薄毛は男性に多い悩みと思われがちですが、実は髪が薄くなって悩んでいる女性は意外とたくさんいます。
ボリュームが減った髪にパーマをかけてふんわりさせようと考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、パーマは頭皮や髪にダメージを与える恐れがあります。
くりかえしパーマをかけていると、髪の傷みがひどくなり、薄毛を進行させる可能性はゼロではありません。
そこで、ここでは、どうしてパーマが薄毛を進行させる可能性があるのかを説明し、それでもパーマをかけたいときに気をつけたいポイントなどについて紹介していきます。
Contents
パーマが頭髪や髪に与える影響とは
パーマは、髪に薬剤をつけて毛髪内部のたんぱく質結合をいったん切断し、再度違う形に結合することで髪にクセをつける施術です。
このときに使う薬剤には、たとえば毛根に影響を与えて脱毛を促すようなものは含まれていません。
つまり、パーマが直接抜け毛の原因になることは基本的にないのです。
それでは、どうしてパーマが薄毛に良くないのでしょうか。
頭皮の刺激となる
パーマ液には強い成分が配合されているため、頭皮に付着しないように注意して施術するのが基本です。
しかし、髪にはパーマ液をしっかり塗るため、多少は頭皮についたり影響を受けたりすることもあります。
すると、いつもは平気でも肌状態が安定していなかったりすると、刺激となって頭皮に炎症やかぶれが起きる可能性があるのです。
かぶれや肌荒れがあると、髪が健康に育ちにくくなります。
また、施術時には薬剤をつけた髪をひっぱりながらロッドを巻き、クセをつけていきます。
髪がひっぱられる際、頭皮に負担がかかることは避けられません。そのため、髪が抜けやすくなることがあります。
髪がやせるので薄くなる
パーマは、髪の表面を覆うキューティクルを開いて内部に薬剤を浸透させ、構造を変化させて形を作るものです。
無理やり内部の構造を変えるため、髪は傷んでしまいます。
また、キューティクルが開くために内部のたんぱく質や水分が流出しやすく、結果として髪が細くなってしまうこともあるのです。
髪が細くなると密度が下がるため、スカスカして薄く見えるようになります。
パーマの種類としくみ
パーマとひとことでいっても、コールドパーマやデジタルパーマ、水パーマなどさまざまな種類があります。
多すぎてよくわからないので美容師に任せているという人もいるかもしれませんね。
ただ、たくさんの種類はあるものの、ほとんどのパーマはホットパーマとコールドパーマの2つに大別できます。
ホットパーマ(デジタルパーマ、エアウェーブなど)
これは、パーマ液をかけたあとに熱を加えて形を固定する方法です。
パーマ液と熱の双方で形をつくるため、パーマのかかりが良く、持ちも良くなります。
髪が乾いた状態のとき、パーマによって作ったスタイルがはっきりでます。
そのため、サロンで施術を受けた翌日以降も自分のスタイリングで再現しやすいです。
ただし、薬剤をつけたうえで熱を加えるために、髪へのダメージが強い点がデメリットといえます。
コールドパーマ(一般的なパーマ、水パーマ、クリープパーマ、コスメパーマなど)
一般に、パーマというとコールドパーマを指します。
ロッドを巻いた髪に薬剤をつけて時間をおくことで髪に形を作る方法です。
髪を洗ったときなど、濡れている状態のときにパーマによってつけた形がもっとも出やすく、髪が乾くとつけたカールが緩くなります。
薬剤のみで形を作るため、ホットパーマと比べるとダメージは控えめです。
乾かすとカールが緩くなるため、施術時の状態をセルフで再現するのが難しい点と、ホットパーマに比べると持ちが悪くとれやすい点がデメリットといえます。
薄毛が気になるけれどおしゃれな髪型にしたい!どうすればいい?
パーマをかけてヘアスタイルを決めたくても、薄毛になってしまうのは困りますね。そこで、ここでは対処法について紹介します。
優しいパーマにする
上で述べたように、デジタルパーマなどのホットパーマは髪を傷めます。
髪の傷みがひどいと抜け毛につながるため、薄毛が気になるならホットパーマは避けたほうが無難です。
一般的なパーマや水パーマなど、髪へのダメージが少ないコールドパーマをかけてもらうと良いでしょう。
水パーマとは弱めの薬剤とスチームを使って髪の形を作るパーマです。
持ちはあまりよくありませんが、髪へのダメージが少なくてすみます。
美容室や担当する美容師によって得意とするパーマ、おすすめのパーマは異なります。
担当の美容師によく相談して、なるべく髪に優しいパーマ方法でかけてもらうようにしましょう。
シャンプーは低刺激性で髪に優しいものを使う
毎日使用するシャンプーにも注意が必要です。
パッケージの可愛さや価格、知名度などで適当に選んでいませんか。
シャンプーは、配合されている洗浄成分が肌に優しいものにすることが大切です。
シャンプーの洗浄成分が強すぎると、汚れはすっきり落ちますが、頭皮や髪にダメージを与えたり乾燥を招いたりし、傷みにつながります。
これでは、いくらヘアオイルやトリートメントでケアしても意味がありません。
ただし、パーマをかけた当日に急にこれまで使っていたものから低刺激のものに変えるのはやめましょう。
これは、パーマをかけたときは髪や頭皮がダメージを受けているため、いつも以上に刺激に対して敏感になっている可能性があるからです。
その状態で、使い慣れていないシャンプーを使うと低刺激であってもかぶれや肌荒れなどの反応がでてしまう可能性があります。
パーマをかける前から使いはじめ、慣れておきましょう。
パーマをかけないスタイルに変える
いっそパーマをかけないヘアスタイルにするのも1つの方法です。
カット次第である程度は自然にふんわりしたボリュームをだすことはできます。
髪質をよく知る美容師さんに相談して、どのようなスタイルにするか決めると良いでしょう。
また、髪のハリやコシがなく頭頂部がぺたんとしてしまう場合、ドライヤーのかけ方に注意することで、根元を立たせてふんわりさせられることが多いです。
ポイントは、髪全体をある程度乾かしたあと、ふんわりさせたい部分の髪を持ち上げて根元からドライヤーの温風をかけること。
このとき、ドライヤーを近づけすぎないように、また1カ所に温風をかけ続けないようにしましょう。
熱で髪にダメージを与えてしまいます。
ドライヤーを小刻みに動かしながら髪の根元を立ち上げながら乾かすと、ふんわりします。
最後は冷風モードに切り替えてクールダウンさせるのがおすすめです。
キューティクルがきゅっとしまってツヤがでます。
ヘアアイロンを使って根元を立ち上げ、ふんわりさせることも可能です。
根元に近い部分をアイロンで挟んで形を作りましょう。
ただし、ヘアアイロンは使い方を間違えると髪に大きなダメージを与えてしまうので注意が必要です。
1カ所にあてる時間は3秒以内にしましょう。
まとめ
薄毛が気になるなら髪に優しいパーマを
トップのボリュームがなくなったり髪が全体に薄くなってきたりすると、パーマをかけてふんわりさせたくなるものです。
しかし、パーマは強い薬剤を使うため、髪や頭皮を傷める可能性があり、場合によっては薄毛を進行させるかもしれません。
薄毛は気になるけれどパーマをかけたい人は、なるべく髪や頭皮に優しい方法でかけたり、シャンプーを低刺激性のものにかえたりして、ダメージに備えましょう。
パーマなしのスタイルにチェンジするのも素敵ですよ。