寒い冬は、温かい湯船につかって身体を芯から温めたい。
でも、忙しくて時間も無くて、シャワーで軽く終わらせてしまうという人も多いと思います。
どんなに時間が無くても、10分でもいいから湯船につかった方が、身体には良い効果があるのです。
お風呂は頭皮を綺麗に洗い、髪の毛の環境をケアするとっても大切な時間ですが、身体を温めるということも髪の毛の成長には忘れてはいけないポイントです。
夜10分でいいから湯船につかろう
忙しい時、疲れている時は、交感神経が働いています。
逆にリラックスしている時は、副交感神経が働いています。
つまり、仕事をしていた・子育てで慌ただしくしていた、そのままの状態では交感神経が働いていて身体はリラックスできるような状態ではないということ。
これをうまく切り替えることが重要になります。
でも、どうやって切り替えるの?
簡単な方法の一つはこれです。
寝る1時間ほど前に、温めのお風呂に10分つかることにより副交感神経が刺激され、リラックス状態に切り替えることが出来ると考えられます。
そのおかげで、入浴後の睡眠も良い質の睡眠となり、就寝中の成長ホルモンの働きにも繋がります。
シャワーで軽く済ませてしまうと、身体の外側(お湯が当たる場所)だけが温まることになり、交感神経が優位になってしまうと考えられます。
すると、全身の毛細血管も収縮し、身体中に必要な栄養を流すシステムが鈍ってしまいます。
シャワーで済ませたいだけの人は、朝なら効果的です。
交感神経が刺激され目が覚めるので、お仕事前に5分でもシャワータイムがあると身体はシャキッとするでしょう。
炭酸バスは血行促進に有効
お風呂に入れる入浴剤も今は色々な種類がありますが、炭酸系の入浴剤は血行促進に効果があると言えます。
炭酸の刺激で血管壁を広げる物質が分泌され、全身の毛細血管が緩み、血流が良くなると言われます。
半身浴でもこの物質は分泌されるといわれるので、時間があるときは半身浴でもいいですね。
簡単なストレッチも合わせて
入浴時に、手首のストレッチや首を少しぐるぐるまわす首のストレッチをすると、筋肉が程よく伸びて副交感神経が刺激され、血流が良くなると考えられます。
それがまた、睡眠中の成長ホルモンの分泌にも繋がります。
あまり長い時間やるとのぼせてしまうので、両手上下に各10回・首は3回まわせばいいところでしょう。
~蓋をするとサウナ効果~
浴槽に半分蓋をすると、蒸気が逃げにくいのでサウナの様な状態になります。
冬は40℃ほどの温度が最適。42℃くらいの熱いお湯が気持ちいいという方もいると思いますが、これも10分くらいならいいですが長湯は禁物。
身体の深部体温が下がり、血栓ができやすくなるなどの恐れがあるとのこと。
~ストレスフリーな時間を作る~
ぜひ、湯船につかっている時間だけでも何も考えないでいられたらいいですね。
ゆっくりと深い呼吸をして、整理が付いていないことも一旦置いておいて、何も考えずに目を瞑りましょう。
お風呂を上がった後も、部屋の照明は暗めにして。
睡眠ホルモンに良い効果があり、良質な睡眠に繋がります。
~温泉にいったら、サウナを試してみて~
最近は温泉や銭湯にも行きづらくなっていますが、サウナは健康に良いというイメージがありませんか?
それは、頭皮の健康にも良いものなのでしょうか?
サウナのメリット
サウナが身体に良いのは、まず血行が良くなるからです。
全身をめぐる血管は、身体中に栄養を届け老廃物を捨てる仕事をしてくれています。
その流れがスムーズである事が身体の隅々まで栄養をスムーズに届けてくれることに繋がると言えます。
血流がよくなると内臓も活発になり、食欲不振や便通改善にも期待ができます。
サウナは温まりながら身体はじっと座っているだけなので、何も考えない時間を作ることもできます。
急に上がった体温を調整しようとすることにより自律神経のバランスが整い、身体も心もスッキリさせることができます。
それでも100℃程の環境ですから、適度な疲労感もあるのでその後しっかり眠れることにも繋がります。
~サウナは抜け毛にはいいのか~
血行促進ができれば、髪の毛へ届けられる栄養もスムーズに流れるでしょう。
そして、抜け毛の原因として睡眠不足も考えられますが、適度な疲労感を得ることにより質の良い睡眠が取れる事が期待されます。
ストレスも抜け毛の原因として考えられるので、サウナでのリラックス効果によりストレス発散に繋がるとも考えられます。
普段からしっかり洗えていない頭皮が抜け毛に繋がってしまっているとすれば、熱さで開いた毛穴から大量の汗と共に汚れが浮き上がってきて、頭皮環境の改善にも繋がると考えられます。
サウナでデメリットはあるのか?
先ほどのメリットを、しっかりと生かしきれない場合にデメリットとなる可能性があります。
100℃ほどの熱い環境に長時間居ると、髪の毛は熱さでダメージを受ける可能性があります。
ドライヤーでダメージがあると言われているのですから理解できますね。
これは、入る前に髪の毛を濡らし水分の補給をすることが大切です。
更に、ヘアオイルで保護してタオルを巻いて入る事をおすすめします。
汗と共に浮かび上がってきた汚れをそのままにしておくのも危険です。
汚れをそのままにしておくと、菌の繁殖に繋がると考えられています。
サウナから出た後は、しっかり汚れを洗い流すことが大切です。
使うシャンプーも良質な頭皮に優しいシャンプー(アミノ酸系など)をしっかり泡立てて利用しましょう。
~岩盤浴とサウナの違い~
サウナは高温で身体の外側を温める。
岩盤浴は身体の内側から温めるという違いがあります。
どちらにしても身体の代謝は良くなり、内臓の機能も活発になることや血行促進の効果は期待できます。
比較的どの入浴施設にもあるのがサウナで使いやすいですが、あんなに熱いところには入れないという方は岩盤浴がある施設がいいですね。
お店によりますが、性別関係なく使えるところも岩盤浴のいいところですね。
~水分補給は重要~
大量の汗をかくので、脱水症状や熱中症を防ぐ為にも入浴前と入浴後の水分補給はとても大切です。
喉が渇いたと感じていないから飲まなくても良いと考えてしまうのは危険です。
感覚は別として、身体は水分が減っている状態になっていることは間違いないので必ず水分を摂りましょう。
さいごに
「サ道」という映画を見たことあるでしょうか。
ただひたすら男3人がサウナに入っているだけの映画ですが、あれを見ると無性にサウナに入りたくなるのはなぜでしょう。
身体を温めて自律神経を整えることは、ご自宅でも実践できます。
朝起きてから仕事に行く・お家の仕事・子どもの相手をして、あっという間に夕方になって、子供達が寝付くまで気付けば椅子に座る暇もない。そんなママさん達。
息つく暇もなく瞬きも忘れ一日中パソコンに向かい、電話をして書類に目を通して、ご飯は気づけばコンビニ食。そんな働く女性も。
帰ってから10分だけでも、お風呂でリラックスしてください。
食事で栄養を摂る事はもちろん髪の毛の生育には欠かせないポイントですが、抜け毛の原因にはストレスもあります。
そして、ホルモンバランス。
睡眠ホルモン、成長ホルモン、年齢を重ねるごとに減る女性ホルモンとの闘い。
既に生えた髪の毛や頭皮の外側からのケアは、良質なシャンプーとトリートメントにお任せして、これから生えてくる髪の毛の健康のためには身体の内側からもケアしましょう。