近年抜け毛や薄毛の悩みを持つ女性が増えてきましたが、枕が影響していることをご存じでしょうか?
実は睡眠と育毛は関わりが深いのです。
人間は睡眠中に汗をかいていますが、汗や皮脂は枕に吸収されると雑菌が繁殖します。
そのため、こまめに洗濯して清潔な状態を保持していないと、頭皮の痒みやにおいに繋がり、抜け毛の原因になるんです。
また、不衛生な枕で寝ていると、頭皮も不衛生になりますので、雑菌が繁殖して毛穴が詰まり、抜け毛の原因を作ります。
そのため、枕カバーだけでなく、枕自体も定期的に洗濯したり干したりして、雑菌やダニなどを防ぐ必要があるでしょう。
そして枕の高さも抜け毛との関係に関わっています。
合わない枕をしていると、首周辺に負担をかけるだけでなく、血行不良を起こして抜け毛の原因に繋がります。
ということで今回は、普段使っている枕が抜け毛の原因にもなるということと、枕が抜け毛に及ぼす影響を詳しく解説していきましょう。
Contents
枕が抜け毛に関係する理由
枕を選ぶときにどんなことを基準にしているでしょうか?
理想としては通気性が良く、自分に合った高さを使うと、首や肩が凝らず済むため、身体に痛みなどを引き起こさずに済みます。
人はリラックスして質の高い睡眠をとることで、疲労やダメージを回復し、細胞の成長を促進します。そのため、眠っているときの環境はとても重要です。
髪も原理は一緒で、質の高い睡眠によって健康な髪が生成されます。
ですから、睡眠の質が落ちてしまうと、昼に受けたダメージを回復しきれず、細胞の成長も阻害され、健康な髪を育てることができなくなってしまいます。
では、そんな抜け毛に影響をする枕は、どんなものが良いのかを見ていきましょう。
枕の高さと抜け毛の関係
人は枕の高さや硬さ、質感などが合っていないと、質の高い睡眠を得られません。
眠っているのに疲れが取れなかったり、夜何度も起きたり、肩こりや首こりが続くようなら、枕が合っていないことが多いです。
特に使っている枕が高いと、首が頚椎を圧迫して血行不良を引き起こします。
首の血流が悪くなると、肩だけでなく頭皮にも血液が行き渡りにくくなり、髪を作るのに必要な栄養素を行き渡らせることができなくなってしまいます。
また血行不良になると肩が硬くなるのと同様に、頭皮も硬くなり、発毛や育毛に悪影響を及ぼしていくでしょう。
安眠を得るための枕は抜け毛にも深く関わっているので、枕選びは重要です。
枕の通気性
使用する枕の通気性が良くない場合は、眠っている間に熱がこもり、頭皮から分泌される汗や皮脂で雑菌が繁殖してしまうので注意しましょう。
雑菌が繁殖することで、頭皮にも皮脂や汗でにおいが出てきたり、フケや痒みが引き起こされて皮膚トラブルを起こしたりと、頭皮環境が悪化して健康な髪を作ることを阻害してしまいます。
しかも頭に熱がこもると不快を感じて睡眠中に何度も起きますし、睡眠自体が浅くなり、熟睡できない状態になります。
枕は清潔な状態であることが大切ですので、枕カバーは3日に一回程度の洗濯を行い、枕自体もときどき干したり洗濯したりしましょう。
硬い枕の場合
枕を使っている人の中には、硬い枕を好む人もいますが、硬い枕は頭が安定しないというデメリットがあります。
眠っている時に頭部が安定しないと、首周辺に負担がかかって血行が悪くなるだけでなく、睡眠の質も低下します。
血行不良と睡眠の質の悪さは、抜け毛や薄毛の原因になりますので、現在硬い枕を使用している人は、買い換えることも考えてみましょう。
柔らかい枕
では、逆に柔らかい枕はどうなのでしょうか?
実は柔らかすぎる枕も睡眠にも体にも良くありません。
柔らかすぎる枕では、頭が沈みすぎるため、寝返りを打てないほどに頭が固定されてしまいます。
寝返りをうてないことは、やはり首周辺の血行が悪くなり、硬い枕同様に睡眠の質も落ちて髪に悪影響を与えます。
枕は硬すぎても良くないし、柔らかすぎても良くないということです。
睡眠中の成長ホルモン
人間は眠っている間にダメージを回復し、成長ホルモンが分泌されますが、これは頭皮も同様です。
そのため、睡眠の質が悪いと成長ホルモンの分泌量が減り、ダメージを回復できないままになり、健康な髪を育てることができなくなります。悪化するとヘアサイクルがくるってしまう場合もあるので気をつけましょう。
また、成長ホルモンが減少することで頭皮環境を作る機能も低下し、フケや痒みの他、発疹などの皮膚トラブルも起こしやすくなります。
頭皮の環境が崩れることは、抜け毛や薄毛の原因になりますので、注意していきましょう。
枕選びの重要性
合わない枕を使用し続けていると、抜け毛の原因になります。
人が良いと言った枕が、必ずしも自分に合うとは限りません。
それは、人それぞれ体形が違うからです。
ただ、基本的な枕選びのポイントはありますので、紹介していきましょう。
抜け毛や薄毛に効果がある枕
抜け毛の予防や改善を考えたときに、自分に合った枕を選んで、質の高い睡眠をとることは大切です。
丁度良い枕の高さは、枕を置いて仰向けに寝たとき、立っているときと同様の姿勢を保つことができることです。
ベッドや布団に仰向けに寝たときに、首が無理なく自然な形でS字のカーブを描けていて、頭から足先までが真っ直ぐになっている状態が、理想であり正しい寝姿とされています。
自由に寝返りがうてる、ほどよい硬さと無理のない高さで、熱のこもらない通気性の良い枕を使用し、睡眠を妨げないようにすることが大切です。
寝る姿勢と枕の位置
人それぞれ寝るときに、寝やすい姿勢がありますよね。ただ、髪が成長しやすい姿勢は仰向けなんです。
理由としては、頭皮までスムーズに血行が流れ、髪を作るのに必要な栄養を十分に運びやすい体勢だからです。
人は誰でも睡眠中に寝がえりをうちますが、その際血流が悪くならないような、あまり姿勢が崩れないような枕が必要です。
もし横向きでなければ眠れないという人の場合は、可能な限り右側を下にして寝ましょう。
内臓の圧迫を防ぐので、身体の疲れがとれやすくなり、血流を妨げにくくなります。
また、横向きで寝た方が寝やすい人は、横向きでも背骨が曲がらないようなタイプで、少し大きめのサイズの枕にすると良いでしょう。
注意が必要なのは、うつぶせ寝の人です。
うつぶせ寝が寝やすい人は、うつぶせ寝専用枕がありますので、普通の枕ではなく、専用枕を使用するようにしましょう。
枕なし
枕は高さ・硬さ・通気性が大切とはいえ、市販の枕でそこまで自分に合ったものがないときは、無理に枕をしなくても良いです。
もし、朝起きて首や肩が痛いなら、一度枕をしないで寝てみてください。
ではここでは、枕無し睡眠のメリットとデメリットを、お伝えしていきましょう。
枕なし睡眠のメリットとデメリット
枕を使用して首や肩が痛くなったり、頭痛がしたりするようでは、枕が合っていないということです。
【枕なしのメリット】
枕がない分、今まで圧迫されていた首などの部分が解放され、血行が良くなります。
血流が改善されると、頭皮にも栄養が行き届きやすくなりますので、育毛促進に繋がります。
【枕なしのデメリット】
枕に慣れている人は、枕がないと眠れないということもあり、なかなか寝付けないことや眠りが浅くなることで、逆に抜け毛を進行させてしまう結果になる場合もあります。
また、枕がないことで寝がえりが難しくなり、首を痛めてしまう場合もあります。
もし1~2週間程度試してみて枕なしでは眠れないと思ったら、また枕を使う睡眠に戻しましょう。
まとめ
今回は枕が抜け毛の原因になるのかということと、枕が髪に及ぼす影響をお伝えしました。
合わない枕を使用すると首周辺に負担がかかり、血流が悪くなって薄毛や抜け毛に繋がります。
血流の悪さは、髪を作るのに必要な栄養素を運ぶことが阻害されるため、改善することが大切です。
また、睡眠中は成長ホルモンが活発に活動し、日中受けたダメージを回復する大切な時間でもあるため、質の良い睡眠をとることで育毛効果に繋がります。
自分に合う枕を探して、質の高い睡眠をとり、抜け毛を改善していきましょう。