髪がパサついて、まとまらない。
ヘアセットしてもボリュームがでない。
こういった症状でお悩みの女性も多いのではないでしょうか。
実はこういった髪トラブルはエイジングによるものも多く、放置することで深刻な老け髪になってしまう可能性があるのです。
では、老け髪の原因となるエイジングサインにはどういったものがあるのでしょうか。
また、老け髪の予防や改善は可能なのでしょうか。
本日はそんな加齢による髪トラブルの症状や対策法についてご紹介したいと思います。
老け髪の症状
お肌の老化は気にしていても、髪の老化には無頓着という方も少なくありません。
しかし髪もお肌と同様に老化をしていくのです。
髪のエイジングサインには、髪にコシやツヤがなくなったり、ボリュームがなくなるといった症状や薄毛、白髪といったものが挙げられます。
ではなぜ、加齢によってそういった現象が起きてしまうのでしょうか。
まず1つ目に考えられるのが、女性ホルモンの低下です。
エストロゲンとプロゲステロンから成る女性ホルモンは、骨や皮膚・髪といったさまざまな部位に作用し、私たちの美や健康を支えてくれているのです。
中でもエストロゲンは、頭皮の水分量を一定に保つ際に欠かすことの出来ないコラーゲンの生成を促し、髪をつくり出す働きをしてくれます。
またプロゲステロンはヘアサイクルを整える働きをしてくれるため、美しく豊かな髪には必要不可欠なのです。
さらに女性ホルモンは、薄毛や脱毛の原因と言われる男性ホルモン・テストステロンの過剰分泌を抑制する作用もあるため、ヘアサイクルが早くなり過ぎるのを防ぎ抜け毛を予防してくれます。
この女性ホルモンの分泌は6歳頃から始まり、20代から30代をピークに分泌量が減少すると言われています。
ホルモンの分泌量が減少し始める30代後半から40代にかけては髪やお肌の曲がり角と言われており、今まで感じることのなかった変化を感じるようになってくるのです。
女性ホルモンの分泌量が減少することで引き起こされる症状としては、「髪が細くなる」「髪が乾燥してパサつく」「髪のボリューム減少」などが挙げられます。
こういった髪の変化を感じた際に早めの対処を行わないと、一気に老け髪を進行させてしまう可能性があるのです。
また老け髪の原因として2つ目に考えられるのが、紫外線による影響です。
紫外線は髪にも容赦なく降り注ぎます。
その量は顔などに浴びる紫外線量の約5倍だとも言われているのです。
しかし何のケアも行わずに大量の紫外線を浴び続けることで、頭皮の皮脂は酸化し過酸化脂質へと変化してしまいます。
この過酸化脂質が頭皮表面に増加することによって、頭皮は老化のスピードを早めてしまいます。
また過酸化脂質は頭皮の毛穴を詰まらせ、抜け毛や薄毛・白髪といった髪のエイジングの原因になると言われているのです。
さらに過酸化脂質はヘアサイクルを乱すだけでなく、髪の製造を抑制する働きをするため大変危険な物質なのです。
女性ホルモンの分泌を促すには
女性ホルモンの分泌を促進することで、ホルモンの減少による老け髪の予防・改善を期待することが出来ます。
では具体的にどういったことを行えば女性ホルモンの分泌を促すことが出来るのでしょうか。
まず1つ目の方法としては、女性ホルモンの分泌を助けてくれる食材を毎日の食事からバランスよく摂ることが挙げられます。
納豆や豆腐・厚揚げといった大豆製品には女性ホルモン・エストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンが豊富に含まれているため、加齢によって減少したエストロゲンを補う働きをしてくれます。
またホルモンバランスの乱れによってエストロゲンが優位になり過ぎている場合は分泌量を減少させてくれるので、女性ホルモンのバランスを調節してくれるのです。
低カロリーであることはもちろん、髪のもととなる良質なタンパク質も豊富に含まれているため女性に嬉しい食材なのです。
またアーモンドなどのナッツ類やアボカドに含まれるビタミンEは頭皮の血行促進に効果があるだけではなく、エストロゲンを分泌する役割を果たしている卵巣の機能を助け、ホルモンの分泌を活性化してくれます。
その他にもビタミンEは、抗酸化作用や抗炎症作用があるため老け髪の予防や改善にはもってこいの栄養素なのです。
さらにマグロやくるみ・パプリカといった食材に多く含まれるビタミンB6は、脳に女性ホルモンを分泌するよう働きかける作用があるため積極的に摂りたい栄養素の一つです。
また良質なタンパク質も女性ホルモンの分泌に欠かすことが出来ません。
タンパク質は髪をつくり出す毛母細胞のもととなるものであり、女性ホルモンの材料となるコレステロールを補う際に必要不可欠な栄養素です。
さらに柿やミカンなどに多く含まれるビタミンCや、牡蠣やレバーに多く含まれる亜鉛などをバランスよく組み合わせて摂取することで栄養の吸収が良くなり、老け髪の改善を期待することが出来るのです。
女性ホルモンの分泌を促す2つ目の方法としては、規則正しい生活を送ることが挙げられます。
何かと忙しい現代の日本女性は、精神的なストレスを溜め込んだり睡眠不足に陥ってしまいがち。
しかしストレスや睡眠不足が続き、女性ホルモンのバランスが乱れることで頭皮の水分量が低下したり、たるみ毛穴や乾燥などを引き起こすため老け髪を招きかねないのです。
そういったことを避けるためにも休日は好きな映画を観てゆっくりと休息をとったり、軽い運動などを行って精神的なストレスを発散させる必要があります。
また寝る前に半身浴をしたり温かい飲み物を飲むのも、質のよい睡眠をとるためには大変有効です。
さらにベッドに入ったらスマホやパソコンを触らず、目を瞑って脳を休ませることも大切です。
というのも、寝る前にスマホなどから発せられるブルーライトを浴びることで脳が覚醒してしまい、睡眠が浅くなってしますのです。
女性ホルモンの分泌は脳が司っているため、その脳をきちんと休ませることで女性ホルモンバランスを整えることに繋がっていくのです。
ベッドに入ったらゆっくりと腹式呼吸をしてリラックしながら入眠することで深い眠りにつくことが出来ますから、是非試してみて下さい。
紫外線ケアを徹底しよう
お肌と同様に、髪にも紫外線ケアが必要であることは先ほどお伝えしました。
では頭皮や髪の紫外線ケアは、どのように行えばいいのでしょうか。
まず1つ目の方法は、UVスプレーを使うことです。
UVスプレーは頭全体にスプレーするだけと使用方法も大変簡単ですし、セットした髪を崩すことなく使用することが可能です。
またベタつきも少ないため不快感なく紫外線ケアが出来るという点も、おすすめする理由の一つです。
しかしUV製品全てに言えることなのですが、使用後2~3時間ほど経過すると紫外線カット効果が薄れてしまうため、外出する際にはスプレーを携帯し付け直しをするようにしましょう。
2つ目の方法は、日傘の使用です。
日傘は高い紫外線カット効果が期待できるため、多くの女性に愛用されているUVケアグッズになります。
そんな日傘ですが、選ぶ際のポイントをご紹介したいと思います。
まず色ですが、白色などの淡い色より黒色や紺色などの濃い色の方が紫外線カット効果が高いため、購入の際は出来る限り濃い色のものを選ぶようにしましょう。
また日傘のメーカーごとに紫外線のカット率は異なります。
現在は紫外線カット率100%の日傘も販売されていますから、きちんと確認して購入しましょう。
以上、老け髪のメカニズムやその対処法についてご紹介しました。
老け髪対策は1日にして成らずです。
日々のケアによって5年先・10年先に差がついてくるのです。