女性の薄毛

デング熱で女性の薄毛が発症する?!

何年か前に日本で大流行し、ニュースで話題になったデング熱を覚えていらっしゃるでしょうか。

国内感染者が出たため、大ニュースとなりましたね。

あれから、デング熱のニュースを聞かないので安心していましたが、実は日本では今でも毎年200症例くらいの輸入感染例があるんです。

そして、なんとデング熱が脱毛症を引き起こし、薄毛になってしまうかもしれないというのです。

デング熱にかかるもの心配ですが、脱毛はもっと気になりますよね・・・。

そこで、今回はそんなデング熱が脱毛症を引き起こしてしまう原因について、そしてデング熱にかからないようにするためには、かかってしまったらどうしたらいいのか、その予防と対処法をお伝えしたいと思います。

デング熱とは?

デング熱って実はあまり詳しく知らない、という人も多いのではないでしょうか?

そんな方のために、簡単に説明していきたいと思います。

デング熱とは、蚊を媒体にして人に感染する疾患のことです。

蚊に刺されてしまうことで、感染してしまうんですね。

重症化してしまうと、出血熱に進行してしまう場合があり、怖い感染症です。

ワクチンなどは現在開発されていませんので、予防するには蚊に刺されないようにするしかない感染症です。

潜伏期間は2〜15日とされています。

また、現在日本での発症は落ち着いた状態ですが、アジア諸国、アフリカ、中東などの海外で感染して、気が付かずに潜伏期間中に日本に帰国し、発症してしまう例が毎年200人ほどいると言われています。

人から人へは感染しませんので、患者が入国したからといって、感染拡大の心配はありません。

症状

発症すると、発熱、発疹、頭痛、吐き気、関節痛、骨痛、吐き気、嘔吐、倦怠感などの症状が見られます。

潜伏期間は2〜15日ですが、発症する多くの人が1週間以内に発症しています。

デング熱が流行している国に行ったら2週間ほどは体調の変化に気を付けて過ごしましょう。

<初期症状>

初期症状は発熱です。徐々に体温が上がるのではなく、急な高熱を発症します。

そのあとは倦怠感、筋肉痛、関節痛などの症状が表れますが、これは風邪やインフルエンザにも見られる症状なので、初期の段階では気が付かない人も多くいます。

<発症3日〜>

発症して3日くらいから、胸やお腹など身体の真ん中を主とした発疹が出てきます。

それがやがて、顔や手足、全身へと広がっていきます。

<回復まで>

重症でなければ1週間くらいで回復してきます。

しかし、デング熱を発症した人の1%は重症化して出血熱や、デングショックというショック症状に陥ることがあります。

デング熱の後遺症で脱毛に?!

デング熱にかかると、40℃以上の高熱が出るため、脱毛を気にする場合ではありませんよね。

実際、発熱したり症状が出ている時点では脱毛は起こりません。

デング熱が収まって、2,3ヶ月経ってから脱毛の症状は現れるのです。

治癒してから時間も経過しているので、脱毛があってもデング熱のせいだと思わない人も多数います。

デング熱にかかると、腎機能が低下してしまうと言われています。

腎機能の低下の症状のひとつに脱毛があります。

デング熱の後遺症である脱毛が、この腎機能低下によるものなのか、デング熱のウィルスによる仕業なのかは今のところ、解明されていません。

しかし、デング熱にかかった人で数カ月後、脱毛の症状で悩まされる人が多いことから見ても、デング熱と脱毛には何らかの関係があることは明らかです。

デング熱が原因の脱毛症は治るの?

デング熱が原因の脱毛は一時的なものなので、またしばらくすれば生えてくることがほとんどです。

しかし、そのまま何もケアをせずに放置してしまうとなかなか治らなくそのまま薄毛になってしまうこともありますので、注意が必要です。

デング熱発症後に鬱になる人も

また、デング熱にかかったあと、鬱になる患者さんもいることが分かっています。

鬱状態になると、薄毛を発症することがあります。

これはストレスからくる、血行不良、栄養不足、また鬱の処方薬の副作用など色んな原因が考えられますが、デング熱疾患後に鬱を発症し、脱毛の症状があったとされる症例も報告されています。

現在の時点では鬱とデング熱の因果関係は証明されていません。

治療薬がない?!かかってしまったら?

デング熱にはこれといった特効薬がありません。

しかし、発症後すぐに治療を開始すれば、軽度で済むことが多いです。

発熱を抑えようとしてアスピリン系の解熱鎮痛剤を服用してしまうと、出血熱のリスクを挙げてしまう危険性があるので、少しでもデング熱の可能性があるときは、医療機関を受診し、デング熱の可能性がある旨を伝えましょう。

最初は近くのクリニックでも大丈夫ですが、デング熱が疑われる場合、感染症指定医療機関や蚊媒体感染症専門医療機関へ紹介され、そちらを受診するように言われる場合があります。

その際はお医者さんの指示に従って治療を受けましょう。

デング熱にかからないようにするには

デング熱は日本にもよくいる、ヒトスジシマカという種類の蚊が媒体となっていて、公園や森、川辺、庭など、日本のどこにでもいる蚊です。

現時点では、デング熱のワクチンはありませんので、蚊に刺されるのを防ぐしか予防手段はありません。

・虫よけスプレーをする

・肌を露出させない(長袖、長ズボンを着用)

・汗のニオイで蚊はよってくるので、こまめに洗う、または拭く

・窓を開ける際は網戸にする

・ベランダなどに水の入ったペットボトル、鉢などを放置しない

・庭に池などがある人は金魚やメダカを入れると蚊の幼虫であるボウフラを食べて退治してくれます。

または、漂白剤、熱湯などもボウフラには有効です。

・庭、ベランダの水たまりは放置しない

一節には足をよく洗うと蚊に刺されにくいという研究結果もあります。

家を出る前にササッと足だけ洗えばいいので簡単ですね。

外出先でも除菌シートなどで足の裏、足の指の間などを拭くと効果があるようなので、汗っかきさんは試してみてもよさそうですね!

虫よけスプレーも商品によって効果の持続する時間がマチマチです。

6〜8時間もつものもあれば、4時間くらいで効果が切れるものもありますので、パッケージなどでよく確認して必要であれば、塗布しなおしましょう。

また、デング熱のウィルスを持つ蚊に刺されたからといって、全員が感染、発症するわけではありません。

デング熱の媒体蚊に刺された人の2割が発症、感染すると言われています。

ストレスや体調不良、無理なダイエットなどで抵抗力が落ちていると感染しやすいようなので、しっかりと休んで、しっかりと食べ、運動することがなによりの予防法になるかもしれません。

デング熱にかかってしまったら

予防していてもかかってしまったら、すぐに医療機関を受診しましょう。

デング熱に即効性のある特効薬がないからといって、受診せずに自宅で治療しようとすると高熱で倒れた時に発見が遅くなったり、重症化して出血熱になったときの対処が遅れてしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

生死の危険もあるデング熱。かかると高熱がとても辛いと聞きます。

その上、忘れた頃に脱毛が始まるなんて・・・ひどすぎますよね。

しっかりと予防してデング熱にならないように、そして脱毛による薄毛にならないように気をつけましょう。