頭皮の硬さが原因で薄毛になると聞くと、不安になりますよね。
普段全く頭皮のことを気にせずに生活していたら、自分の頭皮が硬いのか柔らかいのかも判断できないですよね。
ですが、頭皮は髪の状態に直結している大切な場所なんです。
頭皮は通常、健康である場合は青白いのですが、ストレスや疲労などがたまっていると、赤い色になっていることがあります。
しかも肩が凝っているときは、襟足周辺が赤くなっていることもあります。
それらは、身体から発せられたサインだと思ってください。
頭皮の色を確認したら、次に頭皮を両手で掴んで、ゆっくりとずらすように回してください。
頭皮がスムーズに動くでしょうか。
痛みや引きつるような違和感がある場合は、頭皮が硬くなっている証拠です。
この状態のまま放っておくと、薄毛や抜け毛の進行に繋がります。
そこで今回は、頭皮の硬さが抜け毛の原因に繋がるということと、頭皮を柔らかくして育毛を促進する方法をお伝えしていきましょう。
Contents
頭皮の硬さが薄毛の原因?
頭皮を硬いままにしておくと血流が悪くなり、毛細血管の隅々まで酸素と栄養を行き渡らせることができなくなります。
健康で丈夫な髪を育てるには、毛根に充分な栄養が届けられる必要があります。
そのため、頭皮が硬くて血液循環が阻害されると、髪を育てることができなくなってしまうんです。
結果として、薄毛や抜け毛が増えてしまいます。
そこでここでは、頭皮のチェック方法と、抜け毛との関係をお伝えしていきましょう。
チェック方法
健康な頭皮は、頭皮を軽く押すと戻ってくる弾力と柔らかさがあります。
では頭皮を確認してみましょう。
おでこ
指の腹でおでこを軽く押して、上下左右に皮膚を動かします。
側頭部
両耳の上側を同じように指の腹で軽く押して、上下左右に動かします。
頭頂部
つむじ周辺の頭皮を指の腹を使って、上下左右に動かします。
頭全体
指全部を使って頭皮全体を掴むようにして、ゆっくりと指を動かして頭皮をずらすように回してください。
どれも頭皮が1㎝程度、違和感なく動くようであれば全く問題ありません。
何処かの場所が硬くて動きが悪かったり、痛みがあったりした場合は、頭皮の血流が悪くなっている可能性が高いです。
頭皮は人間の皮膚が1枚で繋がった一部分です。
そのため、おでこと頭皮の皮膚は同じ硬さであるのが通常の状態です。
先におでこのチェックをしてから、頭皮のチェックをして、硬さを比べてみることが大切です。
どの場所も硬くて動かない場合は、既に薄毛や抜け毛が進行状況にあるかもしれません。
ただ、セルフチェックはあくまでも目安ですので、心配な場合は皮膚科に相談してみても良いでしょう。
頭皮の硬さと薄毛の関係とは?
頭皮が柔らかくて弾力があると、頭皮の毛細血管の隅々まで血流がスムーズに行き渡るため育毛に必要な栄養や酸素を充分に行き渡らせることが可能です。
しかし、頭皮が硬くて血行が悪いと、頭皮全体に張り巡らされている毛細血管に、充分に栄養が行かないため、弱くて不健康な髪しか作れません。
また、血行が悪いと頭皮もなおさら硬くなっていきますので、放っておくことは悪循環になります。
そして血行不良の状態は、不要になった老廃物を体外に排出できなくなります。
排出されずに体内に滞った老廃物は血液循環を阻害して、抜け毛や薄毛が進行する原因になるので注意が必要です。
頭皮が硬くなる原因
ではここから、頭皮が硬くなる原因をお伝えしていきましょう。
血行不良
女性は冷え性の人も多いですが、身体の冷えを放っておくと、血流やリンパの流れを悪くします。
冬の寒さ対策はもちろんですが、夏の冷房での冷えも充分に身体の血行を悪くしてしまいますので、冷やしすぎないようにしましょう。
それ以外でも、ストレスや緊張による体のこわばり、眼精疲労などからも血行不良になると、頭皮が硬くなります。
そして、デスクワークなどでの運動不足の場合も、筋肉をあまり使用しない生活では代謝が下がり、血液循環が悪くなりやすいでしょう。
毛穴の詰まり
髪は毛穴から生えてきます。
そのため、毛穴が皮脂やホコリなどの何らかの原因で詰まった状態にあると、髪が生える場所が塞がれるため、健康な髪が生えることができなくなっていくでしょう。
乾燥
頭皮も他の身体の皮膚同様に乾燥します。
そのため、乾燥状態を放っておくと、カサカサになって硬くなっていきます。
洗浄力の強いシャンプーを使用している場合は、頭皮に必要な皮脂までも取り除いてしまうこともあるため、シャンプー選びは大切です。
潤いを保てない頭皮は硬くなり、血流が悪くなることが抜け毛に繋がります。
紫外線
紫外線を浴びることで、コラーゲンや細胞を破壊して老化させてしまいます。
肌の弾力が失われてしまうことで頭皮も硬くなりますので、紫外線対策をして直射日光を浴びないよう注意してください。
頭皮を柔らかくして育毛を促進する方法
セルフチェックをして、自分の頭皮が硬い気がすると不安になりますよね。
でも硬くなった頭皮も少しずつ元の柔らかさに戻していくことができるので、大丈夫です。
そこでここからは、硬い頭皮を柔らかくする方法を伝えていきましょう。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージは、血流を促進して血液をスムーズに循環させる効果があります。
また、頭皮を揉み解していくことで、頭皮を柔らかくしていくことも期待できるでしょう。
頭皮の生え際のマッサージ
生え際を指の腹で軽く押さえて、頭頂部に向かって円を描きながら少しずつ動かして引き上げていきます。
頭の上
両手の平で、頭を挟むようにしてゆっくりと頭皮を引き上げていきます。
側頭部
両耳の上から頭の上に向かって、手のひらを使って円を描きながら引き上げていきます。
後頭部
襟足から頭頂部に向かって、親指の腹を使って円を描きながら引き上げていきます。
上記内容を2~3回繰り返してください。
マッサージのポイントは、どの部分も下から上に向かって、血流を流すイメージで、指の腹や手のひらを使用して行うことです。
シャンプーのときに行う場合は、爪を立てないよう注意してください。
しっかりとマッサージをしながらシャンプーで毛穴の汚れも落とすことで、抜け毛対策になります。
頭皮が硬いままでは、育毛剤の効果も出にくくなります。
そのため、育毛剤を使用している場合は、頭皮をマッサージして血行を促進してから使用すると、効果を上げることができるでしょう。
丁寧なブラッシング
健康な髪を育てるには、ブラッシングも大切です。
ブラッシングは頭皮を刺激して血行を促進し、頭皮を柔らかくする効果があります。
ブラッシングは必ず毛先から始めて、髪の縺れを取ります。
髪がもつれたまま全体をブラッシングしてしまうと、ブラシで引っ張って髪が切れる場合があるからです。
髪の縺れが取れたら、頭の形に合わせて全体的にブラッシングをしていきましょう。
その際、雑にとかさずに、丁寧に頭のカーブを意識してとかすようにしてください。
全体的にブラシで刺激を与えることが、頭皮の血行促進に繋がります。
シャンプーを変える
シャンプーの中には洗浄力が強すぎて、頭皮に必要な皮脂までも取り除いてしまう商品もあります。
そのため、頭皮のことを考えて、乾燥を防ぎながら必要な皮脂や潤いを守るシャンプーを選ぶようにすると良いでしょう。
生活習慣
頭皮を柔らかくするには、日々の生活習慣も大切です。
食生活
暴飲暴食や偏食は血液がドロドロになり、血行不良になります。
そうすると病気になりやすくなるだけでなく、髪にも影響が出てきます。
常に水分を充分にとって、栄養バランスを考えた食事を摂取するよう心掛けていきましょう。
運動
運動不足は代謝を下げて血流を悪くしてしまうため、ウォーキングやストレッチなどの簡単な運動で良いので、身体を動かして血流を流すようにしましょう。
また、エスカレーターやエレベーターを使用してしまいがちですが、階段を使うようにするだけでも代謝を上げることができるので、階段を使う癖をつけると良いでしょう。
ストレス・睡眠不足
ストレスをためすぎない生活はとても大切です。
ストレスからくる睡眠不足も注意が必要です。
ストレスによって交感神経が優位になると、血管が収縮して血流が悪くなります。
また、眠れなくなることで、細胞のダメージを修復することもできなくなってしまいますので、普段の生活の中でストレスを発散する方法を身に着けるようにしましょう。
まとめ
今回は、頭皮の硬さが薄毛や抜け毛の原因になるということと、頭皮を柔らかくして育毛を促進する方法をお伝えしました。
頭皮が硬いと健康な髪を育てることができません。
また、頭皮が硬い原因には血行不良がありますが、頭皮が硬くなることでなおさら血行も悪くなるという悪循環になってしまいます。
そのため、セルフチェックで頭皮が硬いと感じた方は、そのまま放置せずに、頭皮を柔らかく改善していく方法を試してみてください。
頭皮が柔らかさを取り戻すことで、育毛環境も整い、健康な髪が生えやすい頭皮に変わっていきますので、まずはマッサージから始めてみはいかかでしょうか。