冬になると、髪が乾燥してパサつき、まとまらないとお悩みのあなた。
そんなあなたにお勧めなのが、「ヘアミルク」と「ヘアオイル」ですよ!
同じ髪の保湿剤に思えるかもしれませんが、実は成分が違い、用途も違うのです。
そこで今回は、まずはそれらの違いをご紹介した上で、髪が乾燥する冬!だからこそ、あなたの大切な髪を守るために効果的な使い方をご紹介します。
是非ヘアミルクとヘアオイルを活用して、乾燥する冬でもツヤ髪を目指してみませんか?
ヘアミルクとヘアオイルそれぞれについて
恐らく、ヘアミルクとヘアオイルの違いがはっきり分からない…という方が大多数なのではないでしょうか。
そこでまずは、それらの違いをお話したいと思います。
・ヘアミルクとは?
その名前通り、ミルクのようにさらっとしている白濁した水性タイプのヘアケア商品です。
原料は、水、乳糖、クエン酸、エタノール、グリシン等で、油分も入ってはいますが、その量はぐっと抑えられています。
原料や名前通り、使い心地もまたさらっとしており、髪につけやすく、伸びが良いのが特徴です。
また仕上がりは、髪を柔らかく、かつしなやかにしてくれます。
更に高い保湿力を備えているので、髪に水分を浸透させ、ダメージ補修を助けてくれますよ。
その特性から、まさに冬にもってこいのヘアケア商品と言えますね。
例えば、エアコンで乾燥してしまった髪や、繰り返されるパーマやカラーによりダメージを受けた髪にも向いていますよ。
気になるパサつきを潤わせてくれるのです。
ただし、髪にツヤを与えることはできないというデメリットもあります。
以上をまとめると、髪に水分を補い、柔らかさを出してくれる補修ケア用の商品となりますね。
・ヘアオイルとは?
油分を主成分とした、透明の液状のヘアケア商品になります。
その油分は大まかに2つに分類され、1つ目は「植物性オイル」で、2つ目は「鉱物性オイル」です。
いわゆる石油由来になりますね。
どちらにせよその特徴としては、髪自体が持っている皮脂成分と馴染み、髪にも潤いとツヤを与えくれます。
更に、このオイル成分が、髪表面のキューティクルのダメージホールを埋めてくれるので、指通りが良くなり、ブラシが引っ掛からなくなるのです。
また、オイル成分でキューティクルがコートされるので、冬場の乾燥や静電気、ダメージによる髪の広がりを抑え、パサつかずまとまる髪にしてくれますよ。
そして、ドライヤー等の熱や紫外線など外部の刺激からも守ってくれますね。
ただし、つけ過ぎるとベタついた重い印象になってしまうのが欠点です。
以上をまとめると、ヘアオイルは、髪をコートして乾燥や水分の蒸発を防ぎ、うるツヤ髪にしてくれるヘアケア商品になります。
ヘアミルクとヘアオイルそれぞれの特徴がお分かりいただけたところで、冬の乾燥にもってこいの使い方をご紹介します。
冬の乾燥に負けない髪にするためには
前章で、ヘアミルクとヘアオイルそれぞれの特徴についてご紹介したので、その違いはお分かりなったと思います。
ただどちらかだけでは、髪が乾燥する冬には物足りないですよね。
せっかくなら、両方の効果を取り入れたいものです。
そこで、ダブル使いの方法をご紹介したいと思います。
まず何より大切なことは、使う順番です!
ヘアオイルは、豊富な油分で髪をコートしてくれます。
ですから、ヘアオイルを最初に使ってしまうと、いくらヘアミルクをその上からつけても、全く成分が浸透していかないのです。
それでは、ダブルでつけても意味がありませんよね。
よって大原則として、ヘアミルクをつけてから、ヘアオイルで仕上げをするようにします。
では、具体的な使い方に入ります。
①シャンプーで洗髪をしてから、タオルドライをします。
乾いたタオルを用いて、水滴が垂れなくなるまで、髪を挟んで押すようにして、水分を取ります。
②適量のヘアオイルを手の平にのせ、体温で温め、広げます。
※適量とは、以下の通りです。
★ショートヘアなら1プッシュ
★ミディアムヘアなら2ブッシュ
★ロングヘアなら3~4ブッシュ
程度になります。
③②を髪の毛先(一番傷んでいる箇所)、内側、表面の順でのばしていき、しっかり揉み込みます。(髪の根元につけてはいけませんよ!頭皮についてしまうと取れなくなり、トラブルの原因となります)
④ドライヤーの温風で頭皮と髪を完全に乾かします。
冷風に切り替え、頭皮と髪をクールダウンさせます。
⑤適量のヘアオイルを手の平にのせ、体温で温めてから、広げます。
⑥乾いた髪に⑤を毛先、内側、表面の順でのばし、揉み込みます。
(ここでも髪の根元は避け、くれぐれも頭皮にはつけないようにして下さい)
以上になります。
行程②と③のヘアミルクを塗るタイミングですが、髪が濡れているときの方が髪内部にまで、成分が浸透しやすくなるので、お勧めです。
というのも、髪は濡れているときは、表面のキューティクルが開いているからです。
乾く過程でキューティクルが閉じるので、まさに濡れているときがベストなのです。
ただし、滴が落ちるほど髪が濡れていると、成分も一緒に流れ落ちてしまいます。
タオルドライ後がベストですね。
それにより、冬の乾燥から髪を守ることができ、かつダメージケアや髪のパサつき防止、クセや広がりを抑えてくれる効果まであるのです。
また、行程⑤と⑥でヘアオイルを塗ることにより、髪がコートされ、熱や紫外線など外からの刺激から髪を守り、冬の乾燥と摩擦が原因で起こる静電気の発生も防いでくれますよ。
また、先に少し触れましたが、朝寝グセで苦労している方も多いですよね。
その原因は、就寝中に髪から水分が蒸発し、乾燥することにあります。
寝グセをつけないためには、寝る前に髪に水分を与えてやり、それをキープさせることが重要なのです。
まさに、上記でご紹介したヘアミルクとヘアオイルのダブル使いが効果的になりますよね。
ただそうはいっても、朝寝グセがついてしまっている!という場合は、以下の方法がお勧めですよ。
①ヘアオイルを髪に揉み込みます。
②ドライヤーかヘアアイロンの温風で、髪を伸ばします。
③最後にドライヤーの冷風を当てることで、それがキープされ、より一層ツヤを出すこともできますね。
では次に、ヘアミルクやヘアオイルのようなアウトバストリートメントと、インバストリートメントの違いについてお話したいと思います。
インバストリートメントとアウトバストリートメントの違いとは?
トリートメントといえば、一般的にはシャンプーの後に使う洗い流すタイプのものを言いますよね。
それが、いわゆるインバストリートメントです。
そのスペシャルケアが、ヘアパックやヘアマスクだとお考え下さい。
これらは、先にご紹介したヘアミルクと似た効果があり、ダメージ補修ケアを主にしています。要は、濡れてキューティクルの開いた髪に、トリートメント成分を髪内部にまで浸透させ、補修してくれるわけですね。
ちなみに、コンディショナーやリンスは、先にご紹介したヘアオイルと似た効果があり、髪をコートして、外的刺激などから髪を守り、ツヤを出してくれます。
洗い流さなければいけないという点では、ヘアオイルと違いがありますが。
以上よりまとめると、使うタイミングではなく、洗い流すのがインバストリートメントで、洗い流さないのがアウトバストリートメントということになります。
ただし効果は、インバストリートメント寄りのヘアミルクと、コンディショナー寄りのヘアオイルとに分別されるわけですね。
まとめ
冬の乾燥から髪を守るためにヘアミルクとヘアオイルの活用についてお話してきましたが、いかがでしたか?
単独で使うより、今回ご紹介したダブル使いをした方がより効果的です。
更にアウトバストリートメントは洗い流さなくて良いので、ヘアケア商品という側面と、スタイリング剤として側面があります。
まずはスタイリング剤として、朝のスタイリングや昼の手直しに、夜はヘアケアとして活用できます。
それは昼間に受けたダメージを補修するだけではなく、洗髪後のデリケートな髪を守り、就寝時に枕との摩擦から守ってくれ、昼間の外的刺激からも守ってくれるのです。
是非、ヘアミルクとヘアオイル上手に活用して、冬でも潤ってツヤめき、まとまる髪を手に入れましょう。