女性の薄毛

タンパク質は大切!女性の薄毛以外の爪や歯まで効果あり

髪の毛が細くなるとまず栄養不足かも…と疑いませんか?

でも髪の毛に良い栄養成分はなんだろうと思いますよね。

髪の毛の主成分はタンパク質なのですが、意外なことに爪や歯、肌もタンパク質です。

爪や歯はカルシウムと思っていた方も多いのではないでしょうか?

薄毛対策には色々な栄養をバランスよく取ることが大切ですが、特に主成分のタンパク質を優先したいところです。

ここでは髪の毛とタンパク質の関係性と不足すると薄毛以外にどのような症状が出るのか、タンパク質の効果的な摂取の仕方を紹介致します。

タンパク質は髪の毛の主成分

髪の毛の成分はタンパク質、メラニン、水分、脂質の4種類から成り立ちます。

特にタンパク質は8割という圧倒的割合を占めます。

タンパク質の中にはケラチンタンパクと非ケラチンタンパクの2種類あり、ケラチンタンパクは8割です。

このことから髪の毛の主成分はタンパク質(ケラチンタンパク)と考えられます。

タンパク質は人の体で生成できない必須アミノ酸なので、食べ物やサプリメント等で摂取しなければいけません。

髪の毛は18種類のアミノ酸からできていて、アミノ酸が結合と分解をしてポリペプチド(PPT)になり、100個以上のタンパク質に変ります。

アミノ酸の中でも特にシスチンやグルタミン酸は髪に占める量が多いですが、グルタミン酸はカラーやパーマなどで流出しやすいタンパク質です。

ケラチンタンパクはポリペプチドからできています。

ポリペプチドは水素結合、塩(イオン)結合、シスチン(S-S)結合、ペプチド結合により繋がっています。

特にペプチド結合は髪の毛にとって強いつながりを持っているので、結合が切れてしまうと切れ毛等の髪の毛に大きくダメージを与えてしまいます。

タンパク質が不足するとどのような影響がある

髪の毛の主成分のタンパク質が不足してしまうと髪の毛に様々な悪影響を与えてしまう上に、髪の毛以外にも良くない影響がおきてしまいます。

ここでは髪の毛と髪の毛以外にももたらすたんぱく質不足の影響を書いていきたいと思います。

薄毛になりやすい

髪の毛の主成分がタンパク質なので、主成分が減ってしまうと当然髪の毛の成長も妨げてしまいます。

髪の毛はやせ細りパサつきも増え、抜け毛や切れ毛、縮れやうねり毛などが増える等症状は様々です。

また偏った食事や間違ったダイエットなどを続けていると細胞の老化も早まってしまう可能性があります。

爪や歯にも影響する

タンパク質が不足すると歯や爪の質にもダメージを与えてしまいます。

爪はカルシウムのイメージがありますが実はタンパク質が主成分です。

爪は体の必須機能ですがなくても再生能力が高く命に直接関わることがない為に、重くとらえられることがあまりありません。

ですが指の保護成分として必要なものですし、爪が薄い、割れやすい、黒く変色するなどの症状は地味にストレスや悩みにも繋がってしまいます。

歯もタンパク質が主成分の為、不足すると歯周病にもかかりやすくなってしまいます。

細菌が口の中に入り感染することで発症する病気で、歯の間や奥のようにすき間に入り込み歯肉へ攻撃し、攻撃に対する免疫反応が歯の周囲に炎症を起こす病気です。

歯周病には歯肉炎と歯周炎があり、歯肉炎は歯周病の初期症状で重度になると歯周炎(歯槽膿漏)になります。

肌が荒れやすい

乾燥肌は水分が蒸発してかさかさしてしまう症状で地味にストレスがたまります。

肌の主成分もタンパク質なので、肌トラブルが起きた場合はタンパク質不足が原因とも考えられます。

角質層、表皮、真皮の3層からなる肌の水分保持にはバリア機能が大きく影響します。

バリア機能は潤いを保ち細菌などの外部からダメージを守る大きな役割があるので、バリア機能が低いと肌トラブルが起きやすくなります。

バリア機能を持つ天然保湿因子(NMF)の半分がタンパク質です。

その為タンパク質が不足するとバリア機能が低下することで、乾燥肌を促進してしまいコラーゲンも不足し、乾燥肌になってしまうのです。

コラーゲン量は年々減少し40代では20代の半分以下となってしまうので、タンパク質を積極的に取り、規則正しい生活習慣が大切と言えます。

筋肉が減りやすい

体から水分を除くとタンパク質が多くを占めます。

筋肉にはタンパク質が欠かせません。タンパク質が減ってしまうと筋肉も減り、筋肉が減ることで基礎代謝も減ってしまいます。

基礎代謝とは運動をしなくても自然に減るエネルギー量です。

基礎代謝が低下するほど同じ量を食べても太りやすい体質となってしまい、外見では分からなくても内臓脂肪が増えるメタボリックシンドロームなど内側に潜む病気にもなりやすくなってしまいます。

心身が不調になりやすい

体だけではなく精神力にも実はタンパク質は大きな影響があります。

脳から分泌するドーパミンと気力を生み出してくれる神経伝達物質です。

ドーパミンは何かを行動する時に産まれるので安静時には分泌しません。

同じく脳から分泌するセロトニンは抗ストレス物質です。

ドーパミンとセロトニンは両方ともアミノ酸成分の為、タンパク質不足で上手く生成されなくなると精神に悪影響を及ぼしてしまい、無気力になり疲労やストレスがたまりやすくなってしまいます。

タンパク質の適度な取り方

タンパク質は心身ともに大切な働きをすることが分かりました。

それではタンパク質が豊富な食品にはどのようなものがあるのでしょうか?

また摂取量や方法のポイントもあわせて紹介致します。

タンパク質が豊富な食品紹介

タンパク質には動物性タンパク質と植物性タンパク質があります。

動物性タンパク質が多い食品は肉魚介類、乳製品類で植物性タンパク質には大豆製品が多く含まれます。

肉類は脂肪も多めなので摂取量には注意してください。

また大豆製品は低カロリーで頭皮環境にもいい影響を与えるビタミンBも豊富なので女性に特におすすめの食品です。

動物性タンパク質には脂肪とコレステロールも高めなので、過剰に摂取すると髪の毛の成長に悪く薄毛に繋がりやすいとも言われています。

栄養が気になる方は鶏肉(特に鳥のささみ)が油分もカロリーも低めで安価で利用しやすいのでおすすめです。

これらの食材を組み合わせた食事の中にはベーコンエッグ、納豆、肉野菜炒めなど色々あるので自分に無理なく作りやすい料理法を選んでみてください。

タンパク質以外にも薄毛防止にはケラチンの働きをサポートする亜鉛やビタミンC、頭皮環境を改善するビタミンBが含まれる食品もいいでしょう。

亜鉛はゴマやパルメザンチーズ、ビタミンCは柑橘類、ビタミンBは納豆などの豆類に多く含まれています。

適切な量

1日に必要なたんぱく質の摂取量は成人男性で50~60g、成人女性は40~50gとされていて、スポーツをよくする人や日常重労働している人は更に必要摂取量が多くなっています。

ひとつの食材で必要量のタンパク質を摂取するのはかなり厳しいので多くの食材から少しずつ摂取することが大切です。

また食事以外にもタンパク質を摂取するにはサプリメントが効果的でプロテインが代表的です。

サプリメントはドラッグストアなどで手に入りやすく、水などの液体にとかして飲む気軽さが人気の上カロリーも高くないので、タンパク質不足が気になる多くの方が利用しています。

プロテインは九州までに数時間かかるので筋肉や疲労回復など長期的に継続して利用してみてください。

一方アミノ酸は色々な種類がありますが短時間効果はクレアチン、長期的高価ではBCAAと目的に合わせて選ぶと効果的です。

まとめ

薄毛対策には髪の毛の主成分のタンパク質を適切に摂取することが大切です。

不足してしまうと薄毛や爪や歯や肌、筋肉定価などの身体的要素から気力減退などの精神的要素まで様々な悪影響が出てしまいます。

その為タンパク質は肉魚大豆製品などから適量に摂取し、不足が気になる時にはサプリメントも併用するといいでしょう。

またいずれのトラブルも改善が見られない時には病院を受診してみるといいかもしれません。