より美しいヘアスタイルにとの願いから、おそらく誰しもが手入れが簡単で美しく、いつまでも型崩れないヘアスタイルを望んでいることと思いますが、以外にうまくいかないのが現実です。
スタイリングテクニックの未熟さや、間違ったスタイリング知識が髪の毛の損傷を促進し、かえってスタイリングを難しくしているのではないかと思われます。
そこで、できるだけ髪の毛を傷めないで、より美しいヘアスタイルをどうしたら作ることができるか、スタイリングに関する基礎的な知識や上手なブロー仕上げなどについて考えていきましょう!
Contents
髪の毛の性質とスタイリング
髪の毛は人それぞれに異なり、また同じ人でも一生同じ髪質とは限らず、加齢や環境の変化、あるいは手入れの違いなどによっても変化します。
特に髪の太さや硬さ、くせ毛の度合い、地肌の脂っぽさ、髪の毛の傷み具合などは、スタイリングに影響を及ぼします。
例えば髪の毛が柔らかく脂っぽい人は、すぐにペタッとなりやすく、ボリューム感を演出するのに苦労します。
また髪の毛が傷んでいると湿気などの影響を受けやすく、スタイルが崩れやすくなるのです。
ヘアスタイルを作る方法
ヘアスタイルを作り上げる方法は、カーラーなどを使うセット仕上げと、ドライヤーとブラシを使って行うお風呂仕上げに大別されます。
セット仕上げはカーラーで髪の毛を巻いて一度乾燥させてから全体を仕上げますが、ブロー仕上げは、髪の毛全体をいくつかの部分に分けて、各部分を順番にドライヤーで乾燥させながら全体のスタイルを仕上げていきます。
上手なスタイリング
自分の髪質や目的とする素テイルに合った剤と道具の選択が、上手なスタイリングの第一歩です。
そして剤や道具の使い方も大切で、間違った使い方はスタイルが上手に作れないだけでなく、髪の毛の損傷にもつながります。
例えば、スケルトンタイプのブラシとフィニッシング剤を使ってパーマヘアをストレートに伸ばそうとしてもうまくいきませんが、ハーフラウンドタイプのブラシとプロセス剤なら容易にできます。
そして、ドライヤーとブラシを同時に連動して動かすことがポイントです。
スタイリングの最後に、冷風に切り替えて髪の毛を覚ますことも、スタイリングを長持ちさせるテクニックの一つです。
温かいままにしておくと、冷えるにしたがって水分を吸い、その水分のためにせっかく作ったセットが崩れてしまうからです。
ブラッシング
ブラッシングは髪の流れを整えるだけでなく、頭皮を刺激して血行を促進させたり、皮脂を毛先へ運んで髪に艶を与えたり、既に休止期に入っている髪の毛を取り除き、新しい髪の毛の成長を促すなど、様々な効果があります。
しかし無理なブラッシングは髪を傷める原因になりますので、ブラッシングの効果を十分に高めるためにも、正しいブラッシング方法をマスターしましょう。
上手なブラッシング
上手なブラッシングとは、まずは良いブラシを選ぶことから始まります。ブラッシングに適したブラシとは、
・表面が滑らかで、弾力のあるナイロン毛
・植毛が密過ぎない
・毛先が丸めてある
といった条件を満たしているものです。また、古くなって毛が傷んでいるものや獣毛は、表面が滑らかではないので、やはりよくありません。
次に髪の毛の滑りを良くして摩擦を防ぐために、ブラッシング材を使いましょう。ブラッシング材はキューティクルを傷めにくくします。
手順
ブラッシングは毛先からとかします。根元から一気にとかすと、毛先に無理な力がかかって枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。
まず毛先のもつれを解き、次に中ほどから毛先に向かってとかし、最後に根元からとかします。
このようなとかし方をステップワイズ方法と呼びます。ブラッシングはゆっくりすぎるほどゆっくり、1回の動作に2秒以上かけるくらいの気持ちで、髪の毛に負担をかけないようにしましょう。
無理なブラッシングはキューティクルを傷つけ、かえって艶をなくし、枝毛の原因にもなります。
特にパーマやヘアカラーをしている人は、ブラッシングによるキューティクルの損傷を受けやすいので、ブラッシングによるキューティクルの損傷を受けやすいので、細心の注意が必要です。
ブローの原理
セット仕上げとブロー仕上げの原理は、どちらも髪の毛の水素結合を一度水分によって切断し、乾燥によってふたたび結合する際、ことなた相手と結合させることによってスタイルを作るというものです。
髪の毛の水分が多すぎるときは、水の水素結合に妨げられて、ずらした水素結合を作ることができません。
またその反対に、水分が少なすぎると、水素結合が切れず、思うようなスタイルを作ることができません。
髪の毛の水分が20%以上の状態では、カール率が大変低く、15%くらいでもっともカールを作りやすく、10%以下まで下がると、再びカール率が低下します。
つまり、濡れすぎていてもダメ、乾きすぎていてもダメ、半渇きの状態が一番カールが作りやすいということになります。
ブロー剤の目的
乾いた髪の毛は、前述の通り思うようにカールができず、濡れている髪の毛は滑りが悪く扱いにくいものです。
ブロー仕上げの時は、ドライヤーの温熱によってキューティクルが脱落し安くなると同時に、タンパク質の溶出も促進させるのです。
また、風呂仕上げ下ヘアスタイルは、水分によって崩れやすいという性質があります。
そこでブロー仕上げを簡単にし、ドライヤーの熱から髪の毛を守り、そして仕上がったスタイルを長持ちさせるために、ブロー剤が欠かせません。
良いブロー剤の条件としては、
・適度な水分補給と、髪の毛を滑らかにしてブラシを扱いやすくし、容易に癖付けができること。
・ドライヤーによる髪の毛の急激な温度上昇を防ぎ、髪の毛を収縮させ、熱によるタンパク質の編成を防ぐこと。
・ブロー仕上げ後のスタイルを長持ちさせること。
などが挙げられます。
ブローの手順
シャンプー後のブローの手順は以下の通りです。
・タオルドライのポイントは、大きめの乾いたタオルで頭全体を抱え込み、抑えるように水分をとります。髪の毛を拭くのではなく、タオルに水分を吸収させます。
・全乾燥のポイントは、ブロー時間を短縮するために、毛先に湿り気が残る程度まで乾燥。これは半渇き状態を作るためでもあります。この時に髪全体にブローを馴染ませるとより効果的です。
・いっぺんにブローするのではなく、いくつかに小分け(ブロッキング)
・最後に全体の流れを整えて仕上げます。
まとめ
正しいスタイリング方法で美しい髪の毛を作り上げましょう!
いかがでしたでしょうか?
この記事ではスタイリングの正しい知識や方法について解説してきました。
ドライヤーからブロー仕上げ、更にはブラッシングの方法まで、普段私たちが行っているものでは、髪の毛を傷つけてしまっていた可能性があります。
ブラッシングをする際は無理にするとキューティクルを傷つけてしまいますので、優しくゆっくり行うのがコツです。
ドライヤーは、髪の毛が熱に対する負担を軽減するために、事前にタオルである程度水分を吸っておくことで効果的に髪の毛を乾かすことができます。
ブロー仕上げは髪の毛が濡れていても乾いていてもカール率が下がってしまいますので、ブロー仕上げをするときは半渇き状態がおすすめ。
髪の毛のスタイリング方法はまだまだ沢山ありますが、まずは上記の基本的な技法で、ヘアアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか?