ヘアケア

オイルかミルクか?薄毛女性も使える髪質別正しいアウトバスの選び方!

アウトバストリートメントをご存知でしょうか?

お風呂上がりなどに髪の毛につける、流さないタイプのトリートメントです。

これには

・トリートメントオイル
・トリートメントミルク
・トリートメントミスト

といった種類があり、それぞれに特徴があります。

ドラッグストアーなどでも買えますし、種類も多く、価格も様々なので「どれを選んだら良いのか分からない…」となりやすいかもしれません。

今回は、アウトバストリートメントの正しい選び方について、現役美容師の私が解説していきます。

アウトバスって必要なの?

髪の毛になにかを付けることが嫌いな方や、髪の毛自体に関心の低い方には、あまり馴染みがないかもしれないアウトバス。

基本的にはカラーやパーマ、アイロンなどで傷んだ髪の毛には必要なものです。

髪の毛自体があまり傷んでいなくても、主に35歳を過ぎた『エイジング世代』と呼ばれる女性は、年齢と共に髪の毛が徐々に弱くなっていきます。

そうなると、切れ毛や細毛などの髪の毛の変化が見られるようになり、変化に合わせたケアが必要になります。

アウトバスは、こういったエイジング世代のケアに適したアイテムです。

アウトバスは髪質によって使い分ける

数あるアウトバスのなかで、自分にはどのアウトバスが合うのか?は、なかなか分からないものです。

付けてみた質感での好みで選ぶのももちろん良いですが、できれば髪質に合ったものを選びたいですよね。

ここでは、実際に私が美容師としてお客様の仕上げに使う際、使い分けているポイントを説明していきます。

パサつく、軟毛、細毛はトリートメントオイル

髪の毛が柔らかく、細く、パサつく髪質であれば、トリートメントオイルがおすすめです。

細くて柔らかい髪質というのはもともと毛先がまとまりづらく、静電気が起きやすいもの。

オイル系のアウトバスであれば、毛先もまとまりやすくなり、静電気によるパサつきも抑えることができます。

また、細くて柔らかい髪の毛というのはもともとカラーやパーマ、アイロンなどのダメージを受けやすい髪質です。

乾かす前に中間~毛先に付けることで、熱によるダメージを保護することにもなりますので、ドライヤーをかける前には必ずつけてあげるようにしましょう。

硬毛、多毛はトリートメントミルク

髪の毛が太く、硬くて丈夫、毛量が多い場合はトリートメントミルクがおすすめです。

こういった髪質はもともと重い印象になりやすいもの。

オイル系のアウトバスを使ってしまうと、オイルの重さが加わることにより余計に重い印象になってしまいます。

トリートメントミルクはオイルよりも重くならず、軽めな仕上がりになるのが特徴的なので、ふんわりとした仕上がりを求めるときには特にオススメです。

乾燥毛、ゴワつく、アイロンを使うならトリートメントミスト

もともと乾燥してパサつきやすく、傷みもあってゴワつきのある髪の毛には、トリートメントミストがおすすめです。

ミスト系のアウトバスは、オイル系やミルク系に比べて水分量が多いのが特徴的で、仕上がりはさらさらになります。

乾燥毛に必要なのは水分です。

アイロンを使う際はミストをかけすぎてしまうと、水分が蒸発してスチームが出てしまいます。

このスチームがかなりの高温で、熱によって逆に髪の毛を傷める原因となってしまいますので、ミストのかけすぎには要注意。

距離を離してミストをかけ、中間から毛先が少ししっとりしてるぐらいの状態でアイロンをかけると、さらさらな仕上がりになります。

アウトバスの使い方

トリートメントオイル、ミルク、ミストと種類のあるアウトバス。

なんとなく使ってる方も多いかもしれませんが、それぞれに適切な使い方があります。

使い方を間違えると、逆に髪の毛に悪影響を及ぼすこともあるので、正しい使い方を知ることはとても大事なことです。

ここでは、各アウトバスの使い方を説明していきます。

トリートメントオイルの使い方

トリートメントオイルは、髪の毛が濡れている状態のときに使うものです。

シャンプー後にタオルドライをした後、中間から毛先にかけてつけていきます。

つける量は肩下のセミロングぐらいの長さで2~3プッシュほど。

手に取ったトリートメントオイルを両手でしっかりと広げたら、髪の毛の内側に先につけ、その後、髪の表面につけていきます。

先に髪の毛の表面につけてしまうと、オイルのつけ過ぎによって重く、テカテカした印象になってしまうので、必ず内側を先につけるようにしましょう。

また、オイルは2度づけは禁止です。

乾かす前と後の2回つけてしまうと、これも重く、テカテカした印象になってしまいます。

使う製品の質にもよりますが、基本的には乾かす前の1度だけでトリートメントオイルの効果は充分なものなので、濡れている状態でしっかりとつけてあげるようにしましょう。

トリートメントミルクの使い方

トリートメントミルクの使い方は、基本的にトリートメントオイルとあまり変わりません。

長さがセミロングくらいであれば、中間~毛先にかけて2~3プッシュほどをムラなくつけてあげます。

一番の違いは、2度づけが出来ることです。

ミルクはオイルと違い、油分が高くはないので、つけすぎることによって重くなることがありません。

また、濡れている髪の毛はキューティクルが開いている状態です。

乾かすことでキューティクルが閉じるので、乾かす前と後の2回つけてあげることで、髪の毛を内側からも外側からも保護することができます。

トリートメントミルクを使う場合は、この2度づけがオススメです。

トリートメントミストの使い方

トリートメントミストは、オイルやミルクとは使い方が異なります。

基本的にミストを使用するのは、アイロンで伸ばす前。

シャンプー後の髪の毛をドライヤーでしっかりと乾かしたら、ミストができるだけ細かい霧状になるように髪の毛から少し離してつけます。

あまり濡らしすぎないように、触ったときに少ししっとりするくらいにしておくのがポイント。

その後、アイロンで伸ばすようにすると、さらさらな仕上がりになります。

アイロンで伸ばしたあとに、オイルやミルクを最後の仕上げとして使ってあげると、さらに質感がアップします。

ダブル使いは手間で面倒と思われるかもしれませんが、一度やってみると違いが分かりますので、是非オススメですね。

アウトバスにも限界がある

様々な種類のあるアウトバスですが、それらは全て、ホームケアとして使用するものです。

過度なカラーやパーマのしすぎであったり、アイロンやドライヤーの間違った使い方による髪の毛への重度な傷み、には対応できないことがあります。

手やブラシが全く通らないハイダメージ毛にまでなってしまったような場合には、美容室での髪質改善トリートメントなどのグレードの高い施術が必要です。

一度しっかりと髪の毛のコンディションを整えてもらった後に、その後はできるだけ傷まないようなケアの一つとして、アウトバスを使用していくようにしましょう。

それとは別に、髪の毛自体をしっかり乾かしてから寝ることや、偏った食生活、ストレス、タバコ、過度なお酒など、髪の毛に悪影響を及ぼすものは多々あります。

普段の生活環境の見直しも、髪の毛を健全な状態に保つためにはとても大事なことです。

まとめ

アウトバスを選ぶ際、残念なことに値段で決めてしまっている方が多いようです。

継続して使っていくものなので値段ももちろん大事な要素ですが、1番大事なのは髪質との相性です。

せっかく使うのなら、ご自分の髪質に合った上で好みのヘアスタイルにも合ったものを使いたいですよね。

是非、あなたに合ったアウトバスを探してみてください。