皆様の主食第一位は、白米でしょうか。それともパンでしょうか。
その食べ方も様々で、時代の流れに沿って人々の食事内容はどんどん変化していますね。
そんな中で、レストランに行くと白米だけでなく雑穀米が選べたり、コンビニの小さめのお弁当(おそらくターゲットは女性)でも雑穀米を使っている点を推していたりロカボのパンが並んでいたりと、外食時でも健康志向の高い方が多いのがよくわかります。
お米は糖質が多いと言われますが、糖質と抜け毛に関係性が?
メリットもデメリットも、食べ方次第だということがきっとお解りいただけるかと思います。
Contents
お米の種類
みんな大好きなお米を三種類に分けました。
白米
白米は糖質が多いと言われます。
白米は炭水化物を多く含んでおりその大半が糖質なのです。
糖質は脳でも体でもエネルギーとして働きます。
近年ケトジェニックという食事法が話題で、サプリメントや食事改善で体質改革を図る人も多いです。糖質の量を減らすにしても、ただ単純に減らせば良いということでは無いし、糖質が100%悪者なわけでは無いのです。
GI値が高いので、食後の血糖値が上がりやすいです。血糖値の急上昇・急降下は血管にも負担をかけます。※後ほど詳しく
玄米
白米に比べて玄米は炭水化物の食物繊維の割合が多いので、血糖値の面から言うと穏やかに上昇するので身体に良いと言われます。
ビタミンミネラルも豊富に含みます。
よく話題になるのはフィチン酸と無機ヒ素について。
フィチン酸はミネラルの吸収を妨げるデメリットと、発がん物質を体外に出すメリットがあるとされます。
そして無機ヒ素は天然の発がん性物質です。白米にも含まれていますが玄米の方が多いとのこと。
実際、メリットデメリットどちらが大きいのか?「気にするほどの事じゃない」という意見と「気にすべきだ」という意見に挟まれた状態です。
その両方の意見を聞き入れたうえで、毎日毎食山ほど食べるわけでは無い(おそらくパン・麺も食べるだろうから)ということを想定すると、ほどほどに取り入れ、他の食事でミネラルを補うという考え方で問題は無いのではないでしょうか。
ハワイ在住のモデルさんが「今日は玄米にしたよ」とSNSで書けば、「私も食べようかな」と考えてしまうものです。
極端な食べ過ぎは禁物です。
自分で自分に「ちょうどいいところ」をみつけましょう。
雑穀米
雑穀米は、白米に黒米や玄米、スーパーフードのキヌアやアマランサスなど数種類の雑穀を混ぜる、良いとこ取りな食べ方です。
雑穀が入っていることにより、ミネラルやビタミンを補うことが出来ます。
入っている雑穀の種類はメーカーによります。
あわ・キビ・ヒエなど、なんだか何千年も前の昔の人々の食事のようですね。ですがよく考えると…何千年も前の人々が今みたいに豊かで便利でない時代にこういった雑穀や木の実などを食べて生き延び命を繋げたのです。食材の優秀さがわかるというものです。
食べる順番・食べる速度
さて、髪の毛との関わりについてです。
髪の毛に十分な栄養を行き届かせる為には、良質なたんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養を必要量摂ることがまず大切ですね。
それらを運ぶための血管を健康な状態にしておくこともまた大切です。
糖質が抜け毛に関係している、それはつまり血糖値が抜け毛に関係しているということです。
血糖値の急上昇・急降下が血管に負担をかけるのです。
この急上昇急降下を『血糖値スパイク』といいます。
血糖値スパイクは下記のような理由で悪いとされています。
*血管を傷付ける
⇒急激な血糖値の変化が血管に負担をかけるとされる
*インスリンの過剰分泌
⇒急激に上がった血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌。急降下したことにより眠気・イライラが起きる
糖が多い血液はドロドロになるともいわれますね。
皆さん、早食いになっていませんか?食後に眠たくなってはいませんか?
この血糖値スパイクをできるだけ避けたいのです。
その為にできることがあります。
よく噛む
よく噛むことは、唾液の分泌を促し糖質の吸収をゆっくりにしてくれると考えられます。
白米は柔らかいので、玄米の方が自然とよく噛む羽目になりますね。
しかし、子どもにご飯を食べさせながら自分は立ったまま軽い食事で終わらせてしまう。
お仕事中でも時間が無くて忙しい時に、しっかり噛んでいるかなんて気にしていられない!…とても共感できます。
気付いたときにだけでもいいのです。
ぜひ一度お試しください。
昔からいう「30回噛みなさい」「よく噛んで食べなさい」は理にかなっているのです。
(もちろん、お米以外の全ての食事で活用できると思います。)
食べる順番はお米が最後
野菜などの食物繊維→肉や魚のたんぱく質→白米という順番で食べます。
血糖値が上昇しやすい食材を最後に、ということです。
先に食物繊維を摂っておくことから糖質の吸収も抑えられるとも考えられます。
糖質の多い料理には「お助け隊」をお供させる
糖質の多い料理と言われると、米、麺、小麦粉を使った料理が思いつきます。
中華料理には酢がよく合いますね。
パンにはバターやオリーブオイルをつけることもあるし、うどんにはかき揚げを乗せたり。
炭水化物に一つプラスするだけでも、そのプラスによって血糖値の吸収を抑えたり上昇をゆっくりにする効果があると言われています。
だからといって、食べ過ぎは禁物です。
髪への栄養がしっかりと行き渡るようにするには健康な血管が必要です。
長い間このような血糖値スパイク状態を続けると、積もり積もっていつかどこかで不都合な症状が現れる可能性もあります。(それが抜け毛という形であることも)
毎日の食事・間食の際に是非気を付けて頂けたらと思います。
冷めたご飯は嫌いですか?
冷めたご飯はレジスタントスターチと言われ、腸内で吸収されにくいでんぷんになるとされています。
つまり糖質が吸収されにくいということになります。
レンジで再加熱してしまうと元のでんぷんに戻るとのことなので、あくまで冷めた状態のみといえます。
冷たいご飯を食べるよりも温かいごはんがやっぱり好きという意見があって当然です。
個人の好み重視で良いと思います。
参考までに。
白米がダメってわけじゃない
お米を作っている農家のみなさんがいます。
そのお米で、お母さんが握ったおにぎりは子供の大好物です。
そんな白米がだめなものだとはいいたくないですね。
白米・玄米・雑穀米、それぞれのメリットとご自分の好みで決める事です。
簡単にエネルギーを摂取できるようになった今の時代、出されるものをただ受け入れるのではなく、自分自身の身体に向き合い、低GI食材を選んだり、たんぱく質ビタミンミネラルなどの栄養素を意識して摂る事が大切です。
さいごに
我慢して雑穀米に変えてストレスをため込むくらいなら堂々と白米を食べたほうがいいですね?
「おいしい・幸せ」と思えない食事は、ただの辛い時間になってしまいます。
「病は気から」とも言いますが、抜け毛の要因の一つにもストレスがあるのです。
身体に良さそうだから食べようと、食べていることで前向きな気持ちになりストレスが減る人もいるのではないでしょうか。
もちろん、気の持ちようなんだしと前向きに、ポテトチップスと人工甘味料たっぷりの炭酸飲料や菓子パンばかり食べていては論外です。
病院に行くかどうか決めるのも、ヘアケアアイテムを決めるのも、食事の内容も食べ方も、期待できそうだからやってみようという気持ちが薄毛抜け毛に対処する為のまず一歩だと思います。
ただし、100人いれば100通りの結果があるのも事実。食べ方を変えたから必ずしも薄毛が解消するというものでもありません。
自分の我慢しない方法で、無理のない範囲で色々と挑戦してみてはいかかでしょうか。