今までストレートヘアだったのに年齢とともに髪の毛がくせ毛になってきた。
そうした女性は多いと思いますが、もともとのくせ毛と加齢による髪のうねりは別物と考えてください。
ですからもともとくせ毛の人とと加齢による髪のうねりは基本的なヘアケアが違ってきます。
そして加齢による髪のうねりは後々、抜け毛や薄毛につながってしまいます。
加齢による髪のうねりの特徴は
水分量が足りていない
髪は肌と同じように年齢と共に髪の中の水分量が減ってきます。また頭皮の皮脂の分泌も減ってくるため髪の水分をパックする皮脂や汗が減ると髪の中の水分も乾燥しやすくなります。
頭皮たるみ
アラフォー世代からはだんだんお肌が重力に対抗できなくなってきます。そして人の体は頭頂部からたるみ始めます。頭皮が1mmたるむとお顔は1cmたるむとされています。
そうした頭皮たるみによって頭皮の直下にある髪の毛の毛包という髪の毛の通り道にも歪みができてしまいます。
髪の通り道が歪んでしまうと髪の生える方向が定まらずあちらこちらに行ったり来たりしながら生えてきます。それも加齢によって髪がうねる原因位なります。
また毛包が歪むことで髪の毛へ十分な栄養や酸素、水分が行き渡らなくなり髪のうねりが出てきてしまいます。
髪の毛の芯が弱る
髪がうねることで髪のキューティクルの中にあるコルテックスという細胞が変化してしまいます。
このコルテックスが加齢によってデコボコになり、髪のうねりやパサつきとなります。
この状態になるとパーマが綺麗にかからなかったり、カラーが綺麗に発色しないといったトラブルにもなります。
加齢によるくせ毛の原因
女性の加齢による髪のくせ毛にはいくつかの原因があります。
女性ホルモンの減少
女性は30代後半あたりから女性ホルモンの分泌量が減り始め、50代になる頃には閉経を迎え女性ホルモンの分泌はほぼなくなると言われています。
女性の髪は女性ホルモンであるエストロゲンが大きく影響しているため、このエストロゲンの分泌が減ってしまうことで今まで女性らしい髪の毛だったものがどんどんくせ毛や抜け毛に変化していきます。
頭皮のたるみ
先ほども説明していますが、頭皮たるみは毛穴を歪め毛の生える方向や毛質を変化させてしまいます。これも加齢によって皮膚自体が重力などに抵抗できるくらいの張りがなくなってきたことが原因となります。
自律神経の乱れ
女性ホルモンの分泌が減ることで自律神経のバランスが崩れてしまいます。
自律神経は女性ホルモンの調節だけでなく、血行や他のホルモンの分泌も調整する神経です。
また自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、自律神経が乱れると副交感神経が優勢になりいつもイライラしたり緊張状態になることが多くなります。
これは更年期障害を患った女性に多く見られる症状です。
今すぐ加齢によるくせ毛を改善する方法
さてここからはこうした女性の加齢によるくせ毛をどのように改善していくかということですが、根本的なとこから改善していくのは時間がかかるので、まずはいますぐできるくせ毛改善方法からご紹介していきます。
ヘアカット
加齢によるくせ毛はロングヘアになればなるほど目立ちます。髪はうねるし、中間から毛先にかけてアホ毛が増え髪はパサパサして見えます。
そのためロングヘアよりもミディアムヘア、ミディアムヘアよりもショートヘアの方が健康的な髪の毛に見えるようになります。
ヘアケア
女性の加齢によるくせ毛の特徴は頭皮たるみ、水分量、栄養不足、の3つに大きく分けることができます。
そのため今できる対策としては、
頭皮マッサージ
頭皮には髪の毛や自律神経に働きかけるツボがあります。そこを刺激しながら優しく頭皮マッサージをすることでくせ毛を改善することができます。
水分量
髪の毛の水分量が足りていないのは皮脂の分泌低下や汗をあまりかかなくなった。また髪の毛内部の水分が足りていないことがいえます。
そのため水分補給のためのコラーゲンなどのトリートメントに加えその上から油分系のトリートメントでコーティングしてあげると艶っぽい髪の毛にすることができます。
育毛剤
髪の毛内部の栄養がそもそも足りていないため、育毛剤で髪の毛の芯に栄養を与えます。
そうするとそこから足りていない栄養を髪の毛が吸収することができます。
ヘッドスパ
月に1度程度でも良いのでプロの手による頭皮マッサージ、ヘッドスパをしてあげるとよいでしょう。ヘッドスパは頭皮の健康や自律神経を整える効果が期待できます。
今後を見込んで体ケアをすればくせ毛も改善される
女性ホルモンを増やす
女性の加齢によるくせ毛は女性ホルモンの減少が原因ですから要は女性ホルモンを増やす努力をすることが大切です。増やすことまではできなくても減らさない努力はできます。
女性ホルモンを増やす食事
女性ホルモンの増やすために効果的なのがイソフラボンという成分を摂ることです。イソフラボンは大豆などに多く含まれており女性のエストロゲンと似た作りになっていることから植物性女性ホルモンといわれています。
女性ホルモンを増やす習慣
女性ホルモンを増やすためには日ごろの習慣も大切です。
栄養バランスのよい食生活を始め運動や睡眠をしっかり取りましょう。
特に運動の中でも筋トレは成長ホルモンの分泌を促し体の老化を遅らせます。女性ホルモンが減少する原因は子宮や卵巣の老化ですから、そこを老化させないために下半身の筋トレなどを意識して行うとよいでしょう。
体温を上げる
女性は男性よりも基礎体温が低い傾向にあります。いろんな原因がありますが、その一つに女性特有の生理現象があります。整理の際に貧血を起こしそして体温も低下してしまいます。
体温が低下すると血流が悪くなるため頭皮への栄養が止まってしまいくせ毛や抜け毛の原因となります。
体温を上げる食事
体温を上げる食材には唐辛子などのスパイス系と人参やゴボウなどの根野菜が効果的です。
とくに朝にこれらの食材を摂ることで1日の体温を向上させることが期待できます。
体温を上げる習慣
体温を上げるための習慣はやはり上記にあるように体温を上げるための食材を意識的に摂取したり、運動をすることです。
体温に限って言えばヨガが効果的です。ヨガの呼吸法には体温を上げるための呼吸法があったり、ヨガのポーズで体の筋力をつけることで血流が良くなったりします。
よく休む
人の体は寝ている時に回復していきます。さらにダメージが大きいほどそのダメージが回復した時はその前の状態よりもより強化されて回復されています。これを超回復と呼びます。
睡眠の前にしておくこと
筋トレやヨガをして体にダメージを与えておきます。そのあとタンパク質をしっかり摂り寝る前は腹5部程度で就寝します。
理想的な睡眠時間
22:00から翌2:00までが体の回復のためのゴールデンタイムと言われています。この時間帯に寝ていられると成長ホルモンが活発に分泌され体や髪が回復していきます。また免疫機能も向上します。
理想的な睡眠の時間帯
睡眠全体の理想的な時間は7:30です。これはレム睡眠とノンレム睡眠を2、5ターン繰り返した理想的な睡眠時間です。
7:30が難しいのなら6時間でも構いませんが、できれば7:30は取れるようにしましょう。
まとめ
女性の加齢によるくせ毛はもともとのくせ毛とはそもそもの原因が違います。また加齢によるくせ毛を放っておくと抜け毛や薄毛のリスクがぐんっと上がります。
そのためには今できるケアから始めて、その裏ではしっかり髪の毛に良い習慣を過ごすことが大切です。