自分の髪の毛をサラサラにするためには、これまでさまざまな方法が考えられてきました。
中にはとても手の込んだ方法もありますが、日常的に行うのであれば手軽にできるものがいいでしょう。
サラサラな髪を作りツヤのある状態を維持できれば、将来の薄毛対策にもつながるため、手軽にできるナイトキャップを使った方法も検討してみる必要があります。
■寝る前に使うナイトキャップでツヤ髪を
ナイトキャップとは就寝時に頭にかぶる帽子のことです。
非常に古い歴史を持ったもので、初めの頃は頭皮についてしまうシラミ防止用に使われていました。
もちろん、頭にかぶることから暖房代わりにも起用されてきたのです。
これが時代が変わり、ヨーロッパで貴族階級なのがカツラを使うようになると、普段外した時の髪を隠すためにも活用されました。
かつらをかぶる為に髪の毛が刈り上げられており、非常に短い状態だったのを見せないためです。
現在では髪を乱さないために使われるのが基本で、ドアノブのカバーのような構造を持っています。
これにより髪が絡まり摩擦によって起こるダメージを防いだりする効果が期待できるのです。
寝癖がつかないようにカバーもできるので、朝のセットの時間が短縮できるというのもメリットになるでしょう。
デザインも非常に多くのものが販売されるようになり、夜のオシャレとしても活用されてきました。
実際になるとキャップを使っていると、頭皮が乾燥する状態も防げます。
髪も適度な湿度を保てるため、フケを抑えたりする方法としても活用されているのです。
しっとりとした髪が維持できるため、ツヤのある髪を作るためにもナイトキャップは有効と言えるでしょう。
寝ている時のダメージを減らす
ここまでナイトキャップが有効な方法となるのは、寝ている時にそれだけダメージが蓄積しているからです。
普段は髪に抵抗がかかったりするものではありませんが、寝ている時には枕と頭部の重さで圧迫され、摩擦が強く生まれて行きます。
人間の頭部は体のパーツの中でも最も重い部分であり、体重の10%を占めるほどの重さを持っているのです。
それだけでも強い摩擦がかかりますが、人間は寝ている間に20回から30回もの寝返りを打ちます。
そのたびに強い摩擦がかかるようになり、髪が切れてしまうようなことも起こるのです。
そこでポイントとなるのが、摩擦を減らすという部分になるでしょう。
ライトキャップをかぶった時に摩擦が起きてしまえば意味がありません。
そこで使われている素材はシルクなど摩擦が起こりにくいもので、寝ている時の髪の負担を最小限に抑えられるのです。
普段の生活を考えるとわかりますが、タオルドライをする時には強くこすらないようにします。
髪をとかす時には、ブラシを逆立てるようにはしません。
髪の流れに合わせてブラシを通すようにしなければ、必要以上の摩擦がかかってしまうからです。
キューティクルの流れに逆らうような方法でもあり、髪をどんどん傷めてしまいます。
このような状況を回避するという意味でもナイトキャップは有効な方法と言えるでしょう。
ナイトキャップに使われている素材はシルクの他にコットンもあります。
通気性が良く柔らかく、髪にダメージを与えずにすむのでオススメです。
一晩中かぶっていることを考えれば通気性も重要で、蒸れてしまったりしないようなものが必要になります。
当店でもシルクやコットンは、蒸れを防ぎ雑菌の繁殖を抑えられるため、有効な素材として使われてきているのです。
必ず髪を洗って乾かしてから
ナイトキャップを使うのは、必ずシャンプーをして髪や頭皮を清潔にした後になります。
夜、髪を洗わずに寝てしまうと、1日の活動の中でついた汚れや雑菌を落とせないままになるでしょう。
雑菌なども繁殖している状態であり、嫌な臭いが出たりするのです。
それだけでは済まず、炎症を起こし薄毛の原因を作ります。
その上にナイトキャップをかぶれば、細菌を繁殖する温床を作ってしまうのです。
せっかくの効果も失ってしまうため、必ず髪を洗い清潔にしてから使うようにしなければいけません。
ナイトキャップを使う時には、髪は必ず乾かします。
生乾きの状態のままナイトキャップをかぶってしまうと、それだけで雑菌の繁殖を促してしまう状態です。
通気性の良いものであってもやはりダメージが出てくるため、必ず乾かしてから頭ましょう。
これだけで寝癖の原因も抑えることができます。
もう一つ重要なのが髪をまとめてから被ることです。
紙の摩擦を抑えるために利用されるのがナイトキャップであり、ぐちゃぐちゃに絡まったままで被ってしまえば意味がありません。
ブラシを通し軽くセットする程度まで納めてからナイトキャップは被りましょう。
寝癖を防ぐためにもここまではしなければいけません。
ナイトキャップでしっかりと包むようにすることにより、保湿効果が利用できます。
ツヤ髪を作るためにも保湿が重要となるため、丁寧に髪にかぶせることが必要です。
トリートメントをつけておく
押さえておきたいポイントが、ツヤ髪を作るためにもトリートメントをつけておきましょう。
シャンプーの後のトリートメントは、しっかりと洗い流し残さないようにするのが大切です。
頭皮にとっては異物でしかないトリートメントが残っていると、炎症を起こすだけではなく、毛穴に詰まってしまう可能性があります。
これではせっかくのヘアケアも無駄になってしまうでしょう。
そこで洗い流さなくて済むトリートメントやヘアケア剤を利用すると、頭皮に負担がかかりません。
髪をいたわるトリートメントやヘアケア剤の効率をナイトキャップを被ることでアップできます。
ただし、匂いがついてしまう可能性も強いため、無香料などを抑えたものを選ぶのも大切です。
副次的な効果もある
寝癖がつかないようにしツヤ髪を作るためにもナイトキャップは重要ですが、この効果が派生して行くのを忘れてはいけません。
髪をセットしたりする時間が少なくなれば、それだけドライヤーなどの消費時間も短くなります。
ブラッシングする時にも通りがよくなり、滑るようにセットできるでしょう。
これが髪の傷みを抑える大事なポイントにつながります。
ドライヤーの熱は、分散したとしてもダメージを与える要因です。
できるだけ指通りを良くした中で使わなければいけませんが、朝の忙しい時間の中でそこまで考えられれば問題はありません。
しかし、実際問題としてそこまで余裕が取れるわけではないでしょう。
忙しい中でセットすることを考えれば、ナイトキャップを頭にダメージを減らすという考え方が髪を守る要因となるのです。
ダメージの少ない髪となれば、髪にツヤもハリも生まれてきます。
それも長い期間続けていけるようになり、薄毛対策としても意味を持ってくるのです。
美しい髪を作るためにもナイトキャップは役立ってくれる上、手間も減らせることを考えればとても有効な方法なのに気がつくはずです。
まとめ
ナイトキャップを被るのは、非常に簡単なヘアケア方法です。
髪を乾かしセットしナイトキャップをかぶって寝るだけで、髪のダメージを減らしてツヤのある状態を維持できます。
ヘアケア剤がうまく作用しないと悩んでいる時にも有効ですし、育毛剤を使っている時にもナイトキャップを活用するといいでしょう。
これだけで適切な水分量を確保でき、頭皮環境の維持にも役立ってくれます。
乾燥した状態が気になっているような季節にも役立つため、ナイトキャップを用意しておくといいでしょう。