40代以降になり「最近、髪のボリュームがなくなってきた」「以前よりハリがなくなり分け目が目立つようになった」と感じたら、それは女性ホルモンの減少による薄毛のせいかもしれません。
女性の薄毛は、出産や加齢、また閉経などの際のホルモンバランスの変化が大きく関わっています。
そこでここでは、女性ホルモンと薄毛の関係や、薄毛が気になる場合に髪を増やす方法などについて詳しく見ていきたいと思います。
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女性ホルモンと薄毛の関係とは?
以前であれば薄毛の悩みというと男性特有のものというイメージがありましたが、最近では女性でも薄毛で悩む方が増加傾向にあります。
実はその薄毛の原因の一つとして挙げられるのが、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの減少です。
エストロゲンとプロゲステロンはだいたい7歳頃から分泌しはじめると言われており、20代をピークに40代以降から徐々に減少していきます。
このため女性は髪の成長期が短くなり、さらに更年期障害の症状が現れる場合もあります。
エストロゲンはコラーゲンを生成し、また健康な髪の毛を作り出すためには欠かせない成分です。
ですからエストロゲンが不足すると髪のハリやツヤが失われていき、年齢を重ねるとともに髪の毛が細くなっていきます。
またプロゲステロンは、成長期に入った髪のサイクルを正常に保つ働きをしています。
出産後や閉経の薄毛や抜け毛の増加は、このふたつのホルモンの関係の変化が原因となっています。
例えば、出産後に髪が抜けやすくなってしまうのは、プロゲステロンの急激な減少によりエストロゲンが優位な状態になるからです。
そのため髪の成長が早まり、髪がまとまって抜け落ちる状態となってしまいます。
また閉経後はエストロゲンの分泌量が減るため、薄毛が目立つようになってきます。
実は女性にも男性ホルモンも分泌されていますが、更年期以降は女性ホルモンが減少するのに対して男性ホルモンが増えていくため、男性と同じように薄毛に悩むようになると言われています。
なぜ女性ホルモンは減少するの?
女性は生まれたばかりの時、200万個の卵を卵巣に持っていると言われています。
しかし年齢を重ねるごとにその量は減っていき、また卵も老化するとともにエストロゲンの分泌量も減少していきます。
年齢とともに、身体の機能が衰えていくのはある程度仕方のないことだと言えますが、過度のストレスや無理なダイエットが原因となり20代の女性でもホルモン減少に悩んでいる方もいるようです。
また女性ホルモンであるエストロゲンは、脳の指令により分泌されています。
脳とストレスは密接に関わっているため、長い間強いストレスがかかっていると脳も緊張状態となり、正常に機能しなくなってしまいます。
分泌を促す役割を果たしている脳がうまく働かないため、女性ホルモンの分泌量も減ってしまうようです。
女性ホルモンの減少以外の薄毛の原因とは?
女性ホルモンの減少は薄毛の原因となりますが、それ以外にも加齢や生活習慣の乱れ、ストレスなどもその一因となります。
また不規則な生活による睡眠不足も、頭皮の正常な新陳代謝のサイクルを乱すため、やはり薄毛の原因となります。
さらに無理なダイエットなどにより自律神経が乱れると、エストロゲンの分泌量が減少します.
さらに生活習慣の乱れは薄毛だけでなく、フケやかゆみなど、頭皮のトラブルにつながる可能性もあるため十分に注意しましょう。
一度薄毛になってから髪を増やす方法とは?
規則正しい生活を送る
日々の忙しさによる疲労やストレス、また睡眠寝不足は自律神経系や内分泌機能の働きに悪影響を与え、ホルモンのバランスを乱す可能性があります。
この女性ホルモンの乱れは髪の成長にも影響を与える可能性もあるため、できるだけ規則正しい生活を送るように心がけましょう。
栄養バランスの取れた食生活を心がける
身体の他の器官と同様に、髪の成長に必要な栄養分は毎日の食事から摂取する必要があります。
髪の毛は、主にたんぱく質やミネラルである亜鉛、ビタミンからできています。
特に亜鉛やビタミンは女性に不足しがちな栄養素ですので、緑黄色野菜や魚介類など、亜鉛が豊富に含まれている食品を毎日の食生活に積極的に取り入れるようにしましょう。
バランスのとれた食事を心がけ、健康な髪の育てるために必要な栄養を十分に摂取するよると薄毛にもよいですよ。
定期的に運動をする
女性は男性に比べて筋肉の量が少ないため、低血圧や血行不良による冷え性になる方が多くなっています。
血行不良は薄毛の原因ともなるため、定期的に運動し血行不良を改善することで抜け毛を減らすことができます。
軽くストレッチしたり、1時間程度のウォーキングや散歩など、軽く汗をかく程度の運動でいいので、定期的に長く続けることがポイントです。
質のよい睡眠を取る
健康的な髪を作るためには十分な睡眠が必要です。
睡眠はその長さだけではなく、質も非常に大切です。
睡眠の質を上げるためには、就寝前の行動が大きな鍵を握っています。
安眠の妨げとなるためらまず寝るだいたい1時間前ぐらいからスマホやパソコンの画面を見るのはやめましょう。
また寝る3時間前には食事を済ませることも鉄則です。
睡眠時間については、個人差はありますが、毎日6~8時間ぐらい取るとよいでしょう。
髪のためだけではなく健康的な毎日を送るためにも、睡眠は大切にしましょう。
過度な飲酒や喫煙を控える
過度な飲酒をすると肝臓がアルコールを全て分解しきれず、毒素が発生してしまいます。
体内で分解できなかった毒素は血液により全身をめぐり頭皮にまで達します。
そして頭皮の毛母細胞にダメージを与え、抜け毛を増やし薄毛を招いてしまいます。
また喫煙によりタバコに含まれている有害物質が体内に入ると、やはり血液より運ばれ頭皮に達して髪の生成を妨害します。
さらにタバコを吸うと、血管の動きが鈍くなることにより血流が悪くなり毛根にダメージを与える可能性もあるため、過度な飲酒や喫煙は控えるようにしましょう。
頭皮マッサージを行う
頭皮の血行不良が原因となり薄毛になる場合もあります。
これは血液の流れが悪くなることにより、髪の成長に必要な栄養素を十分に頭皮まで送ることができなくなってしまうためであると言われています。
そんな時には頭皮の血行不良を改善するために、頭皮マッサージを行うことをおすすめします。
指の腹を使い、円を描くイメージで頭皮を優しくマッサージするだけで頭がスッキリして、気持ちがいいですよ。
頭皮マッサージは1日2回ほど行い、毎日続けると血行不良が改善され抜け毛が減っていきます。
外出する際はしっかり紫外線対策をする
実は紫外線は、髪だけでなく頭皮に対してもダメージを与え炎症が起こる場合があります。
頭皮の炎症は、髪の毛の成長を妨害し抜け毛を増やす原因ともなります。
ですから外出する際には、帽子をかぶったり日傘を使うなど、またスプレータイプの日焼け止めを使用するなどして、しっかり紫外線対策を行うように心がけましょう。
まとめ
今回は女性ホルモンと薄毛の関係や、髪を増やす方法について詳しく見てきました。
40歳以降になると女性ホルモンが減少するため、薄毛の原因となります。
加齢とともにホルモンが減少することはある程度仕方がありませんが、乱れた生活習慣やストレス、過度なダイエットなども薄毛の原因となる可能性があるため、十分に注意しなければなりません。
薄毛を防ぎ髪を増やしたいという方は、規則正しい生活や栄養バランスの取れた食生活を心がけたり、適度な運動や頭皮マッサージなどを行うようにしましょう。
また髪は常に紫外線にさらされているため、紫外線対策をすることもとても大切です。