ひまし油はトウゴマという植物の種から作られており、もともと工業用の原料として使われていた植物油の一種です。
またこのひまし油の歴史は長く古代エジプト時代にはすでに使われていたり、インドのアーユルヴェーダと呼ばれる伝統医学の中でもひまし油は使われています。
近年ではひまし油のスキンケアや美肌などの効果が期待できると注目されています。
そんなひまし油をうまく使うことで美容と健康はもちろん頭皮の薄毛にも効果的である可能性があります。
ひまし油の嬉しい効果
ひまし油はインドの伝統医学アーユルヴェーダでも使用されており、これを飲んだり塗布したりして使われています
ひまし油には約90%リシノール酸という脂肪酸からできておりこれを服用することで腸を刺激したり傷口を治す消炎症作用の薬理作用を持っていることが言われています。
このひまし油に含まれるリシノール酸の嬉しい効果を以下にまとめました。
健康的な美髪をつくる
カラーやパーマなどによるダメージ、加齢による髪質の変化、女性の髪はつねに水分を必要としています。
ひまし油をヘアケアで使うことで髪の毛の中にある水分や栄養素をしっかり保湿しハリコシのある美髪へ導きます。
またひまし油で頭皮マッサージやオイルクレンジングをすることで薄毛や白髪の予防にもなります。
お肌の改善
ひまし油は女性の使う化粧首位や乳液などスキンケア商品としても利用できます。その効果は、
肌の保湿力向上
ひまし油は肌に非常に馴染みやすく、スキンケアにこのオイルを使えば肌のきめ細かい部分までその成分が浸透しお肌の乾燥を防ぐことができます。
また化粧水をなじませるブースターとしても効果的です。
シミの改善
紫外線やニキビなどのあとでできるシミ。
特に年齢とともにお肌の肌代謝が鈍くなってくるのは女性の大きな悩みです。
ひまし油は肌の代謝を促進する作用があるため、ひまし油でパックしたりお顔になじませることでお肌の角質を除去し、ターンオーバーを促進します。
大人ニキビの改善
ひまし油でオイルパックすることで角質を除去し、ニキビの出来にくい肌質に改善させてくれます。
またひまし油には消炎症作用もあるためニキビ箇所にひまし油を塗ると症状を緩和してくれます。
小腸を改善し便通を促進
ひまし油を飲み物に入れて飲むことで下剤の作用があります。
ひまし油にはリシノール酸が成分の大半を占めるため、これを体内に取り入れると小腸の働きを活性させ便通が良くなります。
便は通常「蠕動運動」といって腸が便を押出外へと排出させます。
リシノール酸はこの小腸を刺激し蠕動運動を誘発してくれるのです。
これで便秘が改善されれば美肌効果や健康的な体作りにも期待できます。
腸内環境を整える
ひまし油によってお通じがよくなることで腸内環境をクリーンな状態にできます。
腸内環境がクリーンになることで、体内に溜まっていた毒素を外へ排出する機能が向上性デトックス作用が期待できます。
腸は第二の脳と言われており、腸の働きがよくなると頭の働きも良くなります。
湿疹や皮膚炎を緩和する
ひまし油に含まれるリシノール酸には消炎作用や鎮痛作用、抗炎症作用があります。
また、潤いを保ったり傷口に膜を張って肌バリア機能を高める作用もあります。
それ以外にも次のような効果も期待できます。
・乾燥による肌のかゆみを改善する
・アレルギー作用による発疹の沈静化
・あせもなどによる肌トラブルの沈静化
・アトピー改善
関節炎や筋肉痛を緩和する
ひまし油には鎮静作用や鎮痛作用、抗炎症作用があります。
そのため筋肉痛や肩こり、関節痛などにも効果的です。
ひまし油を使ってオイルマッサージをすることでそれらの効果を得ることができます。
ひまし油の使い方
ひまし油には様々な嬉しい効果があります。
そのひまし油の嬉しい効果を得るためにひまし油の色々な使い方をご紹介します。
ヘアケア剤としてつかう
クレンジングとして使う
お肌のクレンジングオイル、頭皮のクレンジングオイルとしてひまし油を使うことができます。
お肌や頭皮の汚れをひまし油の力で浮かせることで汚れが落ちやすくなり、さらにリシノール酸に含まれる消炎症作用や抗炎症作用で頭皮のケア、お肌のケアができ、さらにそれらに必要な成分まで補給できます。
オイルヘアパック
ひまし油で髪の毛をヘアパックします。500円玉くらいのひまし油を手に摂り毛先から髪の毛の中間部までを中心になじませていきます。
約15分くらい放置しシャンプーでひまし油を洗い流すとびっくりするくらい髪に潤いを感じることでしょう。
木の櫛にひまし油をつけておく
木の櫛にひまし油をつけ置きしておき、その櫛で毎日髪を梳かすと髪の毛が梳かすだけできれいに艶が出るという日本の昔ながらのヘアケア方法です。
これをつけ櫛と呼びますが、衛生面を保つため使わないときはジップロックなど雑菌がつけ櫛に付着しないようにしましょう。
マッサージオイルとして使う
体をマッサージするときに潤滑油としてひまし油を使うと効果的です。
ひまし油には消炎症作用や抗炎症作用、鎮痛作用があります。
そのため肩のコリや頭のコリ、首のコリ、筋肉痛、関節痛など様々な体の痛みを緩和してくれます。
ドリンクに混ぜて使う
ひまし油は下剤としても使えます。
ただし飲む場合のひまし油はちゃんと食用のひまし油を選ぶようにしましょう。
薬局などでも飲むひまし油として販売されています。
飲み方としては牛乳やヨーグルトなど腸内環境を整える作用のある飲み物に、小さじ1杯程度のひまし油を入れて飲むと腸の便通や環境をクリーンにしてくれます。
特に決まりはないのですがオレンジジュースや白湯に入れて飲んでも良いです。
カソーダにして使う
カソーダとはひまし油と重曹で作られたクリームのことです。
これをお顔のシミの部分やくすみ、そばかす部分になじませることでそれらを除去する効果が期待できます。
カソーダの作り方は
・熱湯消毒した清潔な瓶を用意する
・その瓶に重曹2:ひまし油1の割合で入れてクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる
カソーダは重曹の刺激も有るため肌に合わないケースがあります。
そのため使う前にはパッチテストをしておいたほうが良いでしょう。
ひまし油の注意点
ひまし油の良いところばかりを紹介してきましたが、ひまし油も完璧ではないので間違った使い方をすると次のような副作用が生じてしまいます。
飲みすぎてしまった場合の副作用
飲みすぎたり、ひまし油が体に合わなかったりすると激しい腹痛や下痢、吐き気や嘔吐、アレルギーが現れる場合があります。
ですから、ひまし油を飲む際は最初は少量から飲み始めなれてきたらそれに応じた量を飲んだほうが良いでしょう。
ただしひまし油は大量に飲めば効果が量に応じて上がるものではありません。
適量を飲むことが大切です。
お肌に合わなかった場合の副作用
消炎作用や抗炎症作用、鎮痛作用などひまし油には良い効果がある一方でひまし油を体が受けつけない体質というのもあります。
その場合は痒みや発疹、炎症がひまし油で起きてしまう場合があります。
特に重曹を混ぜて作るカソーダは刺激性があるため、ひまし油を使う際は単品でも一応念の為パッチテストをしておいたほうが良いでしょう。
パッチテストはお肌の弱い部分、例えば腕の裏側などにひまし油やカソーダをなじませて一日以上放置し塗った箇所に痒みや発疹が出来てしまうようであれば使用を控え、何事もなければ使っても大丈夫です。
ただしパッチテストの診断は医師でしかできないため、あくまで目安程度に捉えてください。
どうしてもアレルギーなどを調べたいなら医療機関に相談しましょう。
まとめ
ひまし油はリーズナブルで髪の毛やお肌への効果も期待できます。
また肩こりや首のコリを解消させれば血流がよくなり薄毛の改善にも期待できます。
正しく使うと非常に効果的なひまし油はおすすめです。