頭皮ケアにもいろいろな方法がありますが、その中でも注目されて生きているのがオリーブオイルを使う方法です。
オリーブオイルと言うと食用のイメージが強いものですが、非常に有効な成分を含んでおり、使い方次第でいろいろな役割を果たしてくれます。
日本でも手に入りやすくなったことから、頭皮のケアに使ってみるのもいいでしょう。
本物のエクストラバージンオリーブオイルとは
食用としても活用されているオリーブオイルは、美容効果もあることで知られています。
健康にもぴったりのオイルであり、非常に優秀な力を持っているのです。
単純に油と言うと、体にとってネガティブなイメージがあるでしょう。
日本人が一般的に捉えている油のイメージとは、オリーブオイルは違った能力を持っています。
スキンケアとしても直接使ったりするのは、それだけ刺激の少ない安全なものだからです。
食用としても使われているオリーブオイルですが、日本での基準は大変甘いものです。
スーパーなどに行くとエキストラバージンオリーブオイルという名称のものを見つけることが多いでしょう。
サラダなどに直接かけたりして食べたりもします。
イタリアンが浸透してきたことで、日常的に使っている人も多いはずです。
日本の基準にはこれ以外に、精製オリーブオイルがあります。
さらに下の基準としてピュアオリーブオイルの3つの区分が作られました。
日本の基準だから大丈夫と思いがちですが、日本のオリーブオイルは正解から見るとかなり質の低い物が出回ってしまっています。
国連の下部組織である国際オリーブ協会がありますが、ここの基準では区分が9つにまで細分化されています。
この時点で大きな差がついていることは間違いありません。
品質と純度が厳格に定められており、果実100%で初めてバージンオリーブオイルと精製オリーブオイル、絞った残りであるオリーブポーマスオイルに分かれます。
油ですので参加してしまうのが大きな問題点となりますが、この値が100g中で0.8mg以下でなければ、エクストラバージンオリーブオイルと名乗れません。
それだけ空気に触れないように管理されたものといっていいでしょう。
ところが、日本の規格では2.0%まで許されます。
酸度と表記されますが、世界の基準よりはるかに下なのです。
さらに、酸度さえクリアしていれば、精製オリーブオイルに対してエキストラバージンオリーブオイルを加えて表記も可能です。
つまり、混ぜ物を作っても問題がないということになるでしょう。
これでは、せっかくのオリーブオイルも役に立たなくなるため、厳格に定められている地域から輸入されているものなどを選ぶのが大切です。
オレイン酸の力
オリーブオイルには素晴らしい力が秘められています。
オレイン酸が含まれていることはよく知られるようになりました。
酸化しにくい油の一つであり、その力を支えているのはオレイン酸です。
悪玉コレステロールを下げる、善玉コレステロールの邪魔をしないオレイン酸は、体にとって非常に重要な作用を発揮してくれます。
このオレイン酸のうまく活用することが、頭皮ケアのポイントです。
オレイン酸は人間の皮脂と非常に近い性質を持っており、頭皮ケアに使うとすぐに馴染んできます。
馴染みが良い状態ですので、そのまま皮膚の表面にある角質を浮き上がらせてくれるのです。
ピーリング効果に近い部分がありますが、こすって落とすのではなく、馴染んで浮き上がらせているため負担が少なくて済みます。
この効果をさらに高めるためには、頭皮に付けた時に一緒にマッサージしてあげるのが大切です。
肌の馴染みをさらによくし、角質を浮き上がらせることができます。
フケやかゆみの原因を除去できるだけではなく、肌に染み込み潤いをもたらしてくれるのです。
ヘアケア方法
オリーブオイルを使った頭皮のケア方法としては、まずは髪をブラッシングし解きます。
ブラッシングすることで、ほこりなどの細かな汚れも落とせるため、髪の負担を減らせるからです。
これはオリーブオイルの頭皮ケア方法だけではなく、普段から入浴前に行ったほうがいいでしょう。
オリーブオイルを手のひらの上にとります。
頭皮全体に馴染む量が必要ですので、手のひらの上に3cm程度は広がるぐらいにして、頭皮全体に馴染むようにつけましょう。
シャンプーでも同じですが、髪につけるのではなく頭皮につけるのがポイントです。
両手の指の腹を使って、もみ込むようにマッサージをします。
髪の生え際から頭頂部に向かって揉み上げるようにしていくといいでしょう。
マッサージをしたら、15分程度置いてから洗い流すだけです。
この時に蒸しタオルなどをも頭に巻いて、養生をするのもやり方で、ゆっくりとなじませていけば、髪もしっとりしているのを感じられるでしょう。
洗い流す際には、頭皮を強く擦る必要はありません。
オリーブオイルが頭皮になじみ、角質を浮き上がらせているため軽く洗うだけで落ちていくからです。
ただし、どのようにオリーブオイルがいいものであったとしても、頭皮にとっては皮脂ではありません。
ぬるま湯を使って、頭皮や髪に染み込んだ残りのオリーブオイルが残らないように、優しくよく洗い流すようにしてきます。
洗い流す時には、髪もこすらないようにしましょう。
水分を含んだ髪はダメージを受けやすい状態だからです。
すすぎに時間をかけるのは、普段のシャンプーも同じなので、洗い方を覚えておくのもポイントです。
オリーブオイルを使うときの注意点
オリーブオイルで頭皮ケアをする場合には、いくつか注意点があります。
食用のものを使う場合には、塩分など含まれていないものを選ばなければいけません。
余計な添加物があると、肌荒れを引き起こす可能性が出てくるからです。
頭を洗ってみると、非常にすっきりすることがわかります。
それだけオリーブオイルが染み込み汚れを浮き上がらせているわけですが、毎日行うものではありません。
シャンプーなどに配合されているものであれば、毎日使っても負担が少ないような設計がされています。
しかし、未加工のオリーブオイルを使う場合には、頭皮の皮脂を洗い落とす過ぎてしまう可能性が出てくるのです。
頭皮にとって必死は欠かすことができない分泌物であり、乾燥から守るためになくてはなりません。
落とされてしまうと、頭皮はさらに分泌ようとし、過剰分泌のもとを作り出します。
週に1回から2回程度、オリーブオイルを使うぐらいの頻度で十分です。
これだけでも頭皮ケアとして十分ですし、潤いも感じられるでしょう。
普段からヘアケアには十分注意しておくと共に、乾かし方も考えておかなければけません。
オリーブオイルでケアした後は、熱からも守ってくれます。
まずは頭皮から乾かすようなイメージで広げていき、髪を広げるように熱を与えて行くのがポイントです。
直接熱を与え続けていくと、髪が劣化してしまいます。
ダメージを与えることになるので、できるだけ分散するような方法で乾かしていきましょう。
ドライヤーを使う前に、タオルでよく水分を取り除くのも大切です。
まとめ
オリーブオイルを使った頭皮ケア方法は、肌になじみやすいからこそできます。
方法としても簡単ではありますが、手に入るのであれば、食用ではなく専用のものを選ぶと良いでしょう。
このようなケアをしながら、育毛剤などを使っていけば、頭皮環境を改善しながら、効果を促進させられるのです。