実は季節などには関係なく、頭皮の痒みに悩まされている方は意外と多いと言われています。
頭皮の痒みは薄毛や抜け毛につながる場合もあるため、注意する必要があります。
そこでこの記事では、薄毛につながる痒みの原因と対策方法について詳しく見ていきたいと思います。
Contents
頭皮の痒みと抜け毛や薄毛の関係性とは?
頭皮の痒みは頭皮環境が悪化が原因であることが多く、直接薄毛や抜け毛の原因となることがあります。
頭皮の皮脂が過剰に分泌されていたり、逆に乾燥している状態の時には痒みが出やすいと言われています。
また痒いからといって頭皮を爪を立ててかいたりすると、頭皮が傷ついたり、フケが大量に出て毛穴が詰まり髪や頭皮のトラブルの引き金となってしまいます。
薄毛につながる頭皮の痒みの主な原因とは?
ここでは直接薄毛につながる可能性のある頭皮の痒みの原因について詳しく見ていきます。
頭皮の乾燥
特に空気が乾燥する冬に頭皮に痒みを感じるという方も多いでしょう。
大気が乾燥すると頭皮から水分や脂分が失われてやすくなり、乾燥することによって痒みをフケを引き起こして頭皮環境を悪化させます。
また頭皮が乾燥するとバリア機能が低下します。
そうすると体内にアレルギーの原因となるアレルゲンが侵入しやすくなり、痒みや赤みなどのトラブルが起こる場合もあります。
頭皮の皮脂や汚れ
頭皮は体の中でも皮脂の分泌量が多く、細菌が繁殖しやすい場所でもあります。
特に脂性で皮脂の分泌量が多い方や、シャンプーが不十分な場合は頭皮に汚れや皮脂が溜まって細菌が繁殖し、痒みを感じやすくなります。
頭皮から皮脂が多量に分泌されると、雑菌が増え過酸化脂質という物質に変化し、頭皮に刺激を与えると言われているため注意が必要です。
また頭皮の汚れや皮脂が蓄積されると、毛穴が詰まって炎症を起こし痒みが起こることがあります。
体の水分不足
体内の水分量が不足すると、頭皮の水分も失われ乾燥しやすくなります。
ですから朝起きてすぐや入浴後、また就寝前など、食事以外の時にも意識して水分を摂るようにしましょう。タイミングでも適宜水分をとりましょう。
ストレスによる髪のターンオーバーの乱れ
頭皮は、ターンオーバーにより古い髪が抜け新しい髪が生えてきます。
しかしストレスなどによって女性ホルモンのバランスが乱れるとターンオーバーのサイクルも乱れてしまい、頭皮を健康的な状態に保つことができなくなり痒みが起こります。
女性ホルモンバランスの乱れ
特に生理中は頭皮もデリケートな状態となるため、少しの刺激でも頭皮の痒みにつながることがあります。
また出産直後などはホルモンバランスが大きく変化し免疫力も低下し髪が大量に抜けたり頭皮が痒くなる方も多いとされています。
間違った方法でシャンプーしていると痒みの原因に
ここでは、頭皮の痒みを引き起こすシャンプーの仕方などについて詳しく見ていきます。
1日2回以上シャンプーしている
頭皮の皮脂には、髪を保湿してバリア機能を高める働きがあります。
1日2回以上シャンプーを行うと、頭皮の皮脂を落としすぎてしまい頭皮が乾燥してトラブルが起こりやすい状態となっています。
また頭皮が乾燥すると皮脂の過剰分泌にもつながるため注意する必要があります。
洗浄力が強いシャンプーを使用している
ドラッグストアなどで販売されている高級アルコールシャンプーなど洗浄力が強いシャンプーを使うと、皮脂を落とし過ぎて痒みを引き起こす可能性が高くなります。
シャンプー後に頭皮の痒みやカサつきが気になる場合には、髪に優しいアミノ酸系シャンプーに変えてみてくださいね。
シャンプー後のすすきが不十分である
シャンプー後に髪を洗い流した際にすすぎが不十分で髪や頭皮に洗浄成分が残ると、頭皮環境が悪化して痒みにつながるため耳の裏や前髪の生え際など残りやすい部分は特に意識して洗い流すようにしましょう。
ドライヤーを当てる距離が近い
ドライヤーをあまり頭皮の近くから当てると、熱によって頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。
ですからドライヤーは、頭皮から最低でも30cm以上は離して使うようにしましょう。
また同じ場所に長く当てるのではなく、髪全体をまんべんなく乾かすようにしましょう。
頭皮の痒みを引き起こす注意すべき症状とは?
ここでは、頭皮の痒みを引き起こす症状について詳しく見ていきます。
脂漏性皮膚炎
皮脂の過剰分泌や細菌の繁殖などにより起こる脂漏性皮膚炎を発症すると、頭皮や髪の生え際が赤くなり大きなフケが大量に発生します。
痒みを伴うこともあり、ひどくなると固まってかさぶたになることもあります。
接触性皮膚炎
特定の物質に触れるとアレルギー反応を起こし、皮膚が赤くなったり痒くなります。
自分の頭皮に合わないシャンプーやヘアケア剤、またはそれらをきちんと洗い流さなかったことにより起こります。
シャンプーによるかぶれの場合、頭皮以外にも顔や肩、首や耳も痒くなることがあります。
あせも
汗腺やその周辺に汗が溜まって詰まることにより起きるのがあせもです。
赤みを帯びた小さな湿疹が多くでき汗をかきやすい頭皮や額に現れます。
頭皮に痛みがある場合は神経痛や帯状疱疹の可能性も
髪をブラッシングした際などに、頭頂部や生え際、後頭部などにピリピリと痛みが走る場合には頭皮神経痛である可能性があります。
また帯状疱疹は体幹部に帯状の湿疹が現れ痛みを伴います。帯状疱疹は頭皮にも発症し、ビリビリとした痛みがあらわれることもあるため注意が必要です。
日常生活でできる頭皮の痒みへの対策方法とは?
以下では、頭皮の痒みを抑えて薄毛を防ぐための方法について、詳しく見て行きます。
頭皮の保湿ケアを行う
元々乾燥肌で頭皮も乾燥しやすいという方は、髪用のツバキ油や保湿性の高いヘアケア剤などを使用して、頭皮が乾燥しないようにしましょう。
またその際に、生え際から頭頂部に向かって指の腹で頭皮をトントンと軽くたたいたり、円を描くようにして頭皮マッサージを行う、と頭皮の血行が促進され薄毛予防にもつながります。
なおマッサージする際には、頭皮に爪を立てたり力を入れすぎないように注意しましょう。
シャンプーを2回に分けて行い頭皮の汚れをしっかりと落とす
シャンプーする際は2回に分けて行うと、髪や頭皮の汚れをしっかり落とすことができます。
一回目は軽く全体的に洗い、2回目は指の腹で頭皮を優しく揉むように洗いましょう。
痒みを感じることがあっても、決して爪を立てるのは避けるようにしてくださいね。
またすすぎ残しがないようにシャワーで丁寧に洗い流すことも大切です。
さらにシャンプー後には自然乾燥ではなくてドライヤーできちんと乾かすようにしてください。
乾燥肌や脂性の肌など、自分の頭皮のタイプに合わせてシャンプーを選び使用することも重要です。
適度にストレスを発散する
過剰なストレスにより、頭皮が血行不良を引き起こす場合があります。
そうすると髪の成長に必要な栄養素が頭皮まで髪に行き渡らなくなり、ヘアサイクルが乱れてしまい薄毛や抜け毛につながるため、ストレスは溜めずに適度に発散するようにしましょう。
頭皮の痒みがひどい時には病院を受診するのがおすすめ
頭の痒みが起こる原因としては、乾燥や雑菌の繁殖、またストレスなど多くの原因が考えられます。
また頭皮トラブルは間違った方法でシャンプーをしていると引き起こされる場合もあるため、普段行っているヘアケア方法を見直してみることも大切です。
さらに脂漏性皮膚炎など頭皮に何らかの異常が起こり痒みが起こっている場合もあるため、痒みがだんだんひどくなったり長引くようであれば、皮膚科などの専門医を受診するようにしましょう。
頭皮の痒みや赤みに対して保湿クリームを塗るなど自己流でケアしているとかえって症状が悪化する場合があります。
またまれに内臓の病気が痒みを引き起こしているケースもあるため、くれぐれも注意する必要があります。