ヘアケア

女性の頭髪外来とは?薄毛の治療方法についてご紹介

現在は薄毛に悩む女性が増加傾向にあり、頭皮外来を受診する方も増えていると言われています。

頭髪の治療を専門とする病院では、さまざまな症例を元に各々の髪の悩みに特化した治療を行います。

しかし女性の薄毛はまだまだ認知度が低く、治療が可能であるということを知っている方が少ないというのが現状のようです。

そこで今回は、頭髪外来とはどんなものであるのか、また病院で治療可能な薄毛や治療方法などについて詳しく見ていきたいと思います。

頭髪外来のある頭髪治療専門病院とは?

頭髪の治療を専門とする病院は、その名の通り頭髪治療に特化し、さまざまな治療を受けることができます。

例えば保険適用外とはなりますが、FAGA、つまり女性男性型脱毛症など女性特有の薄毛の治療と薬の処方が可能となっています。

女性ホルモンの減少が原因となり全体的に髪が薄くなるFAGAは、女性ホルモンの一種であり、髪の成長に大きく関わるエストロゲンを増やすことが治療をする上で非常に重要となります。

頭髪外来での薄毛治療の内容とは?

以下では、頭髪外来で行われる主な治療方法について詳しく見ていきたいと思います。

内服薬での治療

最も一般的に行われる治療方法として、髪の細胞に直接働きかける内服薬の服用が挙げられます。  

薬に含まれている主な成分としては、頭皮の血行促し髪を作る細胞を活性化させるミノキシジル、健康な髪を作る元となるアミノ酸やケラチン、薄毛の原因となる男性ホルモンを抑えるピロノラクトンなどがあります。     
 

特にミノキシジルは日本皮膚科学会においても女性の薄毛への効果が認められてい唯一の薬であり、発毛に非常に高い効果が期待できます。

ミノキシジルには内服薬と外用薬がありますが、実は元々は内科で血圧を下げる降圧薬として使用されていました。

ですから低血圧の方や循環器系の疾患を持っている方は使用が難しいとされています。   

内服薬では血流により血液中に有効成分が行き渡るため、外用薬よりも高い効果が期待できると言われています。

また病院で処方される外用薬としてのミキノジルは、成分濃度が高いため、薄毛などへの効果も高いとされています。

外用薬での治療

ミノキシジルや、薄毛を悪化させる物質DHTの産出を抑える成分などが含まれているローションやスプレーなど、頭皮に塗布する外用薬を処方される場合もあります。 
の使用です。

またより効果を高めるために、内服薬と外用薬を併用する場合も多く見られます。

メソセラピー

毛髪再生治療、またグロースファクター再生療法とも呼ばれるメソセラピーは、ミノキシジルなどの発毛効果の期待できる成分や、ビタミン類などの栄養素などを直接頭皮へ注入する治療法です。

内服薬と併用すると、短期間で高い効果が期待できるため、より早い成果を求める方に特におすすめです。

レーザーやLED照射による治療

熱エネルギーを与えて細胞を活性化させることで発毛を促すのが低出力レーザーやLED照射による治療法です。

皮膚に小さな傷をつけ、新しい細胞を作るフラクショナルレーザーや髪を作る細胞を活性化させる赤色LED照射などの方法は、痛みもなく5分~10分程度となっています。

治療期間はどれくらいかかるの?

多くの頭髪治療は、すぐに成果が現れるわけではなく改善するまで長い時間がかかります。

正常であれば髪は1日約0.4から0.5mmほど伸び、一旦抜け落ちた髪の毛根から新しい髪の毛が生えてくるまでに、だいたい2~3ヶ月はかかると言われています。

内服薬などの多くは、服用しはじめてからだいたい約4ヶ月以上経過したあたりから効果が感じられるとされているため、焦らずにある程気長に治療を継続する必要があると言えます。

薄毛になる主な原因とは?

ここでは、薄毛になる原因について詳しく見ていきます。

加齢など年齢的なもの

加齢により更年期や閉経を迎えるとホルモンのバランスが乱れると、髪の成長が遅くなったり、抜け毛が増え薄毛につながることがあります。

皮膚や内臓の病気

皮膚疾患やアトピー性皮膚炎、またアレルギー症状により免疫力が低下したところに細菌が入ると、炎症を起こして脱毛を引き起こすことがあります。

また甲状腺機能の異常や膠原病、鉄欠乏性貧血や亜鉛欠乏症、糖尿病など、内科の病気が原因で薄毛になるケースもあります。

ですから急に抜け毛がひどくなり薄毛になったり、体調不良など他にも気になる症状があるという場合には、念のために病院を受診してみることをおすすめします。

栄養の偏った食生活

無理なダイエットをしたり栄養の偏った食生活を送っていると、髪を作るために欠かせないアミノ酸のケラチンなど必要な栄養素が不足し、髪をうまく生成することができなくなり薄毛の原因になることがあります。

ストレス

強いストレスに長い期間さらされ続けると、ホルモンバランスや自律神経が乱れを引き起こし、血行不良などが起こり薄毛になることがあります。

睡眠不足

髪の成長には、睡眠時に多く分泌されると言われている成長ホルモンが量が大きく関わっています。

この成長ホルモンが最も多く分泌されるのは睡眠90分後以降であると言われています。
 
ですから良質な睡眠を維持することはもちろん、十分な睡眠時間を確保することもとても大切です。

飲酒や喫煙習慣

過度の飲酒は、髪の成長のために必要な栄養素であるビタミンやミネラルを消費させてしまうと言われています。  

また喫煙した際には血管が収縮することにより血液の流れを妨げるため、髪の成長を阻み薄毛を助長する原因につながります。

日常生活の中でできる薄毛対策とは?

薄毛などの頭髪に関する悩みを改善するためには、病院での治療はもちろんですが、普段の生活の中での心がけも非常に大切です。

これまでの食生活を見直す

毎日三食きちんと取る、また食事にバランスよくさまざまな食材を取り入れることが非常に重要です。 

また日々の食生活の栄養バランスを考えることはもちろん、髪に良い栄養素であるたんぱく質や亜鉛、ビタミン類などを意識して摂取するようにしましょう。

質のよい睡眠を取る

睡眠環境を整え、睡眠前の行動に注意することで、睡眠の質を向上させることができます。

例えば寝室にはできるだけ光や騒音などが入らないようにしたり、寝る直前やベッドの中でテレビやパソコン、スマホなどのブルーライトは見ないようにしてください。

特にパソコンやスマホを見ていると、脳が活性化して眠れなくなってしまうため、眠る1時間ほど前までには使用は控えるようしましょう。

ホットミルクを飲んだり本を読んだりしてリラックスし、眠るための準備を整えるように心がけることが大切です。

飲酒や喫煙の習慣を見直す

過度な飲酒は髪だけではなく体のためにも控えることをおすすめします。

ただし急に我慢するとそのことがストレスになってしまう可能性もあるため、徐々に飲む量を減らしていくようにしましょう。

また喫煙は体全体にも悪影響を及ぼすことから、できれば完全にやめることが望ましいでしょう。

どうしても自分の意志ではやめることができないという方は、禁煙外来を受診することを検討してみるのもひとつの方法ですよ。

紫外線対策をしっかり行う

肌だけではなく帽子や日傘、UVカット効果のあるヘアスプレーの使用など髪の紫外線対策もしっかり行いましょう。

おしゃれな帽子や日傘を選んで使うことで、おしゃれを楽しみながら、紫外線から髪を守ってくださいね。

ヘアケア方法を見直す

シャンプーの方法などはあまり教えられる機会がなく、つい自己流になりがちです。

しかし正しい方法でシャンプーすれば髪を清潔に保ち、頭皮環境を整えることができますよ。

まとめ

まだまだ認知度は低いものの、抜け毛薄毛に悩んでいる方には髪や頭皮に関して専門的な治療が受けられる頭髪専門の病院に行くことをおすすめします。

また薄毛の原因がどこにあるのかを正しく見極め、生活習慣や食生活、またヘアケア商品を見直すことが大切です。