肥満は中鎖脂肪酸などの影響であまり良くない成分の皮脂が作られ、しかもそれが過剰に分泌することで頭皮や髪の毛に良くない影響を与えます。
そんな脂肪をなんとかしようとダイエットをするのは良いことなのですが、あまりにも短期間で痩せたいために無理なダイエットをしたせいで薄毛を発症してしまうこともあります。
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肥満が薄毛になる原因
肥満は見た目だけではなかなかわからないものです。
私は太っていないから大丈夫だと思ってしまいがちですが、自分が肥満かどうかは体脂肪計などの機器を使い自分の体脂肪率をしっかり図る必要があります。
見た目でわかりづらい場合は内臓脂肪がついてしまっている可能性もあります。
そこで肥満と薄毛の関係なのですが、その原因となるなるのが下記のとおりです。
皮脂の過剰分泌
皮脂の原料となるのは脂質や脂肪分です。
そして中鎖脂肪酸などあまり良くない脂肪成分で皮脂が過剰分泌してしまうと毛根へのダメージや頭皮の肌荒れなどの原因となり、そこから雑菌が繁殖し抜け毛の原因となってしまいます。
血行不良
脂肪、コレステロール値が高いことで血行が悪くなります。頭皮には無数の毛細血管が張り巡らされており、髪の毛はそこから栄養や酸素を吸収し育ちます。
肥満であると血行が悪くなり髪の毛の成長を妨げてしまうのです。
過剰なダイエットが薄毛になる原因
反対に過剰なダイエットも薄毛の原因となってしまうのですが、その理由は下記のとおりです。
特に行き過ぎた食事制限が薄毛を進行させる
過剰なダイエットというと行き過ぎた食事制限によるダイエットが思い当たります。
食事制限によって栄養素を制限してしまうと体は生命維持に必要な臓器などから優先して少ない栄養を補おうとします。
そのため生命維持に全く関係ない髪の毛や爪は行き過ぎたダイエットによる影響を真っ先に受けることになり、髪の栄養不足に陥ってしまいます。
そうすると髪の毛は抜けてしまい薄毛を発症してしまいます。
ゆるダイエットのすすめ
肥満はだめだけどダイエットはしたほうが良いです。ダイエット方法も行き過ぎた方法ではなく、ゆるく行うことでダイエットによる薄毛問題は解消されます。
ではゆるく行うダイエットとはどういったものかというと、
1 目標をたてる
まずは目標を立てることが大切です。
緩めのダイエットなので1年スパンで計画を実行するとやりやすいです。
ここでは月1kgを目標にダイエットをすることをおすすめします。
月1kgであれば無理せずとも自然に痩せていけます。
2 ゆるダイエットは計算から始まる
月1kgのダイエットであれば月7200キロカロリー消費すれば1ヶ月1kg痩せます。
7200カロリーを1ヶ月の30日で割ると一日あたり240キロカロリー分ダイエットをすれば良い計算になります。
女性の30代、40代の平均基礎代謝は約1500キロカロリーですから、そこからマイナス240キロカロリーを減らすと一日の摂取可能カロリーは1260キロカロリーとなります。
ちなみにご飯1合で550キロカロリー前後なので、そこまで難しくない緩めのダイエットになります。
ここで考えてもらいたいのは食べることは我慢せず1500キロカロリーマックスまで食べて有酸素運動で一日の目標数値をクリアするか、運動をせずに食事制限で目標値をクリアするか、それともどちらも半々で行ってクリアするかの3パターンに分けることができます。
あまり食事制限はおすすめしないため、私なら有酸素で一日240キロカロリーを落としたほうが良いと思います。
なぜなら食事制限は髪の毛に大切な栄養素の一部をカットするということになるからです。
一日240キロカロリーなら時速10キロで約20分走れば目標達成です。
ただし毎日欠かさず走るのが難しいと感じるのなら走らない日は食事から減らすといった工夫も必要です。
3 無理のない食事制限
無理のない食事制限をするなら運動で一日あたりの消費カロリーを消費したほうが食事制限をすることなく目標をクリアすることができます。
また髪の毛には必要な栄養素というものがあります。
必要な栄養は必ず摂る
髪の毛に必要な栄養素とは多岐にわたりあるのですが、最も大事だと言われているものが、タンパク質、ミネラル、ビタミンです。
これらはどれ一つ欠けても健康的な髪の毛は育ちません。
また髪の毛が作られるのにはこの3種以外にもミネラルや脂質なども必要になってきます。
つまり髪の毛に必要な栄養素を取るには厚生労働省で推奨されている5大栄養素をバランス良くとることが大切なのです。
不必要な栄養をできるだけ減らす
反対に不必要な栄養素というのは皆さんの大好きな甘い糖質やポテトチップスなどのスナック菓子に多く含まれる脂肪などです。
無理のない運動習慣
もしも運動でダイエットをすると決めたなら有酸素運動だけでなく筋トレもメニューに加えてあげるとダイエットの効率がたいへん良くなります。
女性は筋トレをしても男性のように太くゴツゴツすることはありません。反対にしなやかな筋力がつき、血行が良くなり、基礎代謝も向上します。
つまり、女性の筋トレは痩せやすくリバウンドしづらい体作りができるということです。
また、筋トレをすることでよる寝ているときに成長ホルモンの分泌が活発になるため、髪の毛の成長や体のダメージ箇所を回復してくれます。
これを『超回復』と呼びます。
筋トレをすると髪は50%増えシワは40%減
あるアメリカの大学の実験で60代以降の老人に3週続けて週3日の筋トレをしてもらったところ50%の毛髪が戻り40%のシワが減ったという実験報告があります。
筋肉と脳はいくつになっても鍛えることをやめなければ成長します。
基礎代謝を向上させる
次に基礎代謝を向上させるのですが、基礎代謝は体を動かすことで向上します。
特に筋トレが効果的でおすすめです。
体温を向上させる
女性には低体温の方が多いのですが、低体温は抜け毛、薄毛、終いには体の健康状態も悪化してしまいます。
そのため体が温まりやすい格好をしたり、腹巻きをしたりすることをおすすめします。
また食べ物も体が温まる食材を使うと良いでしょう。
ヨガ
筋トレも良いのですが、ヨガはもっと効率が良いです。なぜならヨガ独特の呼吸法やポージングが体を温めたり、手足の冷えを解消したりします。
有酸素運動
有酸素運動といってもいくつかの種類があります。ここでは仕事から自宅に帰ったあとに実践できる方法をご紹介します。
ジョギング
ジョギングはマラソンと違って競い合わず自分のペースで走れる速度からジョギングといいます。
30分あたり300キロカロリーの脂肪を消費することができます。
ウォーキング
ウォーキングはただ歩くのではなく、競歩に近い姿勢で早歩きで歩くことからウォーキングを言います。
ウォーキングによる消費カロリーは30分150キロカロリーの消費となり、ジョギングよりも効率が落ちてしまいます。
まとめ
これらの生活習慣、運動、摂取栄養素に気をつけて毎日を送ることで必ず月1kgは痩せることが可能です。
それが毎日の習慣になるとだんだん頭皮の皮脂は正常に戻っていき、また血行や自律神経も整い始めます。
健康的な美髪はゆるいダイエットでも継続的に続けている人が結果を出しますので、試してみてはいかがでしょうか?