ようやく季節は秋になり、過ごしやすくなってきたと思ったら、今度は抜け毛がごっそり…
その尋常ではない本数に焦っているあなた。
驚かなくて大丈夫ですよ!
実は、人間も他の動物と同じように「抜け毛の季節」があるのです。
その仕組みや原因といった抜け毛の基本知識を解説しつつ、対処法も合わせてお伝えしたいと思います。
これを読めば、あなたの抜け毛への不安も払拭できるはずですよ。
Contents
抜け毛の仕組みとその原因とは?
あなたが毎日見ている抜け毛って、実は無作為に、外的な刺激が与えられたことにより、抜けているわけではないのです。
髪にはサイクルがあり、一般的な女性の場合、4~6年の歳月をかけて、成長期、退行期、脱毛期、休止期を繰り返しています。
それにより、1日平均50~100本程度、特別な刺激を受けることなく抜けてしまうものなのです。
そんなことしていたら、髪が薄くなってしまうじゃない!と思いますよね。ご安心下さい。
人の髪は全体で10万本くらいのあるので、1日に抜ける量は、その0.1%に過ぎません。
しかも、髪のサイクルである休止期の2~3ヶ月が過ぎれば、新しく健康な髪が生えてくるので、年間通して、ほとんど毛量に変化はないのです。
ただし下記のような場合には、髪のサイクルの途中で抜けてしまっていたり、本来4~6年の歳月がかかる髪のサイクル期間を短かくしてしまう恐れがあります。
・過度のダイエット
・産後
・ピルの使用を止めた後(半年ほど続く場合があります。)
・更年期
といった場合で、ホルモンバランスを崩したり、乱したことが原因で、異常な抜け毛が起こります。
その他にもストレスを過度に溜めてしまったり、食生活の乱れも影響してきますよ。
次は、そんな抜け毛はどんなときに起こるのか?シチュエーションをお話ししたいと思います。
抜け毛が起こるシチュエーションとは?
一番抜け毛が起こるのは、洗髪時です。
本来は、自然なサイクルにより抜け落ちてしまった髪が洗い流されているだけで、心配はいりません。
また、次に多いシチュエーションは、ブラッシングの時です。
これもまた、正しくブラッシングできていれば、すでに抜けた髪の毛がブラシに付いてくるだけになります。
最後は就寝時ですね。
自然脱毛だけなら良いですが、濡れたまま寝てしまうと、寝具と擦れてダメージを受けやすくなり、抜け毛を増加させてしまう原因となります。
次に、具体的な抜け毛の季節の話に移ります。
抜け毛の季節とは?
先にお話しした通り、人間にも他の動物と同じように、抜け毛の季節「換毛期」があります。
ただ他の動物が、3月と11月にあるのに対して、人間は3月には特別な変化はなく、11月前後の秋に多くなる傾向があります。
具体的にある調査によると、その月の1日あたりの平均脱毛症本数は、
1月 80本
2月 70本
3月 60本
4月 50本
5月 60本
6月 70本
7月 70本
8月 70本
9月 80本
10月 140本
11月 150本
12月 100本
となっています。明らかに、秋に抜け毛の本数が増加していることが分かりますよね。
ちなみに、普段1日につき50~100本の抜け毛に対して、200本あたりまで増えます。
期間としては、1ヶ月~1ヶ月半ほど続きますよ。
理由としては、他の動物と同じように冬毛に生え替わるというものもありますが、人間の場合にはそれだけではなく、
・髪が日に焼けてダメージを受けた。
・夏バテで胃腸の調子が悪くなり、食事が偏っていた。
・夏の暑さで睡眠不足が続いていた。
等が考えられるのです。
なるべくなら、自然な髪のサイクルによる脱毛以外は減らしたいものです。
そこで次に、対処法をご紹介します!
抜け毛を少しでも減らすための対処法とは?
先にお話しした通り、夏に蓄積された髪へのダメージが引き金になって、抜け毛が増えるということも見過ごせないですよね。
ですから、そこを踏まえての対処法が必要になります。
ヘアスタイルを変える
髪の根元から10センチほどまでは、頭皮からの栄養がきちんと行き届きやすいため、ダメージを受けにくく健康だと言われています。
仮に夏に紫外線等でダメージを受けていても、ボブやショートヘアにすれば、その毛先に受けたダメージを断ち切ることができます。
また過度な負担も減らせるので、結果として、不必要な抜け毛もなくなりますね。
紫外線を受けないようにする
肌と同じように、髪や髪の土台となる頭皮も紫外線により日焼けをし、ダメージを受けます。
当然、ケアが必要です!
帽子を被ったり、日傘をさしたり、なるべく紫外線の強い日中のお出掛けを避けたりすることで、抜け毛を予防しましょう。
食生活を気を付ける
夏は暑さで食欲がなくなったり、胃腸の調子が悪くなりやすい季節です。
すると、食べやすい炭水化物に偏りがちですよね。
そうめんや冷麦、そばといっためん類や、ささっと喉ごしの良いお茶漬け等。
それでは、髪の成長を阻害してしまうのです。
というのも、髪の主成分であるケラチンは、タンパク質に含まれているアミノ酸の一種になります。
喉ごしの良い炭水化物に頼っていて、タンパク質を摂らないと、髪を生育できなくなるのです。
世間でよく言われているミネラルの一種である亜鉛や鉄も、健康な髪を育てるためには必要ですよ。
よって抜け毛を減らしたいなら、体調を考えつつも、食事のバランスも整えるようしないといけませんね。
睡眠を確保する
熱帯夜で寝苦しい夜。睡眠がなかなか充分に取れなくなりますよね。
それでは、大事な髪の成長ホルモンを出せなくなってしまいます。
ゴールデン時間というものがあり、22時頃から夜中の2時あたりまでのことをいい、深い眠りにつくことで、成長ホルモンが出されます。
それは成長期の子供だけではなく、大人にとってもホルモンが出させれる大切な時間なのです。
髪もその時間に成長します。
睡眠時間を確保するのはもちろん、その質を上げるためにも、上手にエアコンを使いたいですね。
ひいては、抜け毛を予防に繋がりますよ。
基本的な髪の習慣を見直す
まずは髪の洗い方は重要です。
いきなり大量のシャンプーを付けて、爪を立ててゴシコシ洗うなどもっての他です。
抜ける予定のない髪まで、ダメージを与え、脱毛の原因となるだけではなく、土台である頭皮も傷めてしまい、髪を健康に生育できなくなってしまいます。
正しくは、シャワーのお湯で予洗いを時間をかけて行い、適量のシャンプーを手に取り、しっかり泡立ててから髪の根元につけ、指の腹を使って、マッサージをするように優しく洗いますよ。
もちろん、念入りに洗い流すこともお忘れなく。
その後の乾かし方も大切です。
髪を乾かすのではなく、まずは髪の根元を乾かすこと目指します。
そのことで、乾いた頭皮から、髪自体に乾燥が伝わり、早く乾かせますよ。
またドライヤーの熱は、一ヶ所に当て続けると、返ってダメージの原因になるので、場所を替えながら熱を当てるようにします。
最後は、冷風を当てることで髪のツヤを出すことができます。
そして、しっかり乾かしてから寝ることで、寝具との摩擦を最小限に抑えることができ、抜け毛予防もできるというわけです。
また、ブラッシングも丁寧さを心掛けた方が良いですね。
まずは、毛先の絡まりを優しく取ってから、髪全体をとかしていきます。
そのことで、不必要な抜け毛を防ぐことができますよ。
最後に
ちょうど秋ごろに抜け毛が増える原因がお分かりになったと思います。
他の動物と同じように換毛期だからという理由だけではなく、実は、夏のダメージが影響を与えているという事実を見過ごせませんね。
ただちょっとした心掛け次第で、抜け毛の季節である秋でも、その本数を減らすことができます。
髪自体にも良い影響を与えくれますよ。
是非、ご紹介した対処法を実践して、不必要な抜け毛を減らすとともに、美しい髪を取り戻してみませんか。