最近、髪のツヤやコシがなくなって、傷みが目立つようになってきたと思い指先の爪を見たら、同じく薄くて、割れやすくなり、傷みが目立ってきていていることに!
もしかしたら髪と爪って連動してる?
そうなんです!
形状が全く異なる髪と爪なので、よもや連動してるなんて思いもよらないのが、普通だと思います。
実はどちらも、あなたの体を守るために、皮膚が変形したもので、それらの形成には、タンパク質が重要な役割を果たしています。
そこで今回は、髪と爪の関係性を観察し、美髪と美爪を育てるには、何が大切なのかご紹介したいと思います。
ご一緒に、美しい髪と爪を取り戻しましょう!
髪と爪それぞれの役割とは?
ではまず、髪の役割をご紹介しますね!
髪は当然のことながら、おしゃれをするために生えているのではなく、太陽光(紫外線)をはじめ、外敵から頭部を守るために生えています。
それはまた、頭部、特に脳の温度調節を行い、その機能を維持させるのに非常に役に立っているのです。
ただその役割ゆえに、髪は紫外線や大気の汚れ等により、傷んでしまいます。
ですから、髪にはヘアサイクルがあり、成長しては抜け、再び同じ毛根から新しい髪が生えてくるという繰り返しを行っているのです。
また、一度体内に吸収された有害物質や老廃物、特に不要な金属を髪を通して排出する役割もあります。
その役割を担った髪の成分を「システィン」と言うのです。
次に、爪の役割をご紹介!
手足の末端にあり、外からの刺激や外敵、障害物から守ってくれます。
まずは、考えてみて下さい。
もしも、手の指先に爪がなければ、物をつかむことができなくなりますよね。というのも、骨は指先の末端まではなく、柔らかくなっています。
また仮に、指先のギリギリまで骨があれば、物をつかめるかもしれませんが、常に指先を傷つける危険性と隣り合わせになってしまいます。ですから、爪が必要なのです。
足も同様です。爪があるからこそ、ケガを回避できているのです。
ともに重要な役割を担っていることがお分かりいただけたかと思います。
髪と爪を観察して見えてくることとは?
髪と爪を観察して、まず分かることは、ともに毎日伸びるということです。
当たり前でのように感じるかもしれませんが、先にお話しした通り、髪と爪は、頭部や手足といった、体の末端を守るために皮膚が変形したものなので、新陳代謝を繰り返し、成長し続けなければならないのです。
また、髪と爪は形状こそ違いますが、ともに角質を構成するタンパク質「ケラチン」により生成されています。これらを健やかに成長させるためには、良質なタンパク質が必要になります。
逆に、髪と爪は連動しているので、ともに傷んでいることに気付いたら、自分の体や生活に問題が隠れていることが分かりますよね。
ある意味、健康バロメーターの役割があるのです!
貧血だったり、極端なダイエットの影響だったり、食生活の乱れ等で、必要な栄養素、特にタンパク質や、鉄分をはじめとしたビタミン・ミネラル分が不足していることが分かります。
また、睡眠不足やストレス過多、運動の不足といった生活習慣の乱れも分かるのです。
以上が、髪と爪の観察結果となります。
それらに基づいて、美しい髪と爪を取り戻すためには、どうすべきが具体的な行動について、お話ししたい思います。
美髪と美爪を取り戻すために
先にお話しした通り、体の末端に位置する髪と爪を観察すれば、あなたの体の調子や生活習慣が整っているかどうか分かります。
もし、髪と爪ともにダメージがあることが判明したなら、是非、これからご紹介するセルフでの改善策を実行してみて下さいね。
食生活の改善
タイトルにあるように、髪の主成分のタンパク質内のアミノ酸の一種である「ケラチン」や「コラーゲン」になります。
ただ、これだけを強化すれば良いわけではありません。
まずは、食生活全般の見直しが必要です。
食事は、大まかにタンパク質と炭水化物、ビタミン・ミネラル類に分けられます。これら全てをバランスよく摂ることで、健やかな体が出来上がります。
もしも、外食や出来合いのものに頼る率が高く、食生活に偏りがあるなと思われるなら、三大要素がバランスよく整うように献立を考えことから始めましょう!
簡単な方法としては、食卓に並べられた料理の色が豊富なら、バランスが取れている証拠になりますよ。
そのバランスが整った上で、更に必要な栄養素を強化していくようにします。
タンパク質なら、植物性より動物性のものがお勧めです。
動物性タンパク質には、「メチオニン」というアミノ酸が植物性タンパク質よりも多く含まれているからです。
そのメチオニンは、アミノ酸の行列のリーダーになってくれます。
このリーダーの後に様々なアミノ酸がくっつき、その配列によって髪や爪が生成されるわけです。
豚肉全般や牛フィレ肉、鶏ささみ肉、レバー等がお勧めですよ。
ただし、これらにも落とし穴があります。動物性タンパク質を過剰に摂取すると、消化に時間がかかるため、内臓疲労を起こしたり、腸内環境を悪化させたり、尿管結石やカロリーオーバーによる肥満を起こす可能性が高くなります。くれぐれも、食べ過ぎにはご注意下さいね。
次に、ビタミン・ミネラル類も強化しましょう。
髪のツヤを出すにはヨウ素を、髪の健やかな成育には亜鉛や鉄分を、爪の成長にはカルシウムが重要になります。
また、ビタミンB群は、新陳代謝を活発にし、血流を促してくれる効果があります。是非、積極的に摂りたいですね。
最後に、食生活を改善して、腸内環境を整えることも重要です!
食べたものをきちんと消化し、要らなくなったものをきちんと排出する、当たり前ですが、これが正しく機能をしていることではじめて、免疫力も上り、新陳代謝をアップするのです。
髪と爪が健康に美しく育つ環境が整います。
ヨーグルトや食物繊維、発酵食品等を選んで摂るように心掛けたいですね。
睡眠の改善
睡眠時間さえ確保すれば良いわけではありません。寝る時間帯と質が重要になります。
思春期の子供だけではなく、大人でも寝ている間に、成長ホルモンは分泌されているのです。
その時間帯をゴールデンタイムと呼び、22時から2時までとされています。ここで、髪も爪もまた成長します。
また眠りの質も重要で、質が良くないと、成長ホルモンが分泌されなくなり、健やかに髪と爪を成育できなくなるのです。
よって、まずは就寝する3時間前までに、食事を済ませておく必要があります。
そうでないと、食べ物を消化するために血液が使われてしまい、ホルモンが分泌されなくなります。
飲酒も同じです。アルコールを分解するために血液が使われてしまうのです。
また、入眠するために体温調節を行う必要があるので、お風呂は就寝の1~2時間前までには済ませ、脳を休めるためにも、スマホやパソコンは就寝30分前には見ないようにしましょう。
ストレス解消
ストレスが抜け毛や薄毛を招くと、聞いたことがあると思います。
それは、ストレスにより、体が緊張し、強張ることで、自律神経が乱れたり、血管が収縮するからです。
それにより髪や爪といった体の末端まで、成育に必要な栄養素や酸素が届かなくなるのです。
ただ現代人の生活で、ストレスを溜めるなというは無理がありますよね。
ですから、ストレスが溜まったなと感じたなら、趣味の時間を持ったり、体を動かしたりして、上手に息抜きができるようになると良いですね。
運動を取り入れる
先にお話しした、ストレス解消と重なる部分がありますが、体を動かすことで、全身の血流が良くなり、新陳代謝も活発になります。
当然、髪や爪の成育にはプラスですよね。
更に髪単体で見れば、運動をして汗を流すと、老廃物として、脱毛ホルモンである「DHT」が排出されるという嬉しい効果もありますよ!
ただし、きつい運動をすれば、より効果的なわけではありません。
苦しく、過酷な無酸素運動は、返って逆効果になります。緩やかな有酸素運動を、毎日同じ時間だけ行うことが理想なのです。
軽いランニングや水泳、家でのストレッチ、ヨガ等がお勧めですよ。
もしも、時間を取るのが難しいなら、通勤にウォーキングやサイクリングを取り入れたり、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段で上り下りするのもいいでしょう。
是非、体から発せられた声に耳を傾けてみて下さいね。
行動あるのみですよ!
まとめ
髪と爪は連動しているのかについてお話ししてきました。
形状は違っていても、どちらも皮膚の変形であり、体の末端を守るという重要な役割があることが、お分かりいただけたかと思います。
外見の美しさは、内面からにじみ出てくるものです。末端に位置する髪と爪を観察して、適度なタンパク質の摂取など、具体的な行動に移してみて下さいね。
美髪と美爪はもうすぐそこにありますよ。