ふとしたことをきっかけに薄毛が気になってくると、髪のことばかりが気になってしまいますよね。
毛量の多さで人の印象は随分と変わります。
女性に起こる薄毛は男性に起こる現象と異なり、実は遺伝の影響によるものは少ないと言われています。
ですから、薄毛の原因となっている生活習慣の改善や栄養不足の解消など、一つ一つの要因にアプローチすることで改善する可能性が高いのです。
今現在薄毛に悩んでいる方は、治りそうにない、と思って憂鬱な気分になってしまうかもしれませんが、簡単なことで改善できますから諦めないでください。
この記事では女性が薄毛になる主な原因と、その対策方法について詳しくご紹介していきます。
Contents
薄毛が起こる原因とは？
ストレスのためすぎ
過度なストレスを抱えていると、薄毛を引き起こしやすいと言われています。
これはどういうことかというと、ストレスは頭皮の血流と深い関係があります。
過度なストレスを抱えている場合、頭皮の血流が悪くなってしまいその状態が続くことで健康的な髪を生み出す毛細胞に栄養が行き渡らず、丈夫な髪を育てられなくなります。
髪は血液の循環を通して運ばれた栄養によって育ちますから、血行不良が薄毛や抜け毛の要因となるのです。
また、血流が悪くなることで毛母細胞が正常に機能せずに髪を生成するスピードが遅れてしまうと、一般にヘアサイクルと呼ばれている髪の毛のサイクルに乱れが生じます。
発毛サイクルが乱れることで髪に栄養が行き渡らない期間が長くなり、より薄毛になりやすくなるのです。
また、ストレスを抱えすぎると自律神経に乱れが生じますから、それによっても細く抜けやすい髪質に変わりやすくなると言われています。
生活習慣の乱れ
薄毛は生活習慣の乱れによってももたらされます。
中でも一番影響があるとされているのが睡眠時間の不足です。
髪の細胞は、睡眠中に多く分泌される成長ホルモンの影響により新しい髪を生成したり、頭皮のダメージを修復したりします。
睡眠時間を十分に確保できていないと成長ホルモンの分泌がされにくくなることで健康的な髪を生み出せなくなり、細く抜けやすい髪質の毛が発生しやすくなります。
抜けにくい丈夫な髪を生やすためにはまず、睡眠時間の確保が必要不可欠です。
しかし、ただ好きなように長時間眠れば良いという訳ではありません。
十分な睡眠時間に加えて質の良い睡眠を取ることが重要です。
成長ホルモンは髪と頭皮だけではなく、体全体を修復するホルモンです。
寝ている最中に何度も目覚めてしまうような質の悪い睡眠だと、体全体の中で筋肉や内臓に対して優先順位の比較的低い髪と頭皮のケアが行われないことがあるのです。
ですから、健康的で抜けにくい丈夫な髪をつくるには、睡眠時間にくわえて質が大切なのです。
成長ホルモンが一番多く分泌される22時から翌午前2時の間には就寝できるようにすると、質の良い睡眠を効果的に取ることができます。
過度なヘアケア
良かれと思ってヘアケアを過剰に行っていると、そのヘアケア自体が薄毛の原因になっている場合があります。
シャンプーをする時に力任せに洗ったり、頭皮の汚れを落とすために洗浄力の強いシャンプーを使用していたりすると、結果として頭皮を保護している必要な皮脂を取り過ぎてしまうため頭皮がダメージを受けやすくなります。
頭皮がダメージを受けた状態でいると丈夫な髪が育ちにくくなり、薄毛や抜け毛が発生する原因となります。
また、過度なヘアケアにより皮脂分を取り過ぎると、頭皮は必要な皮脂を生成しようとしますから、かえって皮脂の分泌が多くなり、薄毛や頭皮臭が起こる原因ともなります。
実は、頭皮についた汚れはシャンプーを使わずにぬるま湯ですすぐだけでも汚れのほとんどが落ちます。
ですから、汚れや皮脂を落とすためにシャンプーを沢山つけて洗う必要はないのです。
また、皮脂の分泌量は年齢とともに変化するといわれており、年齢を重ねるとともに段々減っていきます。
頭皮の状態によっては毎日シャンプーをつけて髪を洗っているとそれだけで皮脂を落としすぎていることもあります。
時にはぬるま湯で洗い流すだけにしてみるのもおすすめです。
ホルモンバランスの乱れ
女性に起こるホルモンバランスの乱れもまた、薄毛や抜け毛の原因になると言われています。
女性は妊娠や出産、加齢など様々な要因によりホルモンバランスが複雑に変化します。
女性ホルモンの分泌量が減少すると、発毛を促進するタンパク質が生成されにくくなったり、頭皮が乾燥しやすくなったりして薄毛や抜け毛へとつながります。
ホルモンバランスの乱れを整えるには、規則正しい生活が重要です。
人が持つ体内時計のリズムとホルモンバランスには密接な関係があり、生活習慣の乱れにより体内時計が狂うとホルモンバランスも乱れます。
ですから、できるだけ毎日同じ時間に寝起きする、生活の行動パターンを決めるなどして規則正しい生活を送ることが大切です。
栄養不足
急激なダイエットなどにより栄養状態が不足していると頭皮に栄養が行き渡らず、丈夫な髪を生やせなくなるため抜け毛や薄毛を引き起こします。
丈夫な髪を育てるにはタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
特に髪の毛の主成分であるタンパク質は積極的に摂取しましょう。
ビタミンBやDもタンパク質と合わせて摂るとより効果的です。
薄毛を改善するためには
生活習慣をととのえる
栄養豊富な血液を作り出し、頭皮まで効果的に巡らせるためには規則正しい生活が必要不可欠です。
不規則な生活を続けていると自律神経が乱れてしまい、血行が悪化したり、就寝時に成長ホルモンが十分に分泌されなくなったりします。
そのため必要な栄養を十分に含んだ血液が頭皮へ届けられなくなってしまうのです。
生活習慣の中でも特に睡眠は重要です。
睡眠中に分泌される成長ホルモンが体を修復したり、新たな細胞を生み出したりしていますから、可能な限りは一日あたり7時間前後の睡眠時間を確保できるとよいでしょう。
栄養状態を改善する
血液に豊富な栄養を送るためには日々の食事内容が大切です。
肉や魚、野菜、果物など様々な種類の食材を取り入れてバランスよく食べるようにしましょう。
特に、タンパク質や鉄分、ビタミンBなどは血をつくるために重要な役割を果たす栄養素であるため、積極的に摂取しましょう。
鉄分は動物性タンパク質やビタミンCと一緒に取り入れると体内で吸収されやすくなります。
食事のメニューを工夫して、できる限りそれらを一緒に摂るようにするとよいでしょう。
正しいヘアケア方法を取り入れる
薄毛を改善するためにそもそもの抜け毛の本数を減らすには、過剰なヘアケアによるダメージを減らすことが効果的です。
一日のうちで最も大量に髪の毛が抜けるのは、シャンプーをしているときです。
ゴシゴシと力を入れた状態で洗いすぎると、本来抜けなくてもいい成長途中の髪の毛まで抜けてしまいます。
もしあなたがシャンプーをしている時に抜けた髪を見て、まだ細く短い毛がある程度混じっているようであれば、力を入れて洗いすぎている可能性があります。
まだ成長途中の短い毛は抜けずに頭皮に留まれば太い毛に育つわけですから、なるべく抜けないように気を付けるのが薄毛対策にも効果的です。
シャンプーをするときは力を入れすぎず、また、洗浄力の強すぎないシャンプーを選んで優しく洗うとよいでしょう。
頭皮を洗う時のポイントとしては、頭皮の上で泡を転がして泡でマッサージするように洗います。
力を入れてゴシゴシと洗わなくてもこれだけで十分ですから、ぜひ試してみて下さい。
頭皮マッサージをする
頭皮の結構をよくするには、頭皮マッサージが効果的です。
髪の毛の栄養は毛細血管を通して毛乳頭へ運ばれるので、頭皮マッサージを行い頭皮の血流を良くすることで頭皮の栄養状態を改善することができます。
マッサージをするときは頭皮への摩擦をなるべく小さくするために潤滑油としてヘアオイルや育毛剤などを使用しましょう。
血液循環をより良くしたいという方には、センブリエキスや抗菌・抗酸化作用のあるボタンエキスが配合されているヘアオイルや育毛剤が特におすすめです。
まとめ
この記事では、女性に起こる薄毛の原因とその対策方法についてご紹介しました。
女性の薄毛は男性に起こるものと要因が異なり、生活習慣の改善や栄養不足の解消など一つ一つの要因にアプローチすることによって改善する可能性が高いのです。
生活習慣の改善など、簡単なことから取り組んで健康的な髪を手に入れてみてください。
