自分の髪を見た時に薄くなったと感じれば、いろいろと解決方法を考えてみるでしょう。
これは正しい反応ではありますが、その解決方法が本当に正しいかどうかも踏まえた上で試してみなければいけません。
神頼みのような部分があるのも間違いありませんが、本当に効果があるかどうか検証する必要が出てきます。
マッサージをしても回復しないのか
情報とはいつでも正しいとは限りません。
さまざまな情報が溢れている中で、どこに利用価値があるのか踏まえた上で活用しなければいけないでしょう。
薄毛に関する悩みも同じです。
自分が薄毛になった時の状況を考えればわかりますが、藁にもすがりたい気持ちになります。
なんとか改善できる方法がないかといろいろと探って行きますが、本当に意味があるかどうかを検討し自分に活用するのが正しい方法です。
賛否両論になるような情報もあります。
頭皮のマッサージが代表例と言っていいでしょう。
マッサージをしても髪が生えやすくなるという情報がウソであるとしているところも少なくありません。
そこにあるのは一時的だからという理由です。
頭皮のマッサージをしてみると、リラックスしていくのがわかるでしょう。
リラックスできる状況とは血行の改善も見られていると考えられます。
血行が改善すれば栄養を運びやすくなり、頭皮環境の改善に役立ってくれるのは間違いありません。
これが一時的であり良質な髪を育てるための条件ではないというのが嘘という発想です。
ところが、毎日継続できれば一時的な状況が変化してきます。
薄毛対策というのは1日にしてなるものではありません。
継続して初めて効果が出てくるため、これを嘘であると判断するのは早計です。
それどころかストレスの発散と共に相乗効果を期待できる部分や育毛剤の併用など、できるだけ繰り返していくべきでしょう。
ただし、注意しなければいけないのは、ブラシによるマッサージです。
ブラシで叩いてにする方法が注目されるような時期もありましたが、点で与える刺激は頭皮を傷つける危険性が出てきます。
あまりにストレスをかける方法は良いとは言えないため、この方法はあまり有効ではありません。
特定の髪型が薄毛になる
女性の薄毛の悩みの中で、特定の髪型に依存した結果起きる場合があります。
よく言われるのがポニーテールハゲと呼ばれる状態です。
ポニハゲなどと呼ばれるケースもありますが、髪型を変えてみると改善するときもあるでしょう。
これは牽引性脱毛症と呼ばれる状態です。
女性に多くみられますが、髪を引っ張る髪型を続けていると、分け目になる部分から薄くなります。
毛根がダメージを受け抜けやすい状態になるためで、繰り返しているうちに毛根周りの修復ができなくなり、致命的な状態となるのです。
同じような髪型を続けていなければ、回復する時間が取れます。
つまり、分け目などで薄くなってきたと感じた時にはできるだけ早く髪型を変えなければいけません。
あまりに続けていると、取り返しがつかなくなるのです。
ドライヤーと薄毛
大きな話題になったことがありますが、自然乾燥をさせることが髪の負担を避けて薄毛対策になると言われました。
お風呂上がりの後はドライヤーを使ったりせず、そのまま乾燥させたほうがいいという理論です。
髪はたんぱく質でできており、高い熱を与えると変質してしまいます。
確かにドライヤーは強力な熱を発するのが特徴で、使い方を間違えればダメージを与え薄毛になる可能性もあります。
ここに問題が隠れています。
高い熱を与えることはダメージを与える状態へと繋がりますが、乾燥させない状態は湿度を高めてしまうでしょう。
自然に乾燥するまでの時間はかなり長く、この間は濡れたままです。
雑菌の繁殖を助長しやすい状態で、お風呂上がりで温まった中で自然乾燥すると、非常にリスクが高いといえます。
頭皮の炎症につながるケースも多く、自然乾燥はデメリットばかりです。
ドライヤーを使う際には集中的に熱を与えないようにし、頭皮を乾燥させるように使わなければいけません。
これでドライヤーのデメリットを解消し、乾燥させるメリットを高められます。
ダイエットは薄毛につながるか
ダイエットと薄毛の関係も噂に上がるでしょう。
ダイエットをしていると髪が薄くなるといわれますが、基本的には間違いではありません。
問題はダイエットの方法であり、ダイエットというものが全て悪いわけではないからです。
ダイエットの本質は、体重落とし健康な状態を作るところにあります。
ところが、急激に体を絞り痩せようとするような人も多いでしょう。
そのために過度なダイエットをする人も少なくありません。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスが大切で、その結果がマイナスになれば徐々に痩せていきます。
ところが摂取カロリーばかりを絞り込み、消費カロリーのバランスを取らないと、体の中で急激な栄養失調を起こすのです。
バランスの良い食事で痩せられれば問題ありませんが、食べる量を減らすことがバランスを維持しにくくさせてしまいます。
ここからも消費カロリーを高めて痩せるという方法をとるべきでしょう。
運動をして筋肉をつけ、カロリーを消費できるベースを作らなければいけません。
筋肉がエネルギーを使ってくれれば、だんだんと身体は絞り込まれてきます。
多少筋トレや運動をしたところで、驚くほどの筋肉量がつき、体型が変わるような事はありません。
消費カロリーのバランスを重視し、その上で余剰な摂取カロリーを減らすというダイエットにしなければ、髪を作り出すエネルギーも失うのです。
男性だけではなく女性にも薄毛はある
悩んでいる女性からすれば、そんなことはないと言われるのが女性の薄毛です。
男性にしか薄毛は起こらないと信じ込んでいる人もいますが、これは大きな間違いでしかありません。
女性にも様々なさまざまの可能性があり、悩んでいる人も数多いのです。
この話が出てくる根底には、男性の典型的な薄毛の症状があります。
男性型脱毛症と呼ばれるAGAが原因ですが、男性ホルモンが起因する状態で、女性では起こりにくい状態です。
しかし、女性でも似たような症状が起こるケースも確認されています。
FAGAと呼ばれる薄毛の形で、女性男性型脱毛症です。
女性の典型的な薄毛としてびまん性脱毛症もあげられるでしょう。
女性ホルモンの減少により、ホルモンのバランスが崩れ、頭皮全体の毛量が少なくなります。
髪の本数が少なくなるよりも、髪自体が細く弱々としたものとなり、頭皮が目立つようになるのです。
これにより薄毛が進行した状態が続き、だんだんと髪が育たなくなった結果、全体的に薄くなる状態も現れます。
男性と女性の薄毛の形に違いがあり、男性の場合には一部分から薄くなるためとても目立つのです。
これが勘違いの元であり、女性には薄毛は起きないと言われてきた理由と言ってもいいでしょう。
実際に女性には多くの悩みを抱えた人がいます。
女性だから薄毛にならないといった言い方をすること自体に、大きな問題があるのは確かです。
薄毛になるのは男性だけではありません。
女性も常に薄毛の可能性を持っており、男性だけに起きるわけではないことを理解するべきでしょう。
まとめ
薄毛になる悩みはいろいろとあり、そこには原因が隠れています。
いろいろな噂も出てきますが、自分に心当たりがある部分は改善していかなければいけません。
現在薄毛の症状が出ていなくても、発症する可能性は十分にあります。
その時に後悔しても間に合わないかもしれません。
本当のことは何かを明確に捉え、悩みを解決していきましょう。