頭皮の臭いや痒み・ベタつきといった悩みを持つ女性は多いと思います。
中でも頭皮のベタつきに悩む女性の割合は高く、デリケートなお悩みゆえに誰にも相談することが出来ずに困っているという方も少なくはありません。
そこで本日は頭皮のベタつく原因や、その対策法についてご紹介して行きたいと思います。
ベタつく頭皮の原因はシャンプーである可能性も
頭皮のベタベタを引き起こす原因となる物質は、皮脂です。
この皮脂が何らかの原因によって過剰に分泌されたり、または落とし切れていないことによって頭皮はベタつきを発生させてしまうのです。
では、どのようなことが引き金となって皮脂の過剰分泌が起きてしまうのでしょうか。
まず1つ原因として、シャンプーで皮脂が取り除けていないということが挙げられます。
私たち女性はお風呂あがりにアウトバストリートメントを使用したり、朝のスタイリングの際にはワックスやスプレーといったスタイリング剤を使用します。
こういったオイル成分が配合されたものはシャンプーで落とし切れないことが多く、頭皮に残ってしまいがちなのです。
そうなることで余分な皮脂や汚れが頭皮へと蓄積されていき、頭皮の毛穴が詰まってしまう原因にもなるため日常的なケアをきちんと行う必要があるのです。
頭皮をキレイにするために心がけたいのが、正しいシャンプー方法の徹底です。
どんなに頭皮にいいシャンプーを使っていても、洗い方が間違っていたら皮脂汚れを完全い落とすことが出来ないためです。
では、具体的にどういったことに気を付けてシャンプーをすればいいのでしょうか。
まず1つ目は、シャンプーのつけ過ぎに注意しましょう。
頭皮のベタつきに悩んでいる方は、頭皮の汚れを落とそうとシャンプーをたくさんつける傾向にあります。
しかし、こういったシャンプーの仕方はベタベタ頭皮には逆効果なのです。
というのも、シャンプーは洗浄力が高いものが多いため、つけすぎることによって頭皮の乾燥を引き起こし、皮脂の過剰分泌を招いてしまう可能性があるのです。
頭皮の汚れや皮脂をシャンプーだけで取り除こうとせず、お湯で十分に素洗いをした後にシャンプーで頭皮や髪を洗うといった工夫が必要になります。
シャンプー前にお湯で髪の素洗いをすることによって頭皮や髪の汚れは6~7割程度落とすことが出来ると言われていますから、その後のシャンプーが少なくて済むのです。
シャンプーの使用量の目安としてはロングヘアの方で500円玉大程度と意外と少なめです。
これより多い量のシャンプーを使用していた方はシャンプーの方法を見直す必要があります。
また、シャンプー後のすすぎ時間にも注意が必要です。
シャンプーをすすぐ時間は、シャンプーしていた時間の数倍は必要だと言われているため最低でも3分以上はすすぎを行うようにするようにしましょう。
2つ目は、トリートメントを頭皮につけないように塗布することです。
トリートメントは基本的に髪に対する美容成分が配合されており、頭皮に塗布することを想定して作られていません。
そのため、トリートメントが頭皮にべったりとついてしまうことで頭皮の毛穴が詰まってしまい頭皮のベタつきや痒みといった頭皮トラブルを引き起こす原因にもなってしまいます。
トリートメントを使用する際は髪の先から塗布し、頭皮には付着しないように心がけましょう。
生活習慣で頭皮がベタつくことも
食生活や寝不足・精神的ストレスなども髪のベタつきに大きく関わっていることが分かっています。
食生活に関して言えば、コンビニのお弁当やファストフードなど栄養が偏ったものを食べ続けることによって頭皮環境が悪化し、頭皮にベタつきが出てしまうのです。
頭皮に悪影響だと言われているものは主に糖分や塩分だと言われており、私たちが口にすることの多いジュースやお菓子などに大量に含まれています。
また、油の多い食事を続けると頭皮の血流を悪化させ栄養が行き渡るのを阻害するため、頭皮環境を悪化させてしまいます。
油の多い食事を摂ることで皮脂の主成分である中性脂肪が形成されやすくなり、皮脂の分泌量を増加させてしまうためです。
頭皮のベタつきが気になっているという方は揚げ物やカレー・グラタンといった油分の多い食事の摂取を週1回~2回程度に留めるようにしましょう。
こういった頭皮に悪影響な食生活を避けるのと同時に、髪や頭皮にいい食材を積極的に取り入れることで頭皮の環境を改善し、ベタつきなどのトラブルを予防することも可能です。
具体的には魚や肉に含まれているタンパク質や、果物やナッツ類に多く含まれているビタミン、海藻類などに含まれているミネラルなどをバランスよく摂取することをおすすめします。
中でもビタミンは、皮脂のもととなる中性脂肪を下げる働きをしてくれますから食事から摂取出来ない場合はサプリメントなどを活用して摂るように心がけましょう。
また、寝不足も頭皮には悪影響を与え頭皮のベタつきを引き起こす原因になります。
なぜ寝不足によって頭皮に悪影響があるかというと、きちんとした睡眠がとれていないことによってホルモンのなバランスが崩れるためです。
女性のホルモンバランスが乱れることで男性ホルモンの分泌が盛んになり頭皮の皮脂が過剰に分泌されてしまい、頭皮のベタつきへと繋がっていってしまうのです。
また、睡眠時間が極端に不足することで頭皮を整える作用をしてくれる成長ホルモンが分泌されず、頭皮の環境が悪化し皮脂のコントロールがきかなくなってしまいます。
さらに睡眠時間と髪や密接に関係しているため、睡眠が不足することによって頭皮のベタつきだけではなく、抜け毛や薄毛・髪のパサつきなどを引き起こす可能性があるのです。
そういったトラブルを回避するためには、毎日7~8時間程度の睡眠を心がけるとうにしましょう。
また、睡眠をとるべき時間帯にも注意が必要です。
というのも、髪やお肌のゴールデンタイムと言われる22時~2時の間にしっかりと睡眠をとることで成長ホルモンの分泌が盛んになると言われているためです。
仕事の都合上この時間に休むことが難しいという方も多いと思いますが、そういった方はお休みの日だけでもゴールデンタイムにベッドに入ることをオススメします。
最後に、ストレスの溜め過ぎに注意しましょう。
精神的なストレスは私たちのホルモンバランスや自律神経を乱します。
過剰なストレスを抱え込むことで、交感神経が敏感な状態になり過剰な皮脂を分泌させてしまうのです。
また、ストレスが溜まることで全身の血流が悪化し、頭皮や髪に必要な栄養が行き渡らず頭皮が栄養不良の状態に陥ります。
すると危険を感じた頭皮は皮脂を分泌することで自分を守ろうとします。
こういった精神的なストレスが原因で起こる様々な不調を改善するためには、ゆっくり休養したり簡単な運動をして体を動かすことが有効だと言われています。
また、のんびりと半身浴をしたりアロマなどを上手に活用してリラックスをすることも効果的だと言われています。
人間の体はリラックスすることによって副交感神経が優位になるため、ストレスによって優位になっていた交感神経とのバランスを上手にとることが出来るためです。
こういったストレスを放置してしまうことで、円形脱毛症や自律神経失調症などの病気を発症しかなません。
自分なりの発散法を見つけて、定期的にストレスを解消してあげましょう。
頭皮はデリケートなため、シャンプーやトリートメントによる刺激や生活習慣の乱れ・精神的なストレスなどによって影響を受けやすいということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
自分のベタベタ頭皮の原因がどれに当てはまるかを考え、きちんとした対策を行っていきましょう。