ヘアケア

ヨーグルトって美髪に効果あるの?!薄毛の女性も乳酸菌パワーに注目!!

先日、テレビを見ていたら、「ヨーグルトが美肌にいい」と話していたので、肌にいいということは、もしかしたら髪の毛にもいいのではないかと思い、色々調べてみると、美髪や育毛にもとても効果を発揮することがわかりました!

この記事では、そんな「ヨーグルトのパワー」について紹介します。

そもそもヨーグルトってどんなもの?

ヨーグルトは、「完全栄養食品」といわれるミルクの栄養をそのまま引き継ぎ、さらに乳酸菌の効果が加わった素晴らしい食品と言えます。

ヨーグルトは、ミルクを乳酸菌や酵母で発酵させたもので、市販のヨーグルトのパッケージには「発酵乳」と書いてありますよね。

ヨーグルトがなぜ固まるのかというと、乳酸菌がミルクの乳糖を分解して「乳酸」を作り、酸性化することで、ミルクに含まれる「カゼイン」というたんぱく質が酸によって固まる状態になるからです。

「固形のヨーグルト」と「飲むヨーグルト」がありますが、「飲むヨーグルト」は何かを加えて液状にしているのではなく、「固形のヨーグルト」に圧力を加えて液状にしているのだそうです。

日本語の「ヨーグルト」という名前は、トルコ語の「yogurmak」(攪拌(かくはん)する、濃厚にするという意味)」からきています。

ヨーグルトの歴史は古く、紀元前5000年頃、ある日偶然にできたヨーグルトのようなものがきっかけで、さまざまな家畜の乳の保存方法として利用されてきました。
紀元前2000年頃、バビロン文化で有名なメソポタミアでは、食用や薬としても使用されていたそうです。

お釈迦様もヨーグルトを好んで食べていたと言われています。
お釈迦様は厳しい苦行で衰弱していたところ、乳粥(インドのヨーグルト)で元気になり、菩提樹の下で瞑想し、悟りを開くことができたのだそうです。

日本では、奈良時代に伝わり、貴族も好んでミルクを飲んだと言われており、「酪」と呼ばれていたものがヨーグルトだったのではないかと言われています。
その後、武士の世となり、乳製品は定着しなかったようで、ヨーグルトが再び登場するのは、明治時代になってからです。
本格的に生産されるようになったのは第二次世界大戦後というのですから、比較的最近のことなのですね。

ヨーグルトが一躍脚光を浴びたのは、1907年にイリヤ・メチニコフが「ヨーグルト長寿説」を唱えたためです。
それにより「ブルガリア菌」が注目を集めたことで、「ブルガリア菌」を使ったヨーグルトのメーカーが増えました。
ヨーグルトを食べている北欧の国では、「健康寿命」(元気で過ごせる寿命)が長いと聞いたことがありますが、ブルガリアの一人あたりのヨーグルト消費量は年に30kgほどで、これは日本人の4~5倍と言われています。

このように、昔から食用や薬として広く使われてきたヨーグルトですが、次にどのようなパワーがあるのか説明します。

ヨーグルトのパワーとは?

ヨーグルトと言って思い浮かべるのは、「乳酸菌」や「ビフィズス菌」ですよね。

これらの菌は、「善玉菌」のエサとなるため、腸内細菌の「善玉菌」にいい影響を与え、「悪玉菌」が増えるのを防ぐことによって、免疫細胞を活性化させ、腸内環境を整える働きがあります。

腸内環境が整うことで、頭皮に十分な栄養が運ばれるため、美髪や育毛につながります。

ヨーグルトには、髪の主成分である「タンパク質」が含まれており、牛乳よりも消化吸収が良いペプチドやアミノ酸に分解されており、健康な髪の毛を作るのを助けます。

さらにヨーグルトには、現代人が不足しがちなビタミン(ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2)が含まれています。ビタミンAは髪の毛や頭皮を健康に保ち、ビタミンB群は、髪の主成分であるタンパク質の代謝を助け、血行促進により、育毛効果があります。

他には、カルシウムは牛乳より腸から吸収されやすい「乳酸カルシウム」となって含まれおり、エネルギー源となる「乳糖」には、整腸作用の働きがあります。

最近では、「腸活」という言葉がありますが、長寿の秘訣もこの腸内細菌に関係があり、腸内フローラを整えるのに、ヨーグルトは強い味方となります。

以前テレビでやっていたのですが、ヨーグルトの菌は「通過菌」と呼ばれ、もともと腸内にある常在菌によい物質を出して助ける働きがあるそうです。

ただし、体外に排出されてしまうため、続けて摂るのがいいとのことでした。是非日常生活で続けて摂っていきたいですね。

次に、「ヨーグルトの食べ方」について紹介します。

ヨーグルトの食べ方

ヨーグルトはそのまま食べてもおいしいですが、フルーツなどの他の食材をプラスすることによって、相乗効果が得られます。

例えば、「はちみつ」と一緒に食べると、別の菌の影響で「ヨーグルト」の菌の働きが活発になり、「はちみつ」には乳酸菌のエサとなる「オリゴ糖」が豊富に含まれているため、とてもいい組み合わせと言えます。

ただ、「はちみつ」には抗菌作用があるため、入れたら早めに食べるようにしましょう。

「玉ねぎヨーグルト」は、玉ねぎを薄切りにして30分ほど置き、辛味成分を飛ばします。

ヨーグルトと混ぜて出来上がりですが、一晩寝かすとより食べやすくなります。

「玉ねぎヨーグルト」は、水溶性食物繊維が乳酸菌のエサとなり、腸内環境を整え、便秘解消、美肌・美髪にも効果が期待できます。

腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り出し、食欲を抑えたり、代謝アップなどのダイエット効果も期待できます。

お料理では、ポテトサラダなどに混ぜると、マヨネーズの量を減らすことができ、ヘルシーで味もさっぱりして美味しいのでオススメです。

味噌にヨーグルトを混ぜ、そこにきゅうりを4時間ほど漬け込み、ぬか漬けのように食べてもいいですね。

あと、自宅で手軽にできるヨーグルトとして、カスピ海ヨーグルトなどの粉末種菌がスーパーやネットなどで売っています。

私も家で何年も作っていますが、牛乳を入れて種菌と混ぜるだけで簡単にでき、リーズナブルなので、ご興味のある方は是非お試しください。

ヨーグルトの「乳酸菌」は、熱に弱い性質があるため、温めたお料理よりは、フローズンヨーグルトなどのように凍らせた方が生きているそうです。

「ホットヨーグルト」で食べる場合は、電子レンジで少しずつ温め、高温にしないように注意しましょう。

いつ食べた方がよいかというと、「乳酸菌」は胃酸で死滅してしまうため、食後の方が胃酸が薄まっていることから、「乳酸菌」が生きたまま腸に届きやすくなります。

一日に摂る量は、200グラム程度がよいでしょう。体にいいものだからと言って、食べ過ぎには注意しましょう。

次は、「ヨーグルトを使ったヘアケア」について説明します。

ヨーグルトでヘアケア

ここでは、ヨーグルトでお手軽にできるヘアパックの方法を紹介します。

ヨーグルトには、髪に潤いを与え、ダメージを補修する効果があり、ご紹介するパックは市販のヨーグルトでリーズナブルにできるので、是非お試しくださいね。

「ヨーグルトヘアパック」のやり方は以下になります。

①プレーンタイプのヨーグルト(無糖)を大さじ2~3杯用意します。(髪の長さによって、調整してください。)

②タオルを濡らしてラップで包み、電子レンジで30秒~60秒温めて、蒸しタオルを作ります。

①のヨーグルトを髪の毛全体につけていきます。頭皮につけても大丈夫です。

④髪の毛をラップでくるみ、②の蒸しタオルを上から巻きます。ヨーグルトが垂れてくるのを防ぐため、その上からヘアーキャップをかぶるといいです。

⑤20分程度そのままパックをしてから洗い流し、通常通りシャンプーをします。

ヨーグルトの匂いは苦手ではなくても、髪の毛に残ったヨーグルトの匂いが苦手という方もいるので、パックにハチミツやココナッツオイル(オリーブオイルでもOK)を混ぜてもいいですし、パック後はしっかりシャンプーで流しましょう。

あと、「ホエーパック」という方法もありますので紹介します。

ホエーとは、ヨーグルトの上にたまっている水分のようなもののことです。

①ホエーがヨーグルトの上に既にたまっている場合はそれを使用します。ない場合は、ボールの上にざるを乗せ、キッチンペーパーを敷いてヨーグルトを入れ、一晩冷蔵庫で寝かせると、ホエーとヨーグルトが分離するので、そのホエーの部分を使います。(ヨーグルトの部分は、捨てずに上記のヘアパックに使ったり、食用として使ってください。)

②ホエーを頭皮と髪に塗って、ラップでくるみ、その上からヘアーキャップをかぶります。(ヨーグルトパックのようにホットタオルを使ってもOKです。)

③10分~15分ほどしたら洗い流し、通常のシャンプーをします。

頻度は、週に1度くらいがいいと思います。是非お試しくださいね。

まとめ

今回は「ヨーグルトのパワー」について紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

ヨーグルトは手軽に摂ることができ、腸内環境を整えることで美肌・美髪につながり、ヘアパックなどにも応用できることがわかっていただけたと思います。

肌や髪が綺麗だと気持ちが上がりますので、是非ヨーグルトパワーを利用していつまでも美しくいてくださいね。