豆乳とは水に浸して砕いた大豆を煮こんで絞った飲料で、無調整の豆乳の味は豆腐と殆ど同じです。
豆乳には大豆イソフラボンが豊富の為特に女性に人気の飲料となりました。
しかし具体的に豆乳にはどのような効果があり、大豆イソフラボンも効能までは詳しく知らない人も多いかもしれません。
女性には生理不順やホルモンバランスの崩れなど日常で様々な不調を抱えて、近年は快適に過ごすことがより大変になっています。
そんな時に女性の体調に優れた効果を発揮する飲み物に豆乳が挙げられることが多いです。
ここでは豆乳に含まれる大豆イソフラボンの効果と薄毛防止効果、豆乳の種類や飲む時に気をつけたいことなどを紹介します。
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豆乳の栄養は薄毛効果以外にも特に女性におすすめ効果が沢山!
豆乳には大豆イソフラボンの他にもタンパク質やレシチンなど是非摂取したい栄養成分が沢山あります。
手軽に栄養補給ができる人気の高い食品の中でも、豆乳の原料は大豆と言うことから自然な雰囲気が強いので女性に特に人気があります。
それでは豆乳の成分の中でも特に薄毛効果に期待ができる成分を解説致します。
1-1. 髪の毛の栄養成分に大きな効果の大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと近い働きをします。
エストロゲンは生理不順などで婦人科などを受診した時に聞いたことがあるのではないでしょうか。
エストロゲンとは脳の視床下部の指令を受けて卵巣から分泌すされる女性ホルモンのひとつです。
エストロゲンは卵胞ホルモンと呼ばれ、エストロゲンが減ると生理の不調やストレスなど多くの不調を促してしまいます。
エストロゲンの主な働きは、子宮内膜を厚くすることと乳房や骨盤など女性らしい体つきを作ったり自律神経にも影響を及ぼしたりと心身ともに重要な働きを持っています。
エストロゲンは思春期から増え始め30代でピークとなり更年期に減少します。
また抜け毛の大敵であるジヒドロテストステロンの生成を抑えるという薄毛対策にも重要なホルモンです。
1-2.タンパク質や亜鉛などが豊富
タンパク質とは髪、歯、骨、筋肉、内臓、皮膚などを形作る成分のことです。
髪の毛の主成分はタンパク質なので大豆イソフラボンを適度に取ると髪の成分に良い効果をもたらしてくれます。
タンパク質が不足してしまうと抜け毛や切れ毛など薄毛になりやすいので注意が必要です。
また亜鉛にはタンパク質を合成する働きがある為、タンパク質と亜鉛という髪の毛に良い成分が両方とれる豆乳はまさにお得な食品と言えます。
1-3.サポニンやレシチンで血液さらさら、老化防止にも
あまり聞きなれない成分かもしれませんが、サポニンとは血管内の脂肪やブドウ糖の蓄積を抑えて、肥満や体の酸化を抑制する嬉しい働きがあります。
中性脂肪やコレステロールが酸化すると肥満や高脂血症など多くの生活習慣病を併発してしまいます。
原因の多くは高脂肪や栄養バランスが悪い食品の摂りすぎですが、そういう食べ物ほど美味しいと言うところが悩みの種です。
その為にも高脂肪食品を多少食べすぎても、脂肪やコレステロールなど気になる要素を抑制してくれるところがとてもありがたいですね。
レシチンとは脳神経や神経組織の構成成分で、酸化防止や乳化作用、保水作用などの働きがあります。
脂肪の代謝を上げて脂肪肝を和らげたり、乳化作用により血液から余分なコレステロールが排泄され、艶ある肌をサポートしたりと特に女性に嬉しい作用が豊富です。
その為レシチンが不足してしまうと細胞膜の働きが鈍ってしまいコレステロールが蓄積しやすくなってしまいます。
豆乳の種類
豆乳と一口に言っても様々な種類があり、売り場でも無調整、調整、豆乳飲料と種類が分かれていてどれを飲んだらいいのか迷ってしまいます。
ここではそれぞれの豆乳についての内容と目的に沿ってどの豆乳を飲んだらいいかおすすめの豆乳を紹介致します。
2-1.無調整豆乳
大豆固形成分が8%以上。乳白色で絞った大豆をそのままで味付けなしの無調整。
大豆と水のみなので大豆好きで飲料でも積極的に摂取したい大豆好きな方におすすめです。
2-2.調整豆乳
大豆固形成分が6%以上。無調整豆乳に砂糖や塩で飲みやすくした飲料。
栄養分は無調整よりやや下がりますが、大豆製品に抵抗がなく料理にも利用したい人におすすめです。
2-3.豆乳飲料
大豆固形成分が2%以上。調整豆乳に果汁や香料などを加えて更に飲みやすくした飲料。
ココアやグレープ、きな粉など様々な種類の飲料があります。大豆は苦手だけど栄養にいいものを取りたい、お試しで豆乳を試してみたい人におすすめです。
栄養成分では無調整豆乳が抜群な分大豆の味やにおいが強めなので、豆乳が初めての人や大豆がやや苦手な人には辛いかもしれません。
栄養重視で大豆に全く抵抗がない人は無調整、大豆の栄養成分と飲みやすさを重視なら調整飲料、気軽に飲んでみたい人は豆乳飲料があっているでしょう。
豆乳は1日コップ一杯を温かくして夜寝る前に飲んでみよう
豆乳に含まれる大豆たんぱくは緩やかに吸収されるので、早朝か午前中に飲むといいでしょう。
食事前に飲むと腸の吸収が良くなり腹持ちもいい為に食べ過ぎを防止することができます。多量に摂取する必要はなく、豆乳飲料200ml1本が1日の目安量です。
また冷たいとお腹への負担が怖いなと思う方は温めて夜寝る前に飲むとお腹の調子を整えてぐっすり眠れるでしょう。
栄養は温めても冷たくても変わりませんが、味付きの調整飲料は冷たい方が味がより一層よいようです。
沢山の効果がある豆乳だけど…注意することとは?
大豆イソフラボンは大切な成分ですが、余分に取りすぎるとホルモンバランスが乱れたり発がん性が疑われたりと良くない影響が出てしまうと言われていました。
しかしサプリメントなどで多く摂りすぎてしまうことが問題で、普通に豆乳を1日2~300ml飲むには問題ないことが分かっています。
飲む量に特に制限がないことや発がん物質を抑制することからも体に優しい飲み物と言うことが分かります。
また妊婦さんにも栄養制限はないので安心して飲める飲料です。
また牛乳がアレルギーがある、牛乳が飲めない人は代わりに豆乳はどうなんだろうと利用することもあるかもしれません。
動物性タンパク質の牛乳ではなく植物性の豆乳を摂取する時には豆乳にもアレルゲンが多少あるので様子を見ながら飲むといいでしょう。
豆乳には牛乳のタンパク質の2倍もあり、脂質が低めの植物性たんぱく質で大豆イソフラボンやカリウムやマグネシウムなど様々な栄養成分が豊富にあるので、牛乳よりカルシウム量は少し低いですが、牛乳の代用品だけではなく牛乳よりも栄養成分が高い食品として注目の食品です。
また大豆イソフラボンを摂取後はダイゼインかエクオールどちらかの吸収に分かれます。
エクオールを作るにはエクオール産生菌を持っている人だけが作ることができるので、日頃大豆製品を適度に取っている、睡眠時間や運動、たばこを吸わないなど基本的な生活習慣が大切です。
まとめ
豆乳には、女性ホルモンと似た働きを持つ大豆イソフラボンやタンパク質、サポニンなど薄毛対策にも体を整えるにも嬉しい働きを持つ成分が満載です。
特に女性ホルモンや筋肉などは年々減少していくので手軽に摂取できる食品であることがとても嬉しいですね。
豆乳は飲みやすいようにどんどん改善されていますが、基本的に豆特有の味が強いので栄養がいいのは分かるけど飲み続けるのは辛い…という人も多いかもしれませんね。
無理して豆乳を摂取しないでいきなり無調整ではなく、飲みやすく味付けが適度にされた調整豆乳や豆乳飲料から始めるといいでしょう。
特に豆乳飲料はバナナやココアなどのほんのり甘い味付けがされていてティータイムやストレス解消でもぴったりです。
また大量に飲まなくても1日に少しずつの量で充分なところや、もし飲みすぎたとしても害がある成分が殆どないので、妊婦さんや生後6か月以降の赤ちゃん(離乳食とプラスして様子を見ながら)でも飲めるのも嬉しい飲料です。
飲みやすく気軽に手に入る豆乳を薄毛対策だけではなく女性の体の補助としてお守り代わりに飲んでみてはいかがでしょうか。