現代人と肥満の関係は、非常に根の深いものがあります。
メタボリックシンドロームなど新聞などでも話題になるでしょう。
この言葉が出てきたころは、だれもがセンセーショナルなイメージを受けました。
しかし、今では日常的な言葉となり、珍しいと感じることもなくなりつつあります。
このメタボリックシンドロームなど太り過ぎたことが、女性でも薄毛につながる可能性があるとなれば。
他人ごととは言えなくなるはずです。
肥満によって起こる血流と髪
肥満はさまざまな問題を発生させます。
ただし、見た目だけでは判断できません。
見た目に細かったとしても、内臓脂肪が高く隠れ肥満の人もいるからです。
女性の場合、体脂肪率は標準的な体型として21%から27%とされています。
この数値を超えていると、太りすぎと言えるでしょう。
肥満の状態は、体脂肪が多いことを表しています。
体脂肪と薄毛の関係は、頭皮でも脂質が分泌される量が増えることを意味しているのです。
頭皮の脂質が増えると、肌がベタついたり、炎症を起こしたりするようになります。
この脂質が毛穴に詰まれば、髪は育ちにくくなり、薄毛になる原因につながるのです。
べたついたことで、汚れをひきつけてしまうのも問題です。
この汚れも頭皮の環境を悪化させる要因になります。
さらに、脂肪が酸化して、頭皮に与える影響も忘れてはいけません。
臭いも出てきたことで、不快な状態にもなるでしょう。
精神的なストレスにもつながるので、薄毛の悪循環のひとつになるのです。
脂肪の多い状態は、血管にも影響を与えます。
メタボリックシンドロームで取り上げられる状態のひとつとして、コレステロール値の高さがあります。
コレステロール悪玉と善玉がありますが、悪玉が増えると血管の内部に付着しやすくなり、細くしてしまうので血流が悪化しやすい状態を作るのです。
血流が悪化すれば、頭皮にも栄養が行き渡りにくくなります。
それもストレスなのではなく、血管が細くなった状態で悪化してしまえば、改善するのは簡単ではありません。
さらに血液はドロドロになりやすいのが、太りすぎた人の特徴です。
血液の中の脂肪値が高くなっているからであり、これが血管の内部にも付着します。
動脈硬化や高脂血症など成人用にもつながりますが、毛母細胞にも多大なる影響を与えることを忘れてはいけません。
抜け毛や薄毛のリスクを高めるのですから、体脂肪は減らすべきと言えるでしょう。
新陳代謝も悪化してくると、頭皮の角質がターンオーバーによって新しくなるタイミングが遅れてきます。
これが毛穴の詰まりにもつながり、髪の毛の成長にも悪影響を及ぼすのです。
太っていることが髪の成長にプラスになることはありません。
マイナスの部分が多いのですから、女性でも薄毛が気になるのであれば、メタボリックを解消するような日常生活が必要になるでしょう。
現在は正常範囲内だった人でも、近い将来に超えてしまうかもしれません。
偏った食事や運動不足など、太ってしまう原因はさまざまです。
こうした原因に気が付いているのであれば、早い段階で解消できるようにするのが大切です。
太った人の生活とストレス
太った人の日常生活を見ると、髪の毛にとってマイナスな部分がたくさんあります。
どうしても太ってしまう人の特徴として、運動不足が挙げられるでしょう。
これはだれでも気が付く部分です。
太るのは、摂取するカロリーと消費するカロリーのバランスが崩れ、脂質を身体が蓄えたからです。
消費する部分とは、生命活動で必要な量に運動などで消費されるカロリーをプラスしたえねるーになります。
この二つの面から見て、摂取するカロリーが多いのであれば、運動量を増やすなと思い対策が必要になるでしょう。
筋肉量が足りないからこそ、基礎的な消費カロリーも少ないのが問題です。
両面を解決するためにも、運動不足が解消しなければいけません。
この関係性からもわかる通り、運動不足の人は薄毛になる可能性を秘めているのです。
ストレスも太ってしまう原因のひとつに挙げられます。
ストレスの解消のために過食をする人もいますが、消費できなければ身体に蓄えるだけしかありません。
体に蓄えられていけば、当然太るのです。
ストレスによって、ホルモンバランスが崩れ、太る例もあります。
人間の体はストレスがかかると、生命活動を守るために血流を制限します。
本来は全身のさまざまなところで使われるカロリーも、血流が制限されたことによってうまく消費されない部分が出るのです。
筋肉がエネルギーを消費してきますが、うまく送り込まれないため、消費が下がります。
血流が悪くなれば、頭皮にも栄養が行き渡りません。
エネルギーも使われないため、肥満状態を加速させるだけではなく、髪の毛の成長も衰えることになるでしょう。
どこをとっても悪循環しかないのが、太りすぎたことの大きな問題点です。
肥満解消に運動をして薄毛も解決
日本の人口から見た時にどれぐらいの人が一番に該当するかという調査が厚生労働省で行われています。
国民健康栄養調査結果の概要という情報があり、これによると2016年の段階で二十歳以降男性は31%女性では20%の人が肥満に該当するという統計結果が出ています。
かなりの人数に及ぶのがわかりますが、それだけ生活習慣が乱れていると言えるのです。
薄毛の進行を招く条件が揃っているとも考えられるため、どこかで断ち切る努力が必要です。
肥満の解消のためには、身体に筋肉をつけることが大切です。
筋肉をつけると言っても、マッチョな体系を作るわけではありません。
日常生活で使われるエネルギー量を高めることが目的で、必要以上の筋肉をつける必要はないからです。
筋肉をつけるためには適度な運動が必要です。
毎日近場をウォーキングしてみたりするのは、気分転換にもなるでしょう。
ストレスの対策にもなりますし、人間の体の中で最も大きな筋肉となる部分を刺激できるからです。
ウォーキングなら、酸素を呼吸しながら運動するため、脂肪の燃焼も高めてくれます。
ただし、ウォーキングだけでは大きなカロリーの消費はできないので、ほかの運動を組み合わせる必要があるでしょう。
有酸素運動として有効とされているものはいろいろとありますが、日常生活の中に取り入れていくことが必要です。
ジムなどでのトレーニングは大切ですが、そのための時間を取る必要も出るので、太っていると面倒になり、避けることがでてきます。
例えば、家の中でテレビを見ながらできるような運動を取り入れてみたりするのは、面倒なことも少なく、太っている人でも有効です。
踏み台を用意して、昇降運動をしてみるというのは、何かをしながらでもできる有酸素運動です。
それもゆっくりで構わないので、体が温まるまでの20分程度繰り返してことができれば、肥満の解消に手助けしてくれるでしょう。
足腰を鍛えることが、健康にもつながっていきます。
太っている人の体重を支えているのは、腰から下の部分です。
この筋肉が衰えてくれば、薄毛に悩むだけでは済まなくなるでしょう。
薄毛の改善とともに、健康な日常生活を送ろうと思えば、軽い運動をするのは何も負担にならないはずです。
まとめ
太っていることは、百害あって一利なしの状態です。
女性の薄毛にも大きな影響を与えるため、解消できるような日常生活を目指すことが必要です。
簡単なことから始めていけば、精神的な負担も高まることはありません。
健康で長生きできると思うと、いろいろとチャレンジできることが見えてきますので、少しずつやっていきましょう。