体に筋肉をつけるという意味で、トレーニングの後にプロテインを飲む人が多くなりました。
優れたたんぱく質を補給できる方法で、効率よく筋肉をつけることができるのです。
髪もたんぱく質でできているということから、うまく活用できれば育毛に効果を上げることができるかもしれません。
たんぱく質といえばプロテイン
プロテインは、一般的にも販売されるようになり、トレーニングと並行して使われるようになりました。
優れたたんぱく質を配合している飲料でもあり、粉体として販売されているものを料理に使用したりする人まで出てきています。
非常に多くの種類が出回ってきてはいますが、その内容にも違いがあるため、原材料から注目していかなければいけません。
一般的に販売されているプロテインの中で、牛乳から作られているのがホエイプロテインです。
ホエイとは乳清という意味があり、ヨーグルトの上に浮かんでくる上澄みのことを指しています。
実は良質なたんぱく質を多く含んでおり、吸収が早いという特徴を持っているためプロテインとして利用されるようになりました。
たんぱく質を再構成する時に必要な必須アミノ酸を豊富に含んでいるという面でも注目されています。
カゼインプロテインは同じように牛乳から作られていますが、もっと主となるたんぱく質を利用しているのが特徴です。
牛乳の中に含まれているカゼインは、ホエイのように吸収が早いわけではありません。
逆にゆっくりと吸収してくれるところが特徴で、急激に補給しなくても済むような就寝時に使うことが多くなります。
ダイエット中だと思う体の中に長く留まってくれるため、満腹感を得られやすいでしょう。
牛乳ではなく大豆を使っているのがソイプロテインです。
大豆に含まれているイソフラボンが注目されるようになりましたが、植物性のたんぱく質を多く含むところに特徴があります。
カゼインプロテインのようにゆっくりと吸収されるため満腹感が持続しやすく、大豆イソフラボンの効果でさまざまなメリットを生んでくれるプロテインです。
ただし、大豆イソフラボンの効果は誰にでも表れるわけではなく、日本人は2人に1人と言われているところにも注意しなければいけません。
効率的なたんぱく質の補給
プロテインが使われる理由として、たんぱく質の補給が挙げられます。
なぜたんぱく質を補給するのかといえば、人間の体を構成している成分のうち、水とたんぱく質が大半を占めているからです。
そのたんぱく質を維持できれば、筋肉がつきやすくなります。
人間の髪を見ても実はたんぱく質でできていることがわかります。
ケラチンと呼ばれるたんぱく質で構成されており、これが不足してしまうと髪の成長が悪くなるのです。
そこで注目されるようになったのはプロテインであり、育毛の段階でうまく活用できれば不足しがちな良質なたんぱく質を補給できるようになります。
一般的な食事の中に含まれるたんぱく質よりも凝縮されたものであり、プロテインの方が効率よく摂取ができるのです。
プロテインの飲む量
育毛に利用するのであれば、プロテインの中でもソイプロテインがいいでしょう。
いろいろな種類がある中で、植物性たんぱく質を利用するというところに注目しなければいけません。
それも基本となっているのがあって大豆であり、大豆イソフラボンを摂取できるのです。
女性にとっては非常に大きな意味が出てくる構成となるため、薄毛対策として考えるのであればソイプロテインが優れていると言えるでしょう。
薄毛対策として利用する場合でも、プロテインの摂取量はある程度抑えなければいけません。
なんでも大量に摂取すればいいというものではなく、必要量をキープする事が大切です。
プロテインの摂取量は、1日の食事の基準である厚生労働省が発表した日本の食事摂取基準で考える必要があります。
ここに出ている1日の推奨たんぱく質の中に抑えることが必要となるからです。
推奨たんぱく質摂取量は、最低限でもこの程度は取るべきだという設定となるため、これを上回ることが必要ですが、それ以上過剰にしたところで効果はありません。
必要以上に増えたたんぱく質は体の中で脂質に再構成されます。
そのぶんだけ太りやすくなるため、あまり過剰に取らないようにコントロールする必要があるでしょう。
1日のたんぱく質の摂取量は65g程度と設定されていますが、実はかなり多い量なのです。
これを良質なたんぱく質が多いとされている鶏胸肉で換算すると、100gあたりたんぱく質が20g含まれてると考えられるため、1日500gもの鶏胸肉を食べる必要が出てきます。
このような量を毎日摂取していくのは不可能と言ってもいいでしょう。
プロテインであれば、効率的に摂取できると共に、吸収できる量をうまくコントロールすれば太ったりすることもありません。
プロテインはいつ飲めばいいか
プロテインを摂取するのには適切なタイミングがあります。
いつ摂取しても良いというものではなく、タイミングを合わせなければ効率的に作用してくれません。
一般的にはトレーニングした後にプロテインを摂取するのが効率のいい方法とされていますが、薄毛対策ではこれとはタイミングが異なります。
大量に摂取したところで効率が落ちてしまうため1日数回に分けて必要な時に摂取するというのが良いでしょう。
朝起きたタイミングというのは、体が栄養不足に落ちています。
夜摂取したエネルギーを消費した後になるため、いろいろと必要なものが出ている状態です。
ここでプロテインを摂取すれば効率的に体に働いてくれます。
朝起きてすぐにプロテインを摂取するというのはなかなか飲みにくいところもありますが、朝食と置き換えて利用するのも方法です。
少しお腹が空いたと感じた時もいいタイミングです。
実は体がエネルギーを欲している状態となるため、吸収の効率が良くなります。
ここで少量のプロテインを摂取すれば、効率良く活用できるのです。
寝る前の1時間前というのも重要で、成長ホルモンが分泌される時にたんぱく質があれば有効に活用できます。
急激な吸収をしてしまうホエイプロテインでは消費が早すぎてしまうため、ソイプロテインが有効となるでしょう。
ただし、就寝直前に摂取してしまうと胃に負担がかかるため、最低でも30分も置いて寝るようにします。
もちろん、運動をした後でも吸収効率が良くなります。
ウォーキングをした後などに使うといいでしょう。
プロテインのデメリットと注意点
プロテインだからといっていつでも摂取すればいいというわけではありません。
他の食事も摂取しなければ栄養のバランスが取れず、髪の成長に影響が出てきます。
プロテイン自体も内臓に負担がかかるというデメリットを持っているため、適切な量を飲まなければいけません。
なんでも過剰摂取すればいいという考え方は、非常に危険です。
ソイプロテインを中心に利用する以上、乳製品が大豆アレルギーがあるかどうかも重要なポイントになります。
アレルギーを持っている場合には注意しなければいけません。
もちろん、食事以外の対処もしなければ、効率的に作用してくれないでしょう。
まとめ
プロテインを使った育毛方法は、非常に有効であるのは間違いありません。
主となる栄養素であるたんぱく質を効率的に摂取できる以上、これほど大きなメリットがあるものは他にはないでしょう。
しかし、たんぱく質だけでは髪は作れません。
多くの栄養素を必要となるため、食事のバランスなどにも気をつけ、生活習慣を見直していくことが育毛として大切です。