える必要はないので、朝でもお昼でも好きな時で大丈夫ですが、なるべく効率的に摂取したいと考える方は夜に多めに摂取するのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
骨に必要なイメージのあったカルシウムですが髪の毛にも必要な栄養素だったことがわかりました。
1日に必要な量は牛乳2杯でいいのも気軽に摂取することができ、助かりますよね!
身近な食材にも多く含まれるので、普段の食事をほんの少し意識するだけでよいのも嬉しいポイントです。
以上を参考にしてカルシウムを摂取して薄毛対策に役立ててみてくださいね!