ヘアケア

ツボ押しと頭皮マッサージで女性の美髪をGET!薄毛や抜け毛にも効果的

ツボ押し健康法は、東洋医学の考えに基づき、体を流れる気や血の巡りを良くして不調を改善するというものです。

このツボ押しや頭皮のマッサージが、薄毛や抜け毛にすぐれた効果を発揮してくれることが分かっています。

男性だけでなく女性にとっても、加齢とともに悩みの種となる薄毛。

薄毛が本格的に進行する前に、抜け毛を予防するツボを刺激して、健康的な頭皮を育てましょう。

頭皮マッサージの効果

髪には成長のサイクルがあります。

そのサイクルは、健康的な毛根を育てる「成長期」、毛根が退化していく「退行期」、そして、髪が抜け落ちた後の「休止期」を経て、また「成長期」を迎えるというものです。

しかし、このサイクルがうまくいかずに、「成長期」の途中で「退行期」「休止期」に移行することで、毛根が痩せ細り、薄毛が進行します。

ところで、毛根の内側には、毛乳頭細胞という細胞が存在します。

頭皮を走る毛細血管とつながっており、そこから受け取ったビタミンやアミノ酸などの栄養素を髪を生み出す毛母細胞に渡したり、指令を送ることで発毛を促します。

毛乳頭細胞が活性化することで、髪の成長サイクルが正常化し、健康な髪が育つと言われています。

頭皮マッサージなどで、頭皮に刺激を与えることは、もともと血行促進の観点から育毛効果があると考えられていましたが、この毛乳頭細胞の活性化を助けるという作用もあることが近年明らかにされました。

また、頭にはたくさんのツボがあるため、薄毛に直接アプローチするのに加えて、体の不調を緩和することにつながります。

身体的不調やストレスは、薄毛の原因にもなりますので、その点からも頭皮マッサージは有益と言えます。

頭皮マッサージの方法

額の筋肉をほぐす
こぶしをつくったときに指4本の第1関節と第2関節の間の平らな面を使ってマッサージを行います。眉からゆっくりと生え際方向にずらしながら、5回ずつ小さな円を描くように額を揉みほぐしましょう。

生え際から後頭部のマッサージ
今度は指の腹を使います。指を広げて、指の腹で生え際から後頭部に向かって、細かく指を動かしながら刺激を与えます。爪を立てて頭皮を傷つけないように注意しましょう。

頭頂→耳の後ろ→鎖骨にリンパを流すようにマッサージ
指を広げて生え際に置きます。そこから頭の側面、首筋、鎖骨へと指の腹で圧をかけながらなぞるようにマッサージします。

1〜3の流れで、頭皮マッサージを行い、頭皮に心地よい刺激を与えましょう。

抜け毛や薄毛に効果的な頭のツボ

頭には頭皮の環境を改善するのに適したツボが集中しています。

頭皮マッサージの最中や前後に、ツボの位置を意識しながら指の腹を使って圧をかけましょう。

百会(ひゃくえ)
「百会」は、頭のてっぺんのあたり(左右の耳と頭頂部を通って結ぶ線と、眉間から頭頂部に向かって延ばした線の交点)にあるツボです。
頭のてっぺんにあるくぼみの周辺を、指の腹でぐっと押したときに、ずんと響くような気持ちいいと感じるポイントが百会です。
このツボを刺激すると、からだじゅうの内臓や筋肉、神経、血管、リンパなどに広く働きかけることができると言われています。
そのため、百会はあらゆる箇所に幅広く効果があるツボとして知られています。
血行促進効果のあるため、毛根に酸素や栄養が届きやすくなり、発毛効果が期待できます。
ストレスを緩和し、白髪を予防する効果もあります。

通天(つうてん)
百会から左右両側に斜め前の方向へと指2本分ほどずれたところにあるツボです。
百会を押した後、流れで通天も指圧すると良いでしょう。
健康な髪への生え変わりを促し、抜け毛の進行を遅らせる効果があります。

天柱(てんちゅう)
首の後ろ側の真ん中のくぼみ(盆のくぼ)の両脇にある太い筋肉の上端、左右の外側のくぼみにあるのが「天柱」のツボです。
耳の後ろのちょうど髪の生え際あたりを押してみて、重い刺激を感じる場所を探してみましょう。
自律神経を整えて、肩こりを改善します。
抜け毛に効果的なツボです。

風池(ふうち)
耳の後ろの骨と、後頭部のくぼみの中間にあるツボが風池です。
天柱から左右外側にずれた場所にあります。
天柱と同様に肩や首の血行を促進し、肩こりを改善します。
抜け毛を予防して、髪の健全な発育を促します。

頭以外の場所にあるツボ

頭以外の場所にあるツボも、押すと頭皮や髪に良い効果があるものがあります。

バスタイムやおやすみ前のツボ押しを習慣にすると、体の不調も和らぎ、薄毛のリスクを軽減することができます。

中府(ちゅうふ)
鎖骨の外端下にあるくぼみから親指1〜2本分下の部分にあるのが中府です。
体のトラブルの原因となる邪気が集まる場所と言われており、ここをもみほぐすように刺激することで抜け毛や円形脱毛症に効果があります。

関元(かんげん)
体の中央線上に位置し、へそから指三本分ぐらい下のところにあるツボです。
抜け毛に関連があるとされる二つの経路(腎経と肝経)を含む四つの経路が交差し、体全体に応用範囲が広いツボです。
中府と同じく、抜け毛や円形脱毛症に効果があります。

合谷(ごうこく)
親指と人差し指の付け根の、骨と骨が交差するところにあるツボです。
自律神経を整え、ストレスを緩和させてくれる、全身の幅広い症状に活用されるツボです。
抜け毛や円形脱毛症の予防だけでなく、頭皮のトラブルの改善に効果があります。

陽池(ようち)
手の甲を上にして手首を反らせたときにできる、手首の横じわの中央のあたりにあるツボです。こちらも抜け毛、円形脱毛症を改善する効果が期待できます。

ツボを押すときのコツ

効果を上げるために、最適なタイミングで、頭皮マッサージやツボ押しをしましょう。

シャンプー後に頭皮用のローションをつけて行うのも良いですし、寝る前のリラックスタイムに行うのも良いですね。

頭皮が清潔な状態で、血流が良くなっているタイミングが最適です。

また、指や頭皮用のマッサージ器具を使って、マッサージや指圧を行います。指を使う際は、爪を立てないように注意しましょう。

ツボを押すときは、5秒から10秒程度、指先に力をかけます。指を離してから少し置いて、また5秒~10病程度押し、それを5分ほど繰り返します。

注意点としては、食後すぐのツボ押しや入浴前のツボ押しは避けるということです。

食後すぐにツボを刺激すると消化不良につながる可能性があると言われています。30分ほど待ってから入浴し、その後ツボ押しをしてください。

また体調がすぐれないときや妊娠中はツボの指圧を避けるようにしましょう。

ツボを押している最中に痛みが出たりだるくなったりしたら、すぐに中止するようにしてください。

まとめ

この記事では、頭皮マッサージやツボ押しの効果や方法についてお伝えしてきました。

頭部や首まわり、そしてお腹や手には、頭皮の環境を改善し、抜け毛を防ぐ効果のあるツボがたくさんあります。

頭や首まわりのツボは頭皮マッサージをするタイミングで、それ以外のツボは寝る前のタイミングで指圧するのがベストと言えそうです。

マッサージやツボ押しは簡単に取り入れることができる健康法・美容法ですが、習慣として続けることで想像以上の効果をもたらしてくれるはずです。

薄毛だけにアプローチするのではなく、肩こりや頭痛、めまいなど他の不調を改善する効果もあるので、自分の体のトータルケアとして始めてみてはいかがでしょうか?