女性の薄毛

女性の抜け毛の原因は遺伝?遺伝と抜け毛の要因をご紹介・抜け毛予防に効果的な食べ物は?

抜け毛は遺伝するという話を耳にしたことがある方も少なくはないのではないでしょうか。

確かに親薄毛だと子供も薄毛になるという事は多いようですが、これが全て遺伝だとすると、女性の薄毛も遺伝が関係しているかもと少し落ち込んでしまうという人も少なくはないでしょう。

しかし本当に女性の薄毛や抜け毛と親からの遺伝が関係しているのでしょうか。

今回は抜け毛と薄毛の遺伝についてご紹介します。

女性の薄毛や抜け毛は遺伝する?

結論からお話しすると、女性の抜け毛や薄毛は遺伝する事もあるようですが、実ははっきりとは解明されていません。

男性の場合には遺伝が大きいように感じますし遺伝はするようですが、女性の場合には遺伝をしたとしても影響は少ない様です。

なぜ遺伝しても影響が少ないの?

女性の場合には抜け毛や薄毛が遺伝をしたとしても、男性の様に大きな影響を受ける事は珍しい様です。

これには女性ホルモンであるエストロゲンが関係しています。

エストロゲンとは何かというと、簡単に言えば強力な育毛パワーを持った女性ホルモンの事です。

このエストロゲンの分泌が著しく減ってしまったり、著しく増えてしまったりするとホルモンバランスの乱れによって抜け毛が増える可能性があります。

男性ホルモンが増えてしまうと基本的に抜け毛が増える傾向があるのですが、元々男性ホルモンの分泌が少ない女性尾場合には遺伝をしたとしても抜け毛や薄毛の原因になってしまう男性ホルモンの分泌量が少ない為、影響が少ないのです。

基本的に影響が少ない女性への薄毛や抜け毛の遺伝ですが、両親に抜け毛の因子がある場合には状況が変化します。

例えば父方の遺伝子にのみ薄毛の因子があった場合には、そこまで影響しませんが母方にも薄毛になってしまう因子があり、両親から薄毛の因子を受け継いでいる場合には、女性であっても薄毛になってしまいます。

男性の中には祖父母が薄毛の場合にも両親が薄毛で無くても薄毛になってしまうという人がいるようですが、女性の場合には祖父母の遺伝子は関係していない様で、30%前後の確率でしか薄毛の因子を受け継いでしまう可能性はありません。

また男性の場合には一気に抜け毛が増えて薄毛が進行してしまいますが、女性の場合には比較的ゆっくり進行する為、あまり影響が無い事の方が多いようです。

医療機関で処方される男性用の薬は女性には使えない?

男性の脱毛症については研究が進んでいるため、治療薬が使われているのは皆さん知っているかと思います。

しかし女性の抜け毛に関してはどこまでが遺伝なのかわかっていない為、男性用の薬は適用外になっており、使用する事ができません。

女性の抜け毛に男性用の薬が適用されないのは抜け毛の原因が多くあるから?

男性の抜け毛AGAには薬が使用できて、女性には使用できないのはなぜでしょうか。

その理由として女性の抜け毛には男性よりも多くの原因があり、AGAの薬を使用しても改善する可能性が低いからだといえるでしょう。

というのも前述した様に、女性の場合には女性ホルモンが多くあるため基本的には薄毛になりにくい状態になっています。

しかしホルモンバランスが乱れただけで一気に抜け毛が増え薄毛になってしまうのです。

ではこの抜け毛に男性用の薬を使用したとして、本当に効果があるでしょうか?

結論は効果が無いといえるでしょう。

というのも、AGAの薬では女性ホルモンを増やすことはできませんし、ホルモンバランスを正常な状態に戻す事はできないからです。

それならばAGA用の薬を使用するよりもホルモンバランスを正常にする様にする事をまず行う方が早く改善できますし無駄な治療をする必要もありません。

そのため殆どの女性が脱毛外来を受診したとしても治療の必要無しという形で、何の治療も行ってもらえない事が多く、治療費を無駄に支払う事になるのです。

女性の抜け毛の対策は?

病院で治療の必要が無いと診断されたとしても、実際に薄くなっているのですから、何とかしたいと思うものではないしょうか。

しかし何とかしたいと思っても、対策の仕方がわからないという人も多く何から始めて良いのかわからないというのが本音でしょう。

女性の抜け毛や薄毛対策を行うには、どのような原因があるのかを知る事が大切です。

ここからは女性の薄毛の原因を少しだけご紹介しながら、どのような対策ができるのかという事をご紹介していきます。

女性の抜け毛の原因1・・・出産

出産後にホルモンバランスが乱れてしまう事によって抜け毛が増えたという女性は多く、中には地肌が見えるほどに抜けてしまう場合もあります。

これは妊娠時に抑えられていたエストロゲンの分泌が急激に増えることによるホルモンバランスの乱れが原因であり、薬によって治療をする事はできません。

基本的に妊娠中は髪の生え変わりがストップしてしまい出産後に一気に生え変わろうとするため髪のサイクルも崩れています。

そのため一気に抜け毛が増えどうしたら良いのかわからなくなってしまう女性が多いのですが、基本的に時間が経つにつれて髪が生えてきますので心配はいりません。

産後の薄毛が改善されるにはどれくらいの時間が必要かというと、大体6か月程度の時間が必要です。

6か月を過ぎ7か月8か月となるにつれて髪も生えてきますので、抜け毛や薄毛を気にしすぎない様にしましょう。

女性の抜け毛の原因2・・・加齢

女性ホルモンのエストロゲンは加齢によって徐々に減少していきます。

女性ホルモンであるエストロゲンの分泌は基本的に20代から30代の間にピークを迎える傾向があり、40代を境に減少するのです。

そのため40代を過ぎた位から急激に髪のボリュームが無くなったという女性も少なくはなく、この頃から頑張って育毛剤を使用する女性も少なくはありません。

しかし基本的に女性ホルモンの減少による抜け毛や薄毛の場合には、ホルモンバランスを改善する方が手っ取り早く抜け毛や薄毛を改善できる可能性があります。

エストロゲンが減少してしまった際のおすすめの対処法はというと、大豆製品を食べるという事です。

大豆の中に含まれるイソフラボンには、エストロゲンの働きに似た働きがある為、育毛効果を期待できます。

女性の抜け毛の原因・・・運動不足

運動不足が抜け毛や薄毛の原因になってしまう事があります。

これは女性の方が男性に比べて筋力が弱い事、運動不足により自律神経の働きが悪くなってしまう事が原因とされています。

なぜ筋力が関係するのかというと、筋肉は血液を体中に送るポンプの役割を持ています。

そのポンプの力が弱いと、血液をしっかりと送り続ける事ができなくなってしまい、血行不良を引き起こしてしまいます。

そうする事で、血液と共に頭皮や毛根まで送られる予定の栄養が届きにくくなってしまうため、髪の毛の維持や健康な髪の育成ができなくなってしまうため、抜け毛や薄毛が進行してしまいます。

そこでおすすめなのが、20分程度のウォーキングや水泳等です。

なぜ20分という短時間なの?と疑問に思った人も少なくはないでしょう。

実は強度の強い運動は男性ホルモンを増やしてしまう可能性がある為です。

男性ホルモンは毛根などを攻撃してしまう事から育毛には不向きですから、できるだけ身体に男性ホルモンが増えないようにする事も大切なのです。

ですから強度は強すぎず汗ばむ程度の運動をする様にしてください。

女性の抜け毛は遺伝する可能性は低いけどしっかりと対策は行うようにしましょう。

今回ご紹介したように、女性の薄毛は基本的に遺伝しません。

しかしだからといってケアしていかないと、いざ薄くなり始めてからは取り返しが付かなくなっているかもしれません。

そうなる前に少しずつ髪を強く丈夫しておきましょう。