ヘアケア

女性の分け目が目立つのは薄毛の前兆?その原因と対策とは?

「最近髪の分け目が目立つようになった」と感じたら、それはもしかしたら抜け毛が増え、髪が薄くなってきたという前触れかもしれません。

薄毛の進行を防ぐためには、原因をしっかり把握してきちんと知り、それに合わせた対策を講じることが大切です。

そこで今回は、分け目の部分が薄くなる原因や、具体的な対処法などについて詳しく見ていきます。

女性の髪の分け目が目立つようになる主な原因とは?

ここでは、分け目が目立ち薄くなったように見える理由について詳しく見ていきます。

・女性ホルモンのバランスの乱れ
女性ホルモンにはエストロゲンプロゲステロンの2種類があり、女性の薄毛とホルモンバランスは実は大きく関わっています。

特に45~55歳ぐらいには多くの女性が更年期を迎えるため、ホルモンバランスが乱れやすい状態となります。

女性ホルモンは、通常であればエストロゲンとプロゲステロンがうまくバランスを取りながら働き、女性特有の機能を正常な状態に保ってくれます。

しかし加齢やストレスにより女性ホルモンの分泌量が減少すると、逆に体内の男性ホルモンの分泌量が多くなり薄毛になってしまうことがあります。

特に分け目や前頭部の生え際が目立ってきたという場合は、男性ホルモンの影響による薄毛である可能性が高いと言えるでしょう。

また更年期を迎えると、肌や髪を美しく保つ効果のある女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に減少します。

エストロゲンが少なくなると、髪が細くなったり、頭皮のひとつの毛穴から生える髪の本数が減り全体的にボリュームダウンします。

さらにへアサイクルにも変化が起こるため、成長期より休止期が長くなることによって抜け毛が増え、薄毛になります。

・不規則な生活習慣やストレス
栄養バランスの偏った食生活や睡眠不足、またストレスや喫煙・飲酒などの習慣は、自律神経のバランスを乱す原因となります。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れて常に交感神経が優位な状態になると、眠れなくなるなど緊張状態が続きます。  

そうすると血管が収縮することによって頭皮が硬くなり、血流が悪くなってしまい髪の成長に必要な栄養素や酸素が頭皮に行き届きにくくなり、髪が痩せてしまったり、成長が滞り新しい髪が生えてこなくなります。

また夜22時から2時の間には、髪を健康に保つために欠かせない成長ホルモンが分泌されているため、夜更かししてその時間帯にしっかり深い睡眠に入っていないと、成長ホルモンの分泌量が減少してやはり髪の成長に悪影響を与えます。

・紫外線の影響
紫外線対策のために肌に日焼け止めクリームを塗っている女性も多いと思いますが、実は紫外線を浴びることにより、頭皮も乾燥したり皮脂膜が酸化するなどして炎症やかゆみを引き起こし、頭皮環境を悪化させるなど大きなダメージを受けています。

紫外線は、波長の長さによってUVAとUVB、UVCの3つに分けられますが、紫外線の約90%がUV-Aであると言われています。

波長が長いUV-Aは家や車の窓ガラスを通して肌に届くため、UVAを浴びると、肌は日に焼けて黒くなりシワやたるみの原因となります。

紫外線UV-Aは肌と同様に頭皮にも悪影響を及ぼします。

頭皮は顔の肌と同じように表皮と真皮に分かれており、UV-Aは頭皮の真皮にまで浸透して毛母細胞にダメージを与えます。   

毛母細胞がダメージを受けてしまうと、抜け毛が増えるだけではなく髪の成長そのものに悪影響を与え、薄毛を引き起こす引き金となります。

ですから紫外線の強い夏はもちろん、一年を通して紫外線対策を行う心必要があります。

・ロングヘアなどヘアスタイルの影響
女性にはショートやロング、ミディアムヘアなどさまざまなヘアスタイルの方がいます。

また髪を結んでいる女性を多く見かけますが、ずっと同じ箇所で髪を結んでいると、牽引性脱毛症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

牽引性脱毛症とは、同じ位置で髪を結んだりすることで頭皮に負担をかかり、頭皮の血行不良が起こり抜け毛や薄毛につながる症状のことを言います。   

特にロングヘアの方は髪の重みにより、頭皮への負担も大きくなり抜け毛が増えやすくなってしまうため注意する必要があります。

さらにヘアアイロンで強く髪を引っ張ったり、ショートヘアの方でもいつも同じ分け目をしている場合、分け目に負担がかかって毛根が弱くなってしまい、毛母細胞の機能が低下して新たな髪がなかなか生えてこなくなってしまいます。

分け目の薄毛を防ぐための対策とは? 

以下では、分け目の薄毛を防ぐためにはどのようなことに気を付ければよいのかについて、詳しく見ていきます。

規則正しい生活を送る

髪の成長にはたんぱく質やミネラル、ビタミン類などの栄養素が欠かせません。 

薄毛を予防するためには、それらの栄養素も含めて炭水化物や脂質など栄養バランスの整った食事を毎日摂ることが大切です。

また飲酒はほどほどにして、タバコを吸う方は早めに禁煙することをおすすめします。

質の良い睡眠を取る

慢性的な睡眠不足や眠りが浅い状態が続くと、寝ている間に頭皮や髪のダメージが修復されにくくなるばかりではなく、髪の成長ホルモンの分泌量の減少にもつながり、髪の成長にも悪影響を及ぼします。

寝る直前の飲食を避けたり、就寝する30分前にはパソコンやスマホをやめて部屋を薄暗くするなどして、質の良い睡眠が確保できるように心がけましょう。

適度にストレスを解消する

日常的ストレスにさらされていると、ホルモンバランスや自律神経の乱れが起こります。

それらは頭皮の血行不良につながり、頭皮環境を悪化させる原因にもなるため、うまくストレスを発散させるようにしましょう。

また適度に体を動かしたり趣味に没頭できる時間を持つなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることも大切ですので、時間を見つけて発散させてくださいね。

分け目やヘアスタイルを定期的に変える

いつも同じ分け目やヘアスタイルにしていると、髪の同じ部分に負担がかかってしまいます。

時々分け目の位置を変えたり、さまざまヘアスタイルにすることで、分け目の薄毛の進行を抑えることにもつながります。

分け目は人によってつむじの流れやくせが異なるため、普段違う場所で髪を分けるためにはある程度コツが必要となります。

分け目を変える際には、髪の根本をスプレーなどを使いよく濡らし、ドライヤーでいつもの分け目とは逆の方向から乾かすようにしましょう。

髪の流れを変えたら新たに分け目を作り、さらにドライヤーの冷風で固定させます。

普段真ん中で髪を分けているという場合は、頭の右や左から乾かしていくといいですよ。

シャンプー後にドライヤーで乾かす際に行うのがいいでしょう。

くせがついていて新しい分け目がつきにくいという方は、ヘアピンやヘアクリップなどを使い新しい分け目を固定する方法もおすすめです。

これまで使用してきたシャンプーを見直す

ドラッグストアなどで売られている高級アルコール系シャンプーは洗浄力が強く、頭皮の皮脂を落としすぎてしまい頭皮の乾燥の引き金となることがあるため、注意が必要です。

頭皮の乾燥が気になる方や薄毛予防のために頭皮に優しいシャンプーを選びたいという方には、洗浄力が穏やかで保湿成分が配合されているアミノ酸系シャンプーがおすすめです。

正しい方法でシャンプーする

シャンプーする際にはシャンプー液を髪につける前に、ぬるま湯でしっかり予洗いするように心がけると、髪や頭皮の汚れの大部分は落とすことができると言われています。

シャンプーは手のひらで泡立ててから髪につけ、爪を立てずに指の腹を使い優しくマッサージするように洗いましょう。

すすぎ残しのないようにしっかりシャンプーの泡をシャワーで流したら、トリートメントの後にタオルドライしてすぐにドライヤーで乾かしましょう。

ドライヤーの熱が直接頭皮にあたるとダメージを与え、抜け毛や薄毛の原因となるため、ドライヤーは髪や頭皮から20cm以上は離してかけるようにしてください。

頭皮マッサージを行う

頭皮が凝って硬くなってしまうと血行不良になり、栄養素が頭皮の毛根まで行き届かなくなってしまいます。

そんな時に頭皮マッサージを行うと、血流がスムーズになることで栄養素や酸素が頭皮まで届きやすくなり、髪の成長を促します。

頭皮全体のコリをほぐしたいという場合には、前頭部や耳の周辺にある側頭部、後頭部を中心にマッサージするようにしましょう。

またマッサージをする際には頭皮を傷つけないように、爪を立てずに、指の腹で優しく押すように行ってください。

マッサージは継続することでより高い効果が期待できるため、シャンプーする際になるべく毎回行うようにすると良いでしょう。

まとめ

分け目が薄くなると幅が広がったように見え、また髪が全体的にボリュームダウンしてしまうため、余計に目立って見えるようになります。

これでは実際の年齢よりも老けて見えてしまうだけではなくさらなる抜け毛の増加などの頭皮トラブルにつながるため、生活習慣をやヘアケア方法を見直したり、定期的に分け目を変えてみることも大切ですよ。