女性の薄毛

女性の肥満は薄毛になりやすい?その理由と解決策とは?

健康的な生活を送っていく上で大切なことのひとつが肥満の予防です。

しかし近年日本では食生活の欧米化が進み、さらにデスクワークなどによる慢性的やな運動不足の方が増えており、肥満は今後ますます増加傾向にあると言われています。 

肥満はさまざまな生活習慣病の原因になるのはもちろん、実は抜け毛や薄毛のリスクも高くなる可能性があることをご存知でしょうか。

そこでここでは、肥満がなぜ薄毛につながるのか、またどうやって改善していけばいいのかなどについてご紹介していきたいと思います。

肥満になると薄毛になる理由とは?

脂分の多い食事やファストフードなど、栄養の偏った食生活が肥満の原因となり、心臓病や脳疾患など生活習慣病のリスクを高めることはよく知られています。

また同時に、肥満は薄毛や抜け毛を引き起こす場合があります。

ではなぜ肥満になると薄毛になりやすいのか、その理由について詳しく見ていきます。

皮脂の過剰分泌

揚げ物や脂身の多い肉の部位などには、脂質が非常に多く含まれています。

こういった食事ばかり取っていると肥満になるだけではなく、皮脂が過剰に分泌されることにより、頭皮がべたついたり炎症などの症状が起こりやすくなります。

また頭皮の皮脂量が増えると雑菌が繁殖しやすくなり、元々皮膚に住み着いている常在菌が増えすぎて脂漏性皮膚炎を引き起こしたり、抜け毛や髪の成長を妨げる原因にもなるため注意が必要です。

悪玉コレステロールの増加

コレステロール値が高くなると、体だけではなく髪にも悪影響を与えます。

コレステロールと言うとなんとなく悪いイメージを持っている方も多いと思いますが、体内の脂質の一つであるコレステロールは、細胞膜やホルモン、胆汁酸など生成するために必要不可欠なものとなっています。

コレステロールには、HDLと呼ばれているいわゆる善玉コレステロールと、LDLと呼ばれる悪玉コレステロールの二種類があります。

薄毛の原因になると言われているのが、悪玉コレステロールです。

肝臓で生成された善玉と悪玉コレステロールは全身に運ばれ、善玉コレステロールは主に血管などに蓄積された余分なコレステロールを回収する働きを担っています。

しかし不規則な食生活などが原因で肥満気味となり悪玉コレステロールが増えると、血液中にコレステロールが溜まりやすい状態となり、血流が悪くなったり血管が弱くなってしまいます。

血流が滞りがちになると、髪を成長させるために必要な栄養素が頭皮に行き届きにくくなるため、細くて弱い髪が増えるため抜け毛や薄毛の原因となります。

逆にコレステロールの値が正常の範囲内であれば、善玉コレステロールが血液中のコレステロールをしっかり回収してくれるため、薄毛を防ぐことができます。

たんぱく質の不足

髪はケラチンというタンパク質でできています。

ケラチンを体内で生成するためには、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要であり、つまり栄養バランスのとれた食事が必要不可欠であると言えます。

しかし一般的に肥満の方は脂質を含む食事を多く取る傾向があり、反面、野菜や海草類などビタミンやミネラルが含まれている食品をあまり取らないため、それらの栄養素が不足することにより、結果的に髪の元になるたんぱく質が不足しがちになってしまいます。

肥満による薄毛や抜け毛を解決する方法とは?

以下では、肥満が原因となり引き起こされる薄毛や抜け毛を解決する方法などについて、詳しく見ていきたいと思います。

食生活の見直し

外食やコンビニのお弁当などを食べる機会が多くなりがちで、どうしても食事の栄養素が偏りやすいという方は、まずは自分の普段の食生活を見直し、できるだけバランスの取れた食事を取るように心がけましょう。

食事から摂取した中で余分なエネルギーが体内に蓄積し、脂肪が増えることで肥満となるため、エネルギー量を減らすことはもちろん、食事の際はご飯やパンなどの主食、肉や魚類、大豆製品や卵など主菜、また野菜や海藻類、キノコなどの副菜をバランスよく取るようにしてください。

栄養バランスの整った食事を取ることで、肥満の改善の他にも髪の成長に必要な栄養素も十分似摂取することができ、抜け毛や薄毛予防につながります。

適度な運動を行う

肥満による薄毛や抜け毛の改善するためには、適度な運動を行うことをおすすめします。

運動にはダイエットの他にも、血行が改善され髪の成長に必要な栄養素が頭皮に行き渡りやすくなるため、健康な髪を育てる手助けをしてくれます。

運動により、ダイエットと薄毛対策を同時に行いたいという場合は、ウォーキングなどの有酸素運動が最適です。

また仕事や学校に行く際には一駅手前から歩く、食後の散歩を行うなど運動を長く続けられるような工夫をしてみることも大切です。

頭皮を清潔に保つ

肥満が原因による皮脂の過剰分泌は、頭皮の毛穴を詰まらせ、炎症を起す原因になります。

また肥満になると汗をかきやすくなるため、汗やゴミが頭皮に溜まり穴を詰まらせることにより、髪の成長を妨げ薄毛の引き金となる場合もあります。

そんな頭皮のトラブルを防ぐためには、シャンプーをして頭皮に溜まった雑菌や余分な皮脂を取り除き、頭皮を清潔に保つことが非常に重要です。

シャンプーの際には、最初はシャワーのお湯のみで頭皮や髪を洗い流す予洗いをしっかり行いましょう。

きちんと予洗いをすることでシャンプーの泡立ちが良くなり、シャンプーをつけて洗った際に頭皮の汚れが落ちやすくなります。

またシャンプーする際には、髪ではなく頭皮をしっかり洗うことを意識するようにしましょう。

頭皮が傷つくのを防ぐため、爪を立てずに指の腹で洗います。
 
さらにすすぐ際にシャンプー剤が髪に残ってしまうと、頭皮の毛穴を詰まらせる原因となるため注意が必要です。

このように日頃から正しい方法でシャンプーを行い頭皮を清潔に保つことは重要ですが、洗いすぎはかえって逆効果となるためシャンプーは1日1~2回に留めておきましょう。

無理なダイエットは行わない

急激な食事制限などによる無理なダイエットは、筋肉量が減る為かえって体が脂肪を溜め込みやすい状態となり、また髪が栄養不足の状態に陥り抜け毛や薄毛の原因となるため避けるようにしてください。

急激に食事量を減らしてしまうと、脳は体が現在飢餓状態にあると判断してしまいます。

そうすると自然に体が脂肪を蓄えようとして太りやすくなるため、一時的に体重が減ってたとしてもすぐにリバウンドしてしまいます。

また食事量を減らすと、体に必要な栄養素も十分に摂取できないため筋肉量が減り、新陳代謝がうまく行われずかえって太りやすい体質になります。

さらに髪の成長に欠かせないたんぱく質は、生命を維持するための部位に優先的に使われしまうため、髪に栄養が届きにくくなり抜け毛や薄毛の引き金となってしまいます。

ですからダイエットする際には、無理なく健康的な方法で行うことが大切です。

まとめ

今回は、肥満が薄毛を招く理由やその解決方法などについて見てきました。

肥満は薄毛や抜け毛の原因になるだけではなく、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を悪化させ、さらには脂質異常症や心臓病など、命に関わる病気になってしまう可能性もあるため、くれぐれも注意が必要です。

しかし毎日の食生活の見直しや定期的な運動などを行うことにより、肥満やそれに伴う薄毛や抜け毛を予防することができます。

ぜひこの記事を参考にして、肥満を防ぎ薄毛や抜け毛の予防にもつなげていきましょう。