髪に良いとされているものはいろいろとありますが、食用として販売されているものもうまく活用できたりします。
中でも注目を集めるようになった油の中で、グレープシードオイルは食用としても美容用としても人気を集めるようになりました。
このグレープシードオイルをうまく使ってあげると、髪にも良い影響を与えてくれ、頭皮環境の整備に役立つのです。
注目されるようになったグレープシードオイル
頭皮環境を整えるのは、意外と簡単なことではありません。
自分の目で常に見える場所ではないため、なかなか変化に気がつかない問題を抱えています。
薄毛の悩みを抱えたりするのも、状態が悪化してきてから気が付いたりするからです。
できるだけ早い段階から解決できるようにするのが大切ですが、ケアを続けるのも簡単なことではないでしょう。
そこで普段から利用するようなものを使い、日常的なケアを繰り返すのが大切です。
グレープシードオイルは食用オイルとして非常に人気が高まりました。
油というと、食用としても体に悪影響を与えるものとして考えられてきましたが、実はそうではないことが研究でわかってきたからです。
グレープシードオイルは、その名前の通りぶどうの種から抽出しています。
ほとんどの植物の種子には油が組まれており、これを利用した製品の一つです。
植物油の一つですが、ワインを作った後の残り物として出てきた種を圧搾してうまく作り出されたのがグレープシードオイルとなります。
実は臭いがほとんどなく、とても透き通った状態で抽出できるオイルです。
あまり強い味わいなどもなく、食材を邪魔しないという特性を生かし、ドレッシングなどに多く使われてきました。
他のスパイスなどとの相性も良く、香料として混ぜて販売されているものも多くあります。
リノール酸が非常に多く含まれているため、過剰摂取の問題があるのは間違いありません。
全ての油をグレープシードオイルに変えて揚げ物などをすれば、過剰摂取につながります。
しかし、現実的にこのような使い方をする人はほとんどいないでしょう。
そのためあまり心配する必要はありません。
少し違った使い方としては、レーズンに吹きかける方法が使われてきました。
風味を長持ちさせるための方法で、内部の水分を逃がさないようにできるのです。
化粧品にも使われてきた
グレープシードオイルは化粧品としても活用されてきました。
食用以外の使い方となりますが、主に保湿を目的として利用されてきたのです。
ここで注目しなければいけないのは、グレープシードオイルに含まれている成分への理解にあります。
どのようなものでも、安全なのかどうか判断して利用しなければいけません。
グレープシードオイルに多く含まれているのは、多価不飽和脂肪酸と呼ばれる成分です。
人間の体の中で作り出すことができない脂肪酸で、食品から摂取しなければいけません。
飽和脂肪酸が少なく、リノール酸が70%以上となるのもグレープシードオイルの特徴です。
同じ仲間であるオメガ6脂肪酸の欠乏症を防ぐことができるのがリノール酸で、お互いで補完できる存在となります。
実はコレステロールは0の油なので、安心して利用できるのもポイントです。
さらにビタミンEが多く含まれており抗酸化作用を強く持つため、実は酸化しにくい特性を持っています。
長期保存に向くという点でも、グレープシードオイルは高い効果を発揮するでしょう。
研究が進むプロアントシアニジン
なぜグレープシードオイルが健康に良いかという点では、まだまだ研究が進められています。
その一つとしてまだはっきりとはしていないものの、プロアントシアニジンと呼ばれる物質が注目を集めてきました。
がん細胞の増殖を抑えるのではないかと言われており、細胞の自滅を止めたりしません。
がん細胞は自滅する能力が低く、異常な増殖を見せるのが特徴です。
これががん細胞の大きな問題点で、治療のポイントにもつながりますが、グレープシードオイルの持っているプロアントシアニジンは、この能力を止めるのではないかと考えられています。
がんが増殖してしまう遺伝子も減少させるのではないかと考えられており、研究が進められているのです。
抗酸化作用もグレープシードオイルの特徴で、アンチエイジングにも活用されるようになりました。
人間の体は活性酸素が外部から入ってくれるウィルスなどを攻撃します。
しかし、その効果は自分の細胞に対しても向いてしまうことがあり、老化現象を加速させてしまうのです。
そこで適度に活性酸素を抑えるために抗酸化作用が注目されるようになりました。
グレープシードオイルにはビタミンEはポリフェノールが豊富に含まれているため、アンチエイジングとしても大きな力を発揮するのです。
抗菌作用も重要で、食中毒につながる黄色ブドウ球菌などを抑える働きがあるのが分かっています。
これらの菌を抑えられるというのは大きなポイントで、頭皮につけた時も雑菌の繁殖を防ぐ効果を期待できるのです。
もちろん食中毒防止に直接役立てられるわけではなく、メリットを活かすという考え方でなければいけません。
グレープシードオイルでマッサージ
グレープシードオイルにはさまざまな栄養素が豊富に含まれていますが、頭皮の状態を改善し育毛にも効果があります。
これもプロアントシアニジンの持つ効果のひとつと考えられており、毛細血管が広がりやすくなるのです。
頭皮の毛細血管は栄養を運んでくれる大事なバイパスであり、細い血管だからこそうまく機能しない場合が出てきます。
これが頭皮環境を悪化させる原因ともなりますが、グレープシードオイルを使いマッサージをするだけでも変化が生まれてくるのです。
実際にマッサージ用としても使われるオイルであり、べたつきはあまり感じません。
滑りも良いため頭皮に余計な摩擦の力をかけずに済むので、マッサージをした時の余計な力によるダメージを抑えることができるのです。
シャンプーをする前にグレープシードオイルを使ってマッサージをすれば、ヘアパックの役割もしてくれます。
髪の表面をコーティングして守ってくれるため、水分を奪われにくくさらさらの状態になるのです。
ドライヤーで乾かす前に少量のグレープシードオイルを塗るのも、熱対策として役立ちます。
水分を奪われにくくすることで髪の傷みを抑えられるのです。
頭皮につける場合にはベタつきが少ないため、炎症を起こしたりする危険性もほとんどありません。
グレープシードオイルと言うと危険性を指摘する人も少なからずいます。
これはリノール酸の含有量が多いためですが何でも使いすぎればいいというものではないため、他のものとあまり変わりません。
選ぶときには遮光性のある瓶に入ってるものを選択します。
基本的に酸化しにくい性質を持っていますが、それでも光に当たらないことに越したことはありません。
さらに容量は多いものではなく、使いきれる少量のものの方がいいでしょう。
低温圧搾方法で絞り出されたものを選ぶのも大切で、これによりビタミンEなど熱によって壊れやすい成分も守れるからです。
まとめ
グレープシードオイルを紙に活用するのは理想的な方法と言えます。
プロアントシアニジンなどまだまだ研究途上の部分もありますが、髪や頭皮にも潤いを与えてくれる手軽な存在として活用可能です。
食用として使いながら余った分を頭皮に利用するといった方法も取れます。
日常的に利用できるように用意しておくと、ヘアケアとしても便利です。