ヘアケア

天然パーマの女性は薄毛になりやすい?

天然パーマの女性は薄毛になりやすい?

天然パーマの人は薄毛になりやすい、という話を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

天然パーマは生まれつきのものです。
しかし、薄毛になりやすいのなら、その原因や対処法を知って、なるべく予防したいですよね。

今回は天然パーマの人が薄毛になりやすいというのは本当なのか?
対処法や予防法はあるのか?

などをご紹介していきたいと思います。

天然パーマはなぜなるの?

そもそも天然パーマと、そうではない人となにが違うのでしょうか?

遺伝でなってしまう、と思っている人が多いと思いますが、実は遺伝以外にも原因があるのです。

・遺伝
・成長期から出てくるクセ
・毛穴の形状からなるクセ
・ホルモンバランスの乱れからくるクセ
・加齢によるクセ
・髪の傷みからくるクセ
・病気や薬の副作用からくるクセ

などになります。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、ほとんどはクセ毛。
遺伝以外は後天的なものになります。

遺伝

髪質や髪の色は両親、または祖父母からの遺伝の要素が大きいことが研究の結果、わかっています。

両親・祖父母の誰かが天然パーマだと、生まれてくる子供も天然パーマである可能性が高いということになります。
遺伝には優性と劣性があり、優性遺伝が劣性よりも強いのです。

天然パーマに関しては優性になりますので、お母さんが直毛、お父さんが天然パーマだと、子供は天然パーマになる可能性の方が大きくなります。

優性・劣性となると、優れている、劣っている、と勘違いしてしまいそうですが、どちらが劣っているということはありません。強く出る遺伝の方を優性、と呼んでいるだけです。

遺伝で伝わる天然パーマは、遺伝子レベルでのクセなので人工的に矯正する方法でしか直すことはできません。

まれに子供の頃天然パーマでも、思春期にはクセが抜ける、などのこともあるようですが、たいていの場合はずっとそのままの髪質になります。

成長期から出てくるクセ

小学校高学年から高校生くらいまでの間に、クセ毛になる場合があります。

子供の頃はまだ頭蓋骨に隙間が空いています。成長期にこの隙間がぴったりとくっつき、大人へなっていきます。

頭蓋骨の変化と、ちょうど思春期・成長期のホルモンバランスの変化によってクセがでてくることがあります。

毛穴の形状からなるクセ

頭皮の毛穴に形があるのをご存知でしょうか?
通常の毛穴はキレイな丸型。

そこから生えてくる髪の毛は歪みのない、まっすぐな髪の毛として生えてきます。
しかし、毛穴が楕円だったり、歪んだ形をしていると、生えてくる髪の毛も、平べったくなっていたり、細くなっていたりします。

毛穴の歪みは加齢やホルモンバランスの乱れ、栄養不足など様々な原因が考えられます。

ホルモンバランスの乱れからくるクセ

髪の毛の成長には女性ホルモンのエストロゲンと大きな関係があります。

このエストロゲンの増減がくせ毛や薄毛に関与してきます。

エストロゲンが増減するのは、女性特有の症状で、

・妊娠
・生理前後
・出産
・更年期

など様々なシーンでホルモンバランスが乱れがちになります。

ホルモンバランスが乱れることで、乱れた時期に成長した部分は細かったり、うねりがでたりしてしまうので、髪の毛全体的に見るとクセがでてしまうということになります。

加齢によるクセ

加齢もくせ毛の原因の1つです。

加齢によって、女性ホルモンも減少しますし、頭皮や髪の毛自体も固くなったり、細くなったりします。

同じようにケアをしていても、同じ食生活をしていても、若い頃のようなハリや艶はでません。

髪の傷みからくるクセ

髪の毛が傷むと、細くなったり弱くなったりします。

ハリも失われるので、今まで直毛だった人でもうねりやクセが出てきてしまいます。

また、髪の毛が傷むと切れ毛も多くなり、全体的なバランスも悪くなります。

病気や薬の副作用からくるクセ

病気をすると、体はどうしてもそちらにエネルギーを消費しますので、末端である髪の毛には栄養が行き渡りません。

体調が悪いと爪も割れやすくなったりしますよね。髪の毛も爪と同じ。

栄養を送る優先順位が1番低い箇所に分類されています。

髪の毛や爪は直接命には関わらないからです。

そして、薬の副作用でも髪の毛が抜けたりくせ毛になる場合があります。

副作用は出やすい人と、出にくい人がいます。

天然パーマは薄毛になりやすい?

天然パーマは薄毛になりにくいのか?結論から言うと、生まれつきの天然パーマが薄毛になる確率は直毛の人とほぼ変わりません。

後天的はくせ毛の場合、食生活やホルモンバランスなどが原因でクセが出るので、同じ原因で薄毛になりやすい、ということが言えます。

さきほど、「ほぼ同じ」と言いましたが、天然パーマの場合、直毛の人よりも髪の毛を酷使している場合が多くあります。

・縮毛矯正をしている
・ストレートパーマをかけている
・朝、ブローをしっかりしている
・ブラッシングでも髪の毛がひっかかりやすい
・ボリュームを抑えるためにヘアスタイリング剤を毎日使用している
・髪の毛をきつく結んでいる

など、直毛の場合かけることのない負荷が髪の毛や頭皮にかかってしまっている場合があります。

ですので、直毛と同じ程度のケアであれば、薄毛になる可能性も直毛と同じ。
それ以上のケアをしていれば、薄毛になる可能性が高くなってしまう、という本末転倒なことが起こりうるのです。

天然パーマの薄毛予防方法

まず、最初にお伝えしたいのは薄毛になった場合、天然パーマは有利なこともあるということ。
薄毛をカバーするにはパーマやカットが1番手軽です。

しかし、パーマは髪の毛に負担になってしまい、さらに薄毛を悪化させてしまう場合もあります。
天然パーマは、その負担なくボリュームを出すことが出来、薄毛カバーして目立たなくさせることができます。

天然パーマの人が薄毛にならないようにするために、気をつけたいことをご紹介していきます。

ブラッシング

天然パーマだと、ブラッシングで髪の毛が引っかかりやすく、時間もかかってしまいます。
ひっかかった髪の毛をほぐそうと力を入れて引っ張ってしまうと、抜け毛の原因にもなり、ひいては薄毛にも繋がります。

目の粗いクシでゆっくり梳かしましょう。

絡まった部分はヘアオイルなどを付けて滑りを良くしてからほぐしましょう。

縮毛矯正の頻度を変える

縮毛矯正やストレートパーマは髪の毛だけではなく、頭皮にも負担となっています。
半年に1回ほどのペースにしましょう。

どうしても気になる場合は、クセを生かしたヘアアレンジをしたり、ヘアカットをしてみるのも1つの方法です。

クセ毛が得意な美容師さんがいますので、カットやセットなど相談してみるのもいいですね。

ヘアスタイリング剤を控える

髪の毛がまとまらないからといって、毎日ヘアスタイリング剤を使用するのはおすすめしません。

使用するなら、天然のヘアオイルを少量にしましょう。

ヘアスタイリング剤を使用すると、その分しっかりと洗わなければならず、髪の毛を傷めます。

ワックスなどベタつくタイプのものはなかなか落ちないので、落としきれていない場合も。

使用する場合は少量を使用して、よく洗い流すことが大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

天然パーマが薄毛になりやすいわけではありません。

天然パーマだからこそ、しなければいけないケアが薄毛を招いていたのですね。

頭皮や髪の毛に負担にならないケア方法で、薄毛予防をしてみてくださいね。