ヘアケア

産後の抜け毛対策に!出産妊娠が安心してできる女性の身体づくり

女性にとって、妊娠・出産は人生のかなりのターニングポイントとなる出来事です。

しかし妊娠・出産によってホルモンバランスの流れが大きく乱れますので、その影響は身体だけでなく、髪の毛にも多大な影響を与えることがあります。

産後に抜け毛が多くなった方、産後の抜け毛に悩んでいる方も数多くいますので、その対策として妊娠・出産を安心して問題なくできる体づくりをしていくことが大切です。

そこでこの記事では女性が妊娠・出産をする前にしておきたい体づくりの方法について解説していきますので、是非参考にしてください!

「産める体づくり」に必要な栄養素

妊娠して子どもを授かり、お腹の中で子どもを育てる、また、自分の身体の調子を整えるためには、栄養素をしっかり補給しておく必要があります。

下記で産める体づくりに必要な栄養素をまとめていきますので、日々の食事を少し気にかけるようにしましょう。

タンパク質

体は髪の毛から爪の先までタンパク質でできており、もちろん赤ちゃんの体を作るのもタンパク質です。

また、タンパク質を摂取するために肉や魚を食べると、脂質のコレステロールも一緒に摂取することができます。

コレステロールは、女性ホルモンの材料となる大切な栄養素です。

女性ホルモンのエストロゲンは妊娠に関わるだけでなく、髪の毛の成長を促すうえでも大切なホルモンとなります。

エストロゲンのほかにも妊娠を維持するための働きがある黄体ホルモンなどがあります。

ビタミンA・B・C

ビタミンAは細胞の増殖や分化にかかわり、特に赤ちゃんの骨や神経の成長に欠かせないものです。

ビタミンBは赤ちゃんの脳の発育や神経を作る働きがあります。不足すると無脳症などの先天異常のリスクが高まります。

重要なのは脳の神経が出来上がるのが妊娠初期の1か月半ごろのため、妊娠したら摂取するのではなく予定した時から摂取することがおすすめです。

またビタミンBは脳内ホルモンの材料となり、心の安定にかかわります。

妊娠中はつわりの改善に役立ち、授乳中は母乳にビタミンBが豊富だと、赤ちゃんの夜泣きが少ないといわれています。

ビタミンCは活性酸素を消去するため、卵子の老化を遅らせるように働きます。

ビタミンE

ビタミンEは別名「妊娠ビタミン」とも呼ばれており、ホルモンの調節、排卵の促進など妊娠しやすい体づくりには欠かせません。またビタミンA、Cと一緒に働いて活性酸素を消去して卵子を守ります。

血行促進作用もあり、妊娠中は胎盤の血流を促して赤ちゃんに酸素と栄養を行き渡らせ、出産時には赤ちゃんが産道を通る間の酸欠を予防します。

さらに出産後はホルモン調節作用と血行促進作用で、母乳の出をよくする働きも期待できます。

粘膜を作る働きがあり、子宮の状態を整えて妊娠をサポート。さらに成熟した良い卵子を育てるためには鉄が必要となります。

また妊娠中は母体と赤ちゃんに酸素を供給するために、鉄がたくさん消費されます。妊娠前から鉄不足では身体に負担がかかりますので、しかり鉄を補給することが大切です。

カルシウム・亜鉛

お腹の中の赤ちゃんは、胎盤を通して母体のカルシウムをもらって骨や歯が作られるので、妊娠すると多めにとるように推奨されています。

メンタルにも影響されるので、ストレスをため込み過ぎて抜け毛に繋がらないように、出産前から出産後まで、しっかり摂取したい栄養素です。

栄養バランスの取れた食事が大切

これらが産める身体づくりを作る栄養素ですが、実は産める身体を作るためには特別な栄養素が必要なのではなく、ほとんどが規則正しい食生活のポイントと同じです。

妊娠・出産はもう少し先、という人はこれらの栄養素をバランスよく摂取して準備をしておきましょう。

年齢的に駆け込み状態という人ほど、より多めに摂取することをおすすめします。

産後の抜け毛の原因

産後の抜け毛にはホルモンバランスが関係していると上記で解説してきましたが、実は栄養素の不足やストレスも多いに関係があります

特にストレスの場合は、妊娠生活、産後の育児を頑張り過ぎて心も身体も疲れ切ってから病院へ受診する人も多いです。

それを車に例えれば、満タンだったガソリンがどんどん少なくなり、残りわずかとなったときの警告も気づかずに走り続けていることが多いです。

本来であれば、女性はガス欠になる前に止まれるようになっています。

つまりエネルギーの予備タンクを働かせながら生きていますが、できるだけ無理をせずに生きることが必要です。

頑張りすぎて心がガス欠にならないように

上記の予備タンクのブレーキを使わずに、エネルギーを使いきってしまう女性は、ストレスもたまり、ホルモンバランスも乱れ、抜け毛の原因になってしまいます。

確かに人間は逆境に立たされると奮い立ってパワーがわくことがあります。

その頑張り方がプラスに働けば、いい結果を招くこともあり、本人も成長できます。

しかしマイナスに働いたら、抜け毛などの身体の異変は産後しばらくたった後も、治まらなくなってしまいます。

ひどい場合だと、自律神経失調症やうつ病などの精神疾患に悩まされることがあるのです。

無理をするほどエネルギーを消費してしまう

私たちの体には、ストレスや環境の変化などがあっても、体の機能を良い状態に保とうとするガタラ気があるい、これをホメオスタシス(生体恒常性)といいます。

ストレスが大きければ大きいほど、一定に保とうとするエネルギーを多く消費します。

無理をすればするほど、元気だった時よりも余計にエネルギーが使われてしまうのです。

ですのである程度、最低限必要な分を使っても余力が残るぐらいのエネルギーのたくわえができて初めて、元の状態に近づくことができるのです。

これでもまだ元通りではなく、エネルギー切れを起こしたままの時間が長ければ長いほど、完全復活までには時間がかかります。

抜け毛対策には食べることが大切

体は安静にしていれば休めることができますが、脳は眠っているときも動いており、休むことがありません。

大切なことは、エネルギー切れを起こす前にブレーキをかけて、少なくなった脳のエネルギータンクが満タンに近づくように常に補給をすることです。

そのエネルギー源とは、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素。

つまり健康で美しい女性になるための食生活と同じですが、それは当然です。

私たちの体は、心や脳も含めてすべて、食べたものの栄養素から成り立っています。

なので産後の抜け毛を予防・改善させるためには、ホルモンバランスを整えること、ストレスを緩和すること、これらすべての要因に栄養をしっかり補給することが関係してくるのです。

食べることはボディ・メイクだけでなく、エネルギー・メイク、つまりエネルギー充電でもあるのです。

【まとめ】妊娠・出産に向けてしっかり身体づくりをしましょう!

いかがでしたでしょうか?この記事では産後の抜け毛対策で取り入れたい身体づくりについて解説してきました。

妊娠・出産は女性の体に様々な変化をもたらし、産後の抜け毛もその変化の一つです。

そんな変化にもしっかり対応できるように、妊娠前、出産後は特に食生活に気を付けて栄養バランスの取れた食事を摂取することが大切です。

妊娠中・出産後に良いとされている栄養素をくまなく摂取し、エネルギー充電が満タンの状態で体の変化に対応しましょう!