髪が薄くなったと感じた時には、様々な対処方法を考えるものです。
危機感を感じるからですが、まずは頭皮の環境見てみるところからスタートしなければいけません。
どんなに立派な木を育てたいと思っても、まずは土壌がしっかりしていなければ成長できないからです。
髪が薄くなる原因の一つとして、うまく成長できていない状況が挙げられます。
成長できない髪が多くなると、日々抜けていく量とのバランスが取れなくなるのです。
だんだんと薄い部分が目立つようになり、全体的なボリュームも少なくなります。
仮に成長できるような状態だったとしても、頭皮に力がなければ太く艶やかな髪は生まれて来ません。
髪と言うと、人間の体とは別の成長をしているように感じます。
しかし、現実は体の一部であり、頭皮の中にある毛母細胞が細胞分裂して生み出されていくのです。
つまり、爪と同じような成長構造を持っており、そのためには多くの栄養が必要となります。
さらに細胞分裂するという指令を受けなければいけませんし、そのために成長ホルモンも欠かすことができません。
様々なプロセスが関わってくるのが髪の成長であり、簡単に生えてきているわけではないのです。
髪は成長するための土壌としてみれば、頭皮は相当重要な意味を持っています。
頭皮がしっかりとした環境でなければ、髪は生えてこないのです。
髪の育て、薄毛対策に繋げるのであれば、頭皮の環境の改善は必須の条件となります。
また、悪化している頭皮環境とはどのような状態なのか、自分で確認するところからスタートしていかなければいけません。
理由はとても簡単です。
自分の肌を見て人の肌と比べたときに、同じような状態ではないでしょう。
人それぞれ肌のキメ細やかさなどもありますし、状態も生活の中で変わってきます。
頭皮も肌の一部ですので、それぞれで違いがあるのです。
乾燥してしまいカサカサの状態になっている場合もあります。
逆に皮脂が多く脂っぽくなっている状態も考えられるでしょう。
もっと深刻な状態で、赤く炎症を起こしているような状態もあります。
頭皮の状態を確認するのは、自分の顔のように鏡を見れば普段からわかるわけではないからです。
髪に隠れた頭皮の状態は、自分で調べようと思わなければ分かりません。
それも、頭皮がどうなっているのか、隅々までチェックしている人はそうはいないでしょう。
だからこそ、まずは鏡の前で髪をかき分け、頭皮の状態を確認してみなければいけません。
自分の肌ですので、見て触ってみるだけで、異常があるかどうかもすぐに感じ取れるはずです。
細かな問題があるかどうかよりも、自分で観察する癖をつけて行かなければいけません。
乾燥している状態
頭皮を見て乾燥してるなと感じた時には、固く締まっていないかどうか確認する必要があります。
肌が乾燥する理由の一つとして、血液循環が悪く、栄養や水分が運び込まれにくい状況になっている可能性があるからです。
このような状況を改善するためには、頭皮のマッサージを考えてみると良いでしょう。
頭皮には細かな毛細血管が通っており、血液を運んでくれる大事な補給路となっています。
ところが固く締まった状態になると、毛細血管が広がるだけのスペースが取れません。
栄養も運ばれなくなりますが、同時に水分も運ばれてこないので、カサカサの肌になってしまう可能性が出てくるのです。
マッサージをして頭皮を柔らかくしてあげるだけで、スペースが取れるようになっていきます。
ただし、必要以上にマッサージをすることは危険です。
あまりに強くしてしまうと、傷をつけたり炎症を起こす原因につながります。
お風呂などで体が温まった時に軽くマッサージをしてあげるだけでも、だんだんと違いを感じられるようになるでしょう。
シャンプーと同時にしてあげれば、さらに負担を抑えられます。
髪がべたつく時の問題
頭皮が脂っぽく感じている時には、過剰分泌を起こしている可能性があります。
過剰分泌を起こす原因を色々とあり一つではありません。
例えば食生活で脂っこいものを食べ続けていると、体がベトつくような感覚を覚えます。
これは血液に乗った脂肪分が水分のように分泌されてくるからです。
血管の中に付着してしまうと、血液の流れが悪くなり、最悪のケースとしては動脈硬化のような危険な症状にもつながります。
頭皮でも似たような状況が起こる可能性があるのです。
もう一つ注意しなければいけないのが、洗いすぎによる皮脂の分泌にあります。
髪がベトつくと思うと、洗浄力の強いシャンプーなどを使い、必死に落とそうとするでしょう。
これが過剰分泌のスタートです。
頭皮としては、乾燥させないように表面に油分で膜を作ろうとします。
これが皮脂の正体で、必要だからこそ分泌しているのです。
ところが、髪がべたつくからと言って強引落とそうとしてしまうと、頭皮は守れなくなってしまいます。
そこで自衛反応として、さらに皮脂を分泌するのです。
落とす前よりも分泌量が多くなってしまうのですから、どんどんベトつくようになります。
そうなると、さらに洗浄力の強いシャンプーや髪の洗い方を考えるため、悪循環が続くのです。
皮脂の分泌の問題は、炎症につながったりつる原因ですが、毛穴に詰まるという問題も抱えています。
髪が伸びるための毛穴に詰まってしまえば、これだけで障害になるでしょう。
対策としては食生活を考えると共に、洗浄力を落としたシャンプーを使い、一日一回に留めることです。
これだけで汚れを落とすには十分な能力を持っています。
間違った使い方をしていると、このような状況になるのです。
炎症を起こしているケース
炎症起こしてるような状態はさらに深刻であると考えなければいけません。
乾燥やベタつきとは違い、もっと大きな原因が隠れている可能性があります。
乾燥やベタつきによって炎症を起こすケースも少なくありません。
そのままでも問題がありますが、気になって掻いてしまったりすると、そこから雑菌が入り炎症を起こすケースがあります。
頭皮が炎症を起こしてしまうと、毛穴が潰れてしまう可能性もありますし、正常な活動ができなくなり髪の毛を作り出せない状況が生まれるのです。
もっと別の問題として炎症が起きるケースもあります。
雑菌が繁殖してしまい、そこが炎症を起こすパターンです。
清潔にしていなかったことが多くの原因になる場合がありますが、それだけではありません。
頭皮が紫外線の影響を受けて火傷のような状態になり、炎症が広がる場合もあります。
もっと別の要因が隠れている場合もありますので、医師と相談する必要も出てくるでしょう。
生活リズムの見直しも
頭皮環境を整えるという面では、食生活や睡眠の見直しが必要になってきます。
栄養のバランスを整えていくのが大切で、成長ホルモンの分泌を促すためにも良質な睡眠を取れるようにしなければいけません。
不健康だなと感じるような生活リズムは、肌に影響を与えるだけではなく、頭皮にも影響を与えると考えるべきでしょう。
細かなことからですが、少しずつ改善していくことが、頭皮環境にも影響を与えると思わなければいけません。
まとめ
頭皮環境を整えることは、薄毛対策として絶対条件になるとってもいいでしょう。
まずは自分で確認してみて、どのような状態になっているのか自覚するところからスタートしなければいけません。
現実を直視すれば、対策を打たなければいけないことに気が付くからです。
髪に隠れて見えないと思っていると、やがていやでも言える時が来てしまうでしょう。
そうなる前にケアをスタートしていくのが大切です。