冷え性は万病のもととまで言われます。
冷え性に悩んでいることが、薄毛にも影響することがあるのです。
さまざまな部分にも影響を与えるため、早めに改善するべきでしょう。
冷え性とは
そもそも冷え性とは、身体の末端が冷えてしまっている状態です。
人間の身体は血液が流れることによって、熱を受け取ります。
ところが、血管が収縮していたりすると、血液がうまく流れていきません。
どろどろの血液の人でも同じことが起きますが、手足などが冷たく感じたりするようになるのです。
冷え性は、単に不快ということだけではありません。
血流が悪いことによって引き起こされているため、身体の老廃物が流れにくくなったりするのです。
肩こりがひどかったりするのは、冷え性が引き起こしていることがあります。
身体の末端ということでは、頭皮も同じです。
頭皮に血液が流れてこなくなると、冷えてしまうと髪を作り出すための栄養不足に陥ります。
髪も人間の身体の一部で、栄養がなければ作り出せないのです。
髪が作り出されなくなると、日々抜けていく髪の毛をカバーできなくなります。
このサイクルが、薄毛につながってしまう問題です。
人間の体温を考えると、通常は平熱として36°から37°程度に保たれるのが基本です。
ところが、近年平熱が35°あたりという人も珍しくなくなりました。
非常に低い体温ですが、これが冷え性として影響してくるのです。
特に女性に多く見られますが、男性との筋肉量の違いが関係していると考えられています。
女性は男性に比べて筋肉量が10%ほど低いのが一般的です。
当然、それだけ熱が生み出せない状態となるので、冷え性を引き起こしやすいと言えるでしょう。
冷え性の原因となる問題も解決させてしまえば、かなりの部分を解決できます。
しかし、冷え性の改善は簡単ではありません。
身体が冷えただけで冷え性になったのであれば、服などで温めることによって解消できます。
これなら対応は簡単ですが、そうは単純に解決できないのです。
もっと根本的な部分で冷え性をして起こしていると、改善するにはかなりの時間がかかります。
冷え性と薄毛の関係
冷え性になると頭皮にも栄養が送られにくくなり、薄毛に悩むことにつながります。
冷え性を解消するのなら、まずは普段の生活習慣の改善からスタートしなければいけません。
薄毛に関係するようなところも出てきます。
生活習慣として、食べ物に関する部分を見直す必要があるでしょう。
食べ物の中には、身体を温めるものもあれば冷やすのもあります。
身体を冷やすものを中心に摂取していると、必然的に冷え性は加速していくのです。
冷え性に効果的とされている代表的な野菜が玉ねぎです。
玉ねぎは血液をサラサラにする効果があり、血流を改善することができる野菜として知られています。
この効果をもつ硫化アリルだけではなく、皮にはケルセチンと呼ばれる栄養素が含まれており、強力な抗酸化力を持って入るのが特徴です。
代謝を促進してくれる力を持っており非常に有効な栄養素ですが工夫しないと摂取するのは難しいでしょう。
玉ねぎの皮はそのままでは食べにくいので、水から茹でてスープにすると簡単です。
玉ねぎとともに摂取したいのが”かぶ”です。
根菜として食べやすい野菜ですが、なかなかバリエーションが取りにくいとも言えます。
”かぶ”にはビタミン C が豊富で、消化酵素や免疫力強化に働くイソチオシアネートが含まれているのです。
鉄分や葉酸も多く含まれているので、血行改善にはぴったりの野菜になります。
血行を促進するために身体を温める必要があるので、スープなどにして食べるといいでしょう。
火が通りやすい野菜なので簡単に調理できるのもメリットです。
アボカドは、高い栄養素で知られている野菜です。
血行を改善するために必要なビタミンEが豊富に含まれていますが、脂質の多い野菜ですので、1日1個程度に収めましょう。
タンパク質を同時に摂ると血行改善に働きかけやすく、タコライスなどにすると効率的です。
塩分が多くなりがちなので注意が必要ですが、トマトを同時に取ることによってアボカドの脂質を有効に使えます。
トマトに含まれるリコピンをアボカドの脂質が助けてくれるからですが、ミートソースの中のタンパク質も同時に摂取できるので、おすすめの食べ方です。
食べ物という点では、さまざまな野菜が登場してきます。
問題なのは、生野菜のサラダなどにすると、どうしても身体を冷やすことになるのです。
温野菜など、身体を温めるように調理するのがポイントになりますが、 調理しにくいのが問題になるでしょう。
電子レンジで使える野菜蒸し器などは便利です。
水を使わず調理できるので、栄養素を逃がしにくくなります。
注意しなければいけないのは、ドレッシングなどを使えば脂質が含まれてしまう点です。
だからといって、味付けなしで食べるのは余計に辛くなります。
お肉などの主菜とともに食べるようにすると、余計な味付けをせずに食べられるようになるでしょう。
こうしたひと工夫が大切です。
運動も取り入れ体質改善を
冷え性の改善に最も効果的なのは、血液がしっかりと流れる状態を作ることです。
血液の流れと言うと、心臓が送り出しているイメージがありますが、これだけでは全身に血液を送れません。
そこで心臓から送られた血液を、筋肉が受け取り、ポンプのように働き心臓に戻していくのです。
この時に、筋肉で発生した熱が血液に伝わり、全身に送られた時に身体を温めてくれます。
つまり、筋肉の力が弱まると、必然的に冷え性となるのです。
日常生活の中であまり運動をしないという人も多くなりました。
移動する時も、交通機関の発達により、なかなか歩かないという人も多いはずです。
人間の身体の中でも、最も大きな筋肉が太ももにあります。
歩かない日常は、この筋肉が衰えるきっかけにつながるのです。
だんだんと血液も送り出しにくくなり、冷え性も悪化していきます。
だからといって、毎日ランニングしたりする必要はありません。
もちろん、日々運動できる環境にあるなら、続けるほうが間違いありませんが、あまり疲労を溜めてしまえば、続かないことも出てきます。
しかし、だれもがそういった環境ではないので、部屋の中でストレッチをしたり、踏み台昇降運動などを取り入れてみたりするのが簡単です。
足を動かす運動は、太ももの筋肉を刺激しやすく、全身に血液を送りやすくなる読書を持っています。
軽い運動でも構わないので、日常生活の中に少しずつ取り入れることが、冷え性を改善には欠かせません。
最近では動画配信なども増えてきており、手軽に調べることもできるでしょう。
こうした動画を見ながら、ながら運動でも生活の中に取り入れていけば、少しずつ改善できます。
薄毛に関しても、いきなりフサフサに生えてきたりすることはありません。
ヘアサイクルも長い年月をかけて、影響が見られるようになります。
日々の生活の中で少しずつ変化していくものなので、冷え性と共に対策を取る必要があるのです。
今日は大丈夫とかと思わずに、明日の髪のために、運動もしていきましょう。
まとめ
冷え性は、根本的な部分から改善を考えていかなければいけません。
薄毛になるのも、冷え性の影響のひとつですが、他にもさまざまな部分に影響が出てきているはずです。
もっと大きな病気に関わることも出てきますので、日々の生活の中で改善できるように心がけていきましょう。