薄毛になる原因は色々とありますが、パーマをかけるのが原因になる場合があります。
単純にパーマがダメというのではなく、なぜそのようなリスクが生まれてくるのかを考える必要があるでしょう。
そのリスクを理解した上で、危険性を理解しておけば、将来の薄毛に備えられるようになるからです。
パーマとはどのような仕組みか
そもそもパーマがどのような仕組みで髪に働きかけるのかを知る必要があります。
この構造を知らずして、薄毛のリスクがあるとは言えないからです。
パーマには二つの種類が存在しています。
オーソドックスなのがコールドパーマと呼ばれる方法で、二つのパーマ液を使います。
1液と2液というのはよく知られている内容ですが、最初に1液を使うことで髪の毛の結合力を切断するのが役割です。
結合を切断してから、ロットに巻きつけていくため、好きなくせをつけて行けます。
くせと言ってもカールをつけるだけではなく、ストレートパーマにするのも同じです。
意図的に髪に影響を与えるようにしていますが、このままでは髪の結合が切断されたままでくせを維持できません。
そこで使われるのが2液で髪を再結合させるために使われているのです。
これにより意図している状態を固定できるようになります。
ホットパーマは、肯定的にはコールドパーマとあまり変わりません。
1液と2液を使うのも同じですが、アイロンなどを使って髪に熱を与えるためホットパーマと呼ばれています。
熱を加えることでくせをつけやすくして、さらに強力にパーマをかけられる方法です。
デジタルパーマがよく知られていますが、髪に形状記憶を施すとまで言われる方法で、長期的にスタイルを維持できます。
当然のことですが、熱を与えるため髪へのダメージはさらに大きくなるのが問題点です。
このようなパーマをかけるのであれば、熟練のスタッフの手による方法でなければ、ボロボロになってしまう可能性も出てきます。
自分の髪の状態も加味して判断しなければいけません。
薄毛になるか以前の問題として、本当にかけられる状態なのかどうか見てから施術するのが大切です。
パーマをかけるとダメージを受けるのは必然
パーマをかけたことがある人であれば、髪にダメージが残るのはよく理解できるはずです。
仮に連続してパーマをかければボロボロになってしまいますし、美容室で施術を止められるのはよくあります。
同時にカラーリングする場合も注意しなければいけません。
この状態が薄毛に繋がるかどうかが大きな問題点となるでしょう。
パーマ液には強力なアルカリ性の薬品が使われています。
これによって結合をコントロールするわけですが、頭皮は弱酸性であり、強アルカリ性のパーマ液が付着すればダメージを与えることになるのです。
もちろん、頭皮につけば大きなダメージになるのは間違いなく、手慣れてない人がパーマをしたりすれば危険性は高まります。
自分でパーマをかけたりする時も、頭皮につくかつかないかを判断するのは難しく、リスクを増大させてしまうことになるでしょう。
プロが施術したとしても100%を頭皮につかないとは言えません。
ほんの僅かでも頭皮につけばダメージを与えるような薬品なのであり、相当な管理をしなければうまくダメージを回避できないのです。
仮に直接頭皮に付かなかったとしても、髪全体に広げているうちに頭皮に影響を与えるのは間違いありません。
薬品は直接使わなかったとしても、揮発している間に影響を与えてきます。
薬品の匂いを嗅げば具合悪くなるようなことも起きますが、頭皮でも同じような状況が生まれているのです。
つまり、パーマをかけるだけで頭皮には必ず影響を及ぼすと言えます。
これはどのような人がパーマを施術したとしても、ダメージはゼロにならないことを意味しています。
どのようなものであっても薬品であり、頭皮には影響を与えてしまうから。
自分でパーマをかけないこと
頭皮に影響を与えた場合に薄毛につながるかどうかは、100%とは言えないものの繋がりやすいのは確かです。
髪は頭皮の内部で作られていますが、状態が悪くなれば薄毛になるのはよく知られています。
血液がうまく流れてこなければ髪を作るための栄養が得られませんし、健全な細胞分裂が進まなければ髪は伸びていきません。
どのような状態にしても頭皮という細胞の塊が、元気な状態を維持する必要があるからです。
これが出来なければ、薄毛になってしまうのは必然と言ってもいいでしょう。
パーマをかけると絶対に薄毛になるわけではないものの、影響はできるだけ抑えなければいけません。
白髪を助長してしまったりする可能性もありますし、健康という面でもプラスになるわけではないからです。
パーマ液が頭皮に付着しにくい状態を作るためには、自分で使わないことが挙げられます。
鏡などを使ったとしても、自分の頭皮をはっきりと認識しパーマの施術をするのは至難の技です。
ただでさえ影響の強い薬品を使うため、リスクは増大してしまいます。
パーマ液の混合状態にも問題があります。
その人の髪質によって必要な薬剤を選択していきますが、市販のものでは汎用的なものしか販売されていません。
この時点で相当なリスクを覚悟しなければいけないのを理解しておくべきです。
パーマを得意とする美容室なので施術してもらうのとはかなりの差が生まれてくるのは必然と言っていいでしょう。
専門家の高い技術であれば、少しでもリスクを回避できる可能性が高まります。
パーマをかけないだけが選択とは言えない
パーマをかけないでいれば、薄毛になるリスクを一つ減らすことができるのは間違いありません。
しかし、くせ毛などで悩んでいる人にとっては、これだけでも大きなストレスが働くのは確かです。
人間の体にストレスがかかると、生命維持に関わると判断してしまいます。
人間の体は自分を守らなければいけないため、生命維持活動に必要な部分に血液を集中させるように働き出すのです。
その場所とは内蔵なのであって、頭皮など末端には血液を送らないように制限してきます。
これがストレスと薄毛の関係ですが、くせ毛などで悩んだままになると、このリスクも高まることになるでしょう。
そうなった場合に、パーマをかけるべきかどうかという判断に繋がってきます。
リスクをできるだけ少なくするために美容室などの専門家にパーマをかけてもらい、スッキリとした気分で生活を送るのも薄毛のリスク軽減です。
健康な生活が送れるという時点で、髪も健やかに育つ環境が作り上げられます。
いつでもパーマをかけている状態の方がストレスがかからないことになりますが、頻度を高めると頭皮に与えるダメージも蓄積していく問題を抱えるのです。
パーマをかけるのであってもできるだけ連続してはかけないようにして、髪も頭皮も休める時間を作ります。
回復できるだけの時間が出来れば、僅かなダメージであれば耐えられるようにもなるからです。
自分の頭皮の状態を知るのは簡単ではありません。
鏡で覗いてもすぐにわかるようなものではないからです。
いつもお願いしている美容室などでパーマをかけるようにすると、前回の履歴から判断ができるようになります。
現在の頭皮の状況も見ながら、適切な時期かどうかを判断できるので、同じところを利用していきましょう。
まとめ
パーマをかけるというのは、それだけで薄毛のリスクがあることを考えておかなければいけません。
薄毛のリスクを負いたくないのであれば、パーマはかけないに越したことはないでしょう。
しかし、どうしてもかけるのであれば出来るだけリスクが少ない方法を選択していく必要があります。
美容師と相談しながら適切な方法を選んでいくのが、リスク回避をするポイントです。