女性の薄毛

女性の薄毛も遺伝する?

「薄毛家系」とか、「父親がハゲだと息子もハゲる」などとよく耳にしますよね。

あるいは隔世遺伝で「おじいちゃんから孫に遺伝する」など。

女性の薄毛も遺伝するのでしょうか?

父親から遺伝?母親から遺伝?

気になる方も多いと思いますので、調べてみました!

薄毛の原因

まずは薄毛の原因について説明していきたいと思います。

女性の薄毛の原因は主に5つ。

・ストレス
・生活習慣の乱れ
・食生活の乱れ
・ホルモンバランスの乱れ
・加齢

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレス

ストレスを受けると、血流が悪くなったり、自律神経のバランスが崩れたりします。

血行が悪くなると、頭皮に充分な酸素と栄養が行き渡らなくなり、抜け毛や薄毛の原因になります。

自律神経のバランスが崩れるとホルモンバランスが乱れ、薄毛、抜け毛の原因になってしまいます。

生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れ、寝不足になったり昼夜逆転の生活などで、生活サイクルが乱れると、血行不良、自律神経の乱れに繋がります。

結果、抜け毛、薄毛が進行してしまうのです。

食生活の乱れ

食生活が乱れ、脂っこいもの、お肉ばかりで野菜が足りない、糖分の摂りすぎなどが慢性化すると、髪の毛に必要な栄養が足りず、健康な髪が育ちません。

無理なダイエットも栄養不足に繋がり、血行不良、自律神経の乱れを起こし、薄毛の原因になってしまいます。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると、女性ホルモンの分泌が減少します。

すると自律神経の乱れに繋がり、抜け毛、薄毛の原因となります。

加齢

加齢は誰にでも起こります。

加齢によって女性ホルモンは減少、頭皮も乾燥しがちになり、薄毛、抜け毛の原因となってしまいます。

AGAとFAGAの違いについて

最近、テレビのCMなどでも、「AGA」という言葉をよく聞くようになりました。

AGAとはなんなのか?
女性にも関係があるのか?
遺伝に関係あるのか?

ひとつずつ、説明していきたいと思います。

AGA(男性型脱毛症)について

まず、AGAとは「壮年型脱毛症」「男性型脱毛症」と呼ばれています。

成人男性に多くみられる薄毛の症状で、思春期以降の青年期におでこの生え際、頭のてっぺんが徐々に薄くなっていきます。

原因は主に、遺伝、男性ホルモンの影響と言われています。

AGAで抜けてしまった部分にはジヒドロテストステロン(DHT)の濃度が濃く、このDHTがヘアサイクルを短くしてしまうと言われています。

要は髪の毛の寿命を短くしてしまうため、薄毛の原因となってまうのです。

このAGAは遺伝子として持っている人と持っていない人がいます。

そんなAGAは遺伝するのかどうか、両親がAGAの遺伝子を持っているか、いないかで決まると考えられています。

男性の場合

では男性の場合、どのくらいの割合で遺伝するのか見ていきましょう。

◯ AGAの遺伝子を持っている
ー AGAの遺伝子を持っていない

 

父親 母親 自分

 

なんと、75%の割合で遺伝しますね。
両親のどちらか一方が遺伝子を持っている場合、100%の確率で遺伝してしまうのです。

女性の場合

対して女性の場合を見てみましょう。

 

父親 母親 自分

女性の遺伝率は25%ですね。

両親のどちらか一方が持っている時は遺伝しません。
両親が共に遺伝子を持っている場合のみ、遺伝すると考えられています。

男性よりずっと低い遺伝率ですね。

これにはやはり、女性ホルモンが関係していると言われています。

男性より低いとはいえ、女性も薄毛が遺伝することがわかりました。

遺伝子以外の遺伝

科学的な遺伝子以外にも私達が親から受け継いでいるものがあります。
それは生活習慣や食生活の傾向です。

お母さんが嫌いな食材や、苦手なものは食卓にのぼりにくいでしょうし、お父さんの好きな揚げ物や辛いものが多い食卓になることもあるでしょう。

早寝早起きといった生活習慣、運動の習慣など、気が付かないうちに両親の嗜好や傾向を受け継いでいるのです。

ですから、遺伝子的には受け継いでいない場合でも、薄毛の原因となる習慣はしっかりと受け継いでしまっているのです。

遺伝子検査

自分の両親は果たして薄毛遺伝子を持っているのか気になりますよね。

女性はハゲというよりは全体的な毛量が少なくなるタイプの薄毛が多いです。

見た目ではっきりと分かるお父さんに対し、お母さんがどうなのか、判断がつかない場合も多いと思います。

そこで、どうしても自分の将来薄毛になる確率が知りたい人は遺伝子検査がおすすめです。

AGAの専門クリニックでも実施しているところもありますし、クリニックに行くのが恥ずかしかったりする場合にも、自宅でできる検査キットも販売されています。

対策

女性でも薄毛は両親から遺伝するということはわかりましたが、遺伝ならどうしようもない、と諦める前にできることはやってみましょう。

発症は防げないかもしれません。

ですが、発症を遅らせたり、程度を抑えたりすることは可能です。

5つの対策を紹介します。

1,食生活を見直そう

脂っこいものと甘いものほどほどに。
ファーストフードもほどほどにして、野菜や、魚、肉、をバランスよく食べましょう。

甘いものが欲しくなったら、髪の毛に必要なビタミンの豊富なフルーツを食べましょう。

2,生活習慣を見直そう

睡眠をよく取り、早寝早起きを心がけましょう。

運動不足も薄毛の原因になります。
散歩をする、普段使ってる駅の1つ手前で降りて歩く、など、少しづつ無理のない程度に身体を動かしましょう。

3,シャンプーを変えてみよう

髪の毛や頭皮に優しいシャンプーに変えてみましょう。
頭皮に合わないシャンプーは炎症を起こし、それが薄毛の原因になってしまいます。

また、頭皮の乾燥も薄毛の原因となります。
洗浄力の強すぎるシャンプーは地肌の乾燥に繋がりますので、避けたほうがいいでしょう。

4,マッサージをして血行を良くしよう

シャンプーのついでに、ヘアメイクのついでに手軽にできるマッサージを紹介します。

「こめかみから、頭のてっぺんに向かって指の腹でゆっくりと押しながら移動する。」
このマッサージは手軽にできて特別な道具も必要ありません。

いつでも、どこでも出来ますので、ぜひ、ちょこっと隙間時間にチャレンジしてみてください。

5,ストレスを発散しよう

ストレスは薄毛、抜け毛の天敵です。
好きな音楽を聞いたり、ゆっくりとお風呂に入ったり、映画を観たり、友達とおいしいものを食べたり。
好きなことをして、リラックスできる時間を作ることがストレスを上手に逃がす近道です。

ストレスを溜めないことで、血管の収縮を防ぎ、頭皮への負担も軽減することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

女性であっても薄毛は遺伝するということがわかりました。
また、遺伝する確率が低くても、長年培ってきた生活習慣や食生活が、親と同じ薄毛の原因になりうることもわかりました。

遺伝だから、と諦めず対策と予防をしっかりとして健康な地肌を育て、髪の毛にいい生活を心がけるために参考ししていただけたら嬉しいです。