ふとしたことで頭皮にかゆみを感じるのは、誰にでもあることです。
問題はこのかゆみが、薄毛につながる可能性もあるかもしれないというところにあります。
頭皮のかゆみにはいろいろな原因があり、その内容も気にしていかなければいけません。
頭皮のかゆみが薄毛につながる
頭がかゆいと思った時には、色々な原因があります。
何かが付着して痒いと思う時もありますし、皮膚の状態が悪化している可能性も出てくるからです。
この状況によっては、頭皮だけではなく発毛に関する部分にも影響を与え、薄毛につながる問題が出てきます。
いくつかの条件が考えられますが、シャンプーなどの仕方によってかゆみが出てくる可能性があります。
女性だけの問題ではなく男性でも起きる条件ですが、洗うことは大切でも方法を間違うと予想もしていない結果を生み出す場合があるのです。
シャンプーを使って髪を洗うのは大切ですが、痒みがあったりして1日何度も洗ってしまうのは逆効果になります。
どうしても洗いたくなってしまいがちですが、余計に悪化させてしまうのです。
シャンプーを使って頭皮を洗った場合には、皮脂が洗い流されてしまいます。
皮脂が余計にあるとかゆみが出てくる原因となりますが、洗い落としてしまうと頭皮が乾燥してしまうのです。
乾燥する状態はそれだけでもかゆみを引き起こしますが、頭皮を守っている皮脂もなくなっている状態で、バリアとしての機能を失っています。
ほんのわずかな刺激を受けただけでも、バリアの機能が働いていないので、かゆみとなって現れてくるのです。
このような状態は人間の体にとってマイナスとなるため、さらに皮脂を分泌しようとします。
洗い流してコントロールしているつもりが、余計に皮脂を生み出す原因となるのです。
洗えば洗うほど皮脂が出るようになり、過剰分泌していきます。
どちらの状態になるのかはその時によっても違いがありますが、必死の状態が悪化するようになり、これが薄毛につながる問題となるのは容易に想像がつくでしょう。
皮脂が毛穴に詰まるといった状態も生まれますし、バリア機能が失われ炎症を起こす可能性も出てくるからです。
対策としては1日1回でやめておくことです。
この回数で十分汚れを落とせます。
朝シャンプーをするよりも、夜洗って寝るほうが、雑菌の繁殖を防げるため有効です。
シャンプーも低刺激のものにするなどを変えてみるだけで違いが出てくるでしょう。
もう一つ大切なのが、シャンプーを残さないことです。
どんなに綺麗にやさしく洗えるシャンプーだとしても、頭皮に影響を与える化学物質であることに変わりはありません。
洗い残しが出てしまうと、頭皮で炎症を起こす可能性が高まるため、洗うよりもシャンプーをすすぐ事を重視するぐらい注意が必要です。
頭皮に刺激を与える薬剤
シャンプーが頭皮に影響を与える化学薬品の一つとするのであれば、パーマ液がヘアカラーに関しても同様の問題を生じます。
パーマやヘアカラーをする時には、専用の薬剤を使うからです。
パーマやヘアカラーは、髪が通常の状態では効果を発揮できません。
そこで髪の表面を覆っているキューティクルを強制的に開かなければいけないのです。
薬剤をそのために使いますが、強制的にアルカリ性に傾けていくため、弱酸性でなければいけない頭皮の状態が変化します。
弱アルカリ性であればまだ影響の少ない状態ですが、中にはpH10にもなるような薬剤も使われているのです。
かなりアルカリに傾いてしまうため、頭皮の状態は大幅に悪化します。
身だしなみの一つとしてパーマやヘアカラーを考えている人もいますが、そのぶんのヘアケアをしていただければ、薄毛に繋がると思って間違いありません。
頭皮が正常に働かなければ、髪を作り出すための細胞分裂にも影響を与え、ヘアサイクルが狂うからです。
ボリュームをアップしたいためにパーマをかける場合には、カットの仕方で対応するようにしたほうがいいでしょう。
ヘアカラーに関しても、影響の少ないヘアマニキュアに変えてみるというのも方法です。
発色も持ちも悪くはなりますが、頭皮に影響を与えるよりも安心して活用できます。
それでも頭皮に異物がつくことに変わりがないため、自分で施術したりせず、専門家にお願いするのも大切です。
頭皮は自分で見ることができない場所であり、誤って付着するような状況が生まれても気が付かない可能性があります。
後からかゆみが出て気が付くといったケースもあるので、失敗したと思う前に専門家に依頼する方が安全で確実です。
クーラーやアレルギーの問題
頭皮が乾燥してしまうような状況が生まれると、かゆみが出てくるケースがあります。
夏場によくあるケースとして、空調が直接当たっている状態で、頭皮が乾燥してかゆくなるパターンです。
風が当たると水分を奪われやすく、熱も損失していきます。
乾燥するだけではなく冷えてしまって血行が悪くなるのです。
血行が悪くなれば、血液とともに栄養が運ばれにくくなり、髪は育ちにくくなります。
これに乾燥してかゆみなども加われば、頭皮環境の悪化は更に進み、薄毛になる可能性がさらに高まるでしょう。
外部の刺激ではなく、アレルギー性の問題によりかゆみが生じるケースもあります。
皮膚の疾患とも言えますが、原因を単純に割り出すことができません。
何がアレルゲンとなっているのか、細かく検査して調べなければいけないでしょう。
生活習慣や肌の体質などによって反応も変わってくるためで、安易な対処も危険です。
医師と相談の上で、適切な方法を見つけ出して行かなければいけません。
頭皮のかゆみを防ぐためには
かゆみのない頭皮の状態を保つためには様々な方法が考えられますが、生活習慣などに直していかなければいけません。
頭皮の環境を正常化させるというのが大切であり、そこには睡眠時間との関係が出てきます。
肌と同じような感覚で、頭皮も守らなければ快適な環境にはつながらないのです。
肌のゴールデンタイムと同じように、頭皮の環境も睡眠に左右されます。
良質な睡眠をとれるように、生活リズムを作り上げていかなければいけません。
ストレスも頭皮のかゆみに影響を与える要因です。
現代社会において、全てのストレスを避けて歩くことはできません。
ストレスがかかるということを前提にし、発散できる仕組みを作っていくのが大切です。
頭皮環境を守るためには、食生活の見直しも必要となります。
髪を作り出すためには様々な栄養素が必要で、バランスよく摂取しなければいけません。
しかし、日常の食事をファストフードなどに頼ると、栄養のバランスは崩れ塩分過多となりやすいのが問題です。
常に意識してバランスが取れるような良質な食事を摂ることは、健康を保つためにも欠かすことができないでしょう。
体が健康でなければ頭皮環境も悪化してしまい、かゆみを生み出すことも出てくるからです。
運動を習慣を身につけるというのも大切なポイントになるでしょう。
血行を良くするだけでも大きな意味があります。
ヘアケアの方法も考えなければいけません。
髪を洗えばいいというものではなく、負担のかからない方法を考えなければいけないからです。
どんな方法でもやり過ぎてしまえば逆効果になると言うのを忘れてはいけません。
まとめ
頭皮のかゆみは、炎症を引き起こしている状態です。
この状態のまま放置してしまえば、薄毛に繋がるのは必然と言えるでしょう。
ケアの仕方も間違うと、大きなダメージを与えてしまいます。
生活リズムの見直しから、適切なケアまで総合的に判断しかゆみを引き起こさないようにするのが大切です。
