手軽にできてきちんとして見える髪型として代表的なポニーテール。
髪が揺れるところや、うなじが見えるので女性らしくて良い!と男性からのウケもいい髪型なので、日頃からしているという方も多いですよね。
そんな便利な髪型であるポニーテールですが、ポニーテールが原因の脱毛症があることをご存知ですか?
どうして髪の毛が抜けてしまうのか、そのメカニズムや対処法についてご説明いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
ポニーテールが原因で起こる「牽引性脱毛症」
とても便利な髪型であるポニーテールですが、髪の毛が引っ張られることによって頭皮や髪にダメージを与え、脱毛症の原因となってしまいます。
ポニーテールだけでなく編み込みやお団子などのヘアスタイルも同様です。
このように髪の毛を引っ張り、頭皮にダメージを与えてしまうことで起こる脱毛症のことを「牽引性脱毛症」と呼びます。
牽引性脱毛症は、長期間髪の毛を引っ張ることで頭皮の血行が悪くなったり、毛根に負担がかかることで髪の毛が抜けたり、生えにくくなったりという症状が見られます。
ポニーテール以外にもエクステやヘアアイロンなども髪の毛を引っ張ることとなるため、牽引性脱毛症の原因となることもあります。
また、髪の毛の分け目をいつも同じにしていると、その部分の髪が薄くなり地肌が目立つようになるのも牽引性脱毛症の症状の1つです。
これは分け目の部分にダメージが蓄積され、血行不良になることが原因と考えられます。
あなたもチェック!牽引性脱毛症特有の抜け毛
「最近抜け毛が気になるけど、これは加齢によるもの?それとも牽引性脱毛症?」と気になる方もいらっしゃるはず。
抜け毛によって対策も異なってきますよね。
そこで、牽引性脱毛症の抜け毛の特徴についてご紹介いたします。
気になる方はさっそくチェックしてみてくださいね。
特徴①抜けた毛の毛球部分に白い付着物がある
白い付着物は「毛包」という頭皮の中で髪の毛を保護する役割のものです。
牽引性脱毛症のように髪が引っ張られた状態だと、この毛包まで外部へ出てきています。
特徴②抜け毛の毛球部分から細いヒゲのような根が見える
細いヒゲのように見えるものは、元は毛球だったものが強く引っ張られたことで変形してしまったものです。
このような特徴が見られた場合、牽引性脱毛症になっていると考えられます。
牽引性脱毛症になってしまったら
牽引性脱毛症になってしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
対策についてまとめています。
・締めつける髪型はやめる
毎日髪をきつく結んだり、髪が引っ張られるような髪型にするのは避けましょう。
結んでいた次の日は髪を下ろすなど髪型を変えることで負担を軽減することができます
。
お仕事などでどうしても結ぶ必要がある場合は、休憩時間だけでも髪をほどくなどして対策を心がけてくださいね。
・髪を触り過ぎない
頻繁に髪をかきあげたり、髪を引っ張るなど触ってしまう癖がある人は要注意。
その部分だけ薄毛になってしまう危険性があります。
不必要に髪に触らないよう気をつけましょう。
・定期的に分け目を変える
ずっと同じ分け方をしていると、その部分に強いダメージがかかり抜け毛の原因となってしまいます。
定期的に分け目を変えたり、オールバックにしたりすることで頭皮への負担を減らしましょう。
・頭皮マッサージを行う
凝り固まってしまった頭皮をマッサージすることで血行を促進し、発毛を促します。
指でツボを刺激したり、ヘッドスパ専用のマッサージャーなどを使用するのも良いでしょう。
美容院に行ってヘッドスパをしてもらうものオススメです。
プロのマッサージはリラックス効果もあり、日ごろのストレスも癒されますよ。
・育毛剤を使う
抜け毛が酷い場合や頭皮が炎症を起こしている時は育毛剤を使うという手もあります。
たくさんの種類がありますので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
ただし、炎症の症状が強い場合は使用する前に皮膚科などに診てもらうようにしましょう。
・ショートヘアにする
髪を切ることに抵抗がなければ、ショートヘアにするのも1つの方法です。
髪が短ければ引っ張られることもないので牽引性脱毛症が酷くなることはありません。
牽引性脱毛症はクリニックで治る?
牽引性脱毛症が進行してしまい、自分のケアだけではどうしようもない…そんな時は薄毛専門のクリニックの力を借りるという方法もあります。
どんな治療をするの?
①治療薬を使用する
牽引性脱毛症に対して「ミノキシジル外用薬」が有効と言われています。ミノキシジル外用薬を直接頭皮に塗ることで、頭皮の血流の改善や発毛を促す効果が期待できます。
②メソセラピー
メソセラピーとは最近多くのAGAクリニックで取り入れられている治療法で、注射器などを使って薄毛や抜け毛に有効な成分を頭皮へ注入するというやり方です。
この頭皮へ直接注入するという方法だと毛根へ成分が浸透しやすいため高い効果を期待することができます。
治療薬と併用して行うことでより効果が高まるとされています。
③HARG治療
HARG治療とは認定されている医療機関でのみ行うことができる薄毛治療で、「HARGカクテル」という薬剤を注射器などを使い頭皮へ直接注入するというものです。
HARGカクテルには毛根の細胞を活性化させ毛髪の成長を促す数百種類にも及ぶ成長因子や、髪に栄養を与えるためのビタミンが含まれています。
それらの成分の相乗効果によって発毛効果と育毛効果を期待できる治療法です。
この治療は症状や年齢・性別を問わず幅広くオススメできるものとなっています。
唯一のデメリットとして、治療費が高額になってしまうことが挙げられます。
・植毛
牽引性脱毛症が重症化すると、髪の量が減り生えてこなくなることもあります。
そのような場合は薄毛が進行した部分に髪の毛を植える、「植毛治療」を行うという方法もあります。
植毛治療は自身の髪の毛の毛髪部分を移植する「地毛植毛」が一般的で、健康な部分の毛髪を薄毛の部分へ移植することで再び発毛するようになります。
しかし地毛植毛にかかる費用は非常に高額で、数百万円かかるというケースも多く見られます。治療の際はよく検討した上で本当に受けるかどうかを決断するようにしましょう。
おすすめゆるヘアアレンジ
「牽引性脱毛症は怖いけれど、まったくヘアアレンジできないなんてつまらない!」そんな方へオススメのゆるっとしたヘアアレンジをご紹介いたします。
ただしきつく結ぶことは避け、適度に頭皮を休憩させてあげてくださいね。
・ヘアクリップを使ってハーフアップ
髪を挟むだけでアレンジできるヘアクリップはゴムで結ぶ必要がないのでとっても簡単!着脱もすぐにできるので窮屈になってきたらすぐに外すことができますよ。
・寝ている間に三つ編み
寝る前にゆるく三つ編みをしてから寝ると、翌日ウェーブが付いてヘアアイロンいらずです。
三つ編みをする際はきつくし過ぎないようにしてくださいね。
まとめ
普段から何気なくしている髪型が、知らず知らずのうちに抜け毛の原因となっているかも知れません。
ポニーテールなどの頭皮を締め付ける髪型は抜け毛だけでなく頭痛の原因ともなりますので、長時間結んだままというのは避けたいところですね。
頭皮マッサージなどのこまめなケアで、日頃から髪の毛や頭皮をいたわってあげましょう!