世の中を見回してみると、肥満の人って薄毛率が高い気がするけど、実際のところ、
肥満は薄毛を促進させるの?
と疑問をお持ちのあなた。
その予感は、当たったいる部分もありますが、肥満=薄毛とは断言できないのです。
実は、肥満になってしまった過程にこそ、薄毛を促進させる原因が潜んでいるからです。
よって、標準体型だから、更に痩せ型だから薄毛にならないとも断言できないのです。
今回は、肥満になる過程を検証しつつ、そこから見えてくる、薄毛を進行させない解消法をご紹介したいと思います。
是非、ご自分がその過程に当てはまるなと思ったら、今日からでも解消法を実践してみましょう!
Contents
一般的に肥満に薄毛が多いと言われる理由とは?
まずは大前提として、肥満の定義についてご説明したいと思います。
というのも、日本人女性の多くが理想としている体型は、医学的には痩せ過ぎの部類に入ってしまうからです。
あくまでも、見た目ではなく、医学的な標準体型は、BMIが21~27%の間に入っている人になります。
復習として、
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
で算出できますよ。
薄毛が多いと言われるような、高度肥満の定義は、BMI35%以上を指します
では、本題に移りますが、なぜ、肥満に薄毛が多いのでしょうか?
それは偏に、体の外側にも内臓にも、べっとりと脂肪がついているからです。
すると、髪の土台となる頭皮にも過剰な皮脂が分泌されるようになります。
それが、毛穴を詰まらせたり、頭皮のベタつきや炎症を起こしてしまうため、髪の成育を妨げ、更に抜け毛を増加させ、薄毛を進行させてしまうのです。
また、肥満にはコレステロール値が高い人が多く、その結果、血液がドロドロになったり、血管を詰まられたり、細くしてしまうことがあります。
頭皮に張り巡らされた毛細血管も、血行不良になったり、圧迫されることで、髪の成育に必要な栄養素や酸素が毛根にまで行き渡らなくなります。
すると、抜け毛が増え、薄毛へと発展するわけですね。
また脂肪がついた体は、新陳代謝が悪くなり、古い角質がいつまでも頭皮に残ったままで、毛穴を詰まらせてしまいます。
その後は、先にお話しした通りですね。
ちなみに、私はよく汗をかくから大丈夫よ!なんて言われる方がいますが、それは残念ながら勘違いです。
代謝が良いのではなく、逆に、厚い皮下脂肪のせいで放熱がきちんと行われないために、体が悲鳴を上げて、汗をかかせているだけなのです。
最後に、薄毛の促進以上に忘れてならないのは、肥満は糖尿病や高血圧、動脈硬化、心臓発作といった生活習慣病を引き起こす原因にもなり得るということです。
体のためにも、気になる薄毛を解消するためにも、肥満とはお別れすべきですね。
ただ、更年期を迎え体をコントロールしにくくなっていることは事実ですが、肥満になるには、その過程に必ず原因が潜んでいるはずなのです。
そこについて、次でお話ししたいと思います。
肥満になる過程に薄毛を促進させる理由が隠されている?
本題から逸れますが、女性が薄毛を気にし始めるのは、更年期あたりかと思います。
その年代の女性は、一気に女性化ホルモンの分泌が減少する時期に重なります。
その中でも「エストロゲン」の減少は深刻ですよね。
女性らしさを司るホルモンであり、健やかな髪を成育したり、血圧の上昇ややコレステロール値の増加を抑えてくれる働きがあります。
ですから、エストロゲンの激減は、非常に厄介なのです。
ただ、更年期だから、年だからと嘆いても仕方がありません!
肥満に向かえば向かうほど、薄毛を促進させしまう可能性が高くなるのですから、ここは踏ん張って対策を取るしかありませんよね。
肥満を誘発する要素を一つ一つ洗い出してみましょう!
①高カロリー高脂肪に偏った食事
②運動不足
③過度なストレス
④睡眠不足や質の低下
他にも要素はありますが、主なるものを4つ挙げてみました。
どうでしょうか?複数当てはまる項目があった方も多いのではないでしょうか。
これら肥満になる過程は、次に詳細をお話ししますが、薄毛を促進させる項目とも重複しています。
私は見た目上、肥満ではないから薄毛とは縁遠いわ~と思われている方も安心はできないのです。
結果として、肥満になっているか、なっていないかの違いだけで、標準体型や痩せ型の方でも、上記の項目に複数当てはまるなら、薄毛を促進させてしまう可能性が高まります。
では次に、気になる薄毛を促進させないためにも、肥満になる可能性のある過程を解消する方法をご紹介したいと思います。
現在、肥満の方はもちろん、標準や痩せ型の方もご一緒に!
肥満と薄毛をともに解消する方法とは?
前章で提示した、肥満を誘発する過程一つ一つを検証しつつ、解消法についてお話ししたいと思います。
高カロリー高脂肪に偏った食事
言うまでもなく、肥満の原因となりますね。
特に、外食する機会が多い方は要注意です!
体内でエネルギーとして消費し切れなかった余剰カロリーや脂肪は、体を肥満体型にするだけではなく、頭皮にも過剰に皮脂が分泌されるようになります。
余分な皮脂が毛穴を変形させたり、埋めてしまうことで、著しく髪の成育が滞るようになるのです。
当然、薄毛を促進させてしまいますね。
まずは、タンパク質、炭水化物、ビタミン・ミネラル類をバランスよく食べるように心掛けましょう!
毎回バランスを整えるのは大変…という方も諦めずに、外食した次の食事は、摂り過ぎた脂質や糖質を抑えて、野菜や果物、海草類を積極的に食べるようにしてみてはいかがでしょうか。
その日の3食でトータルバランスを調節すれば良いのです。
この調節期間を数日や1週間単位にすれば、より楽に達成できると思いますよ。
くれぐれも脂質も糖質を著しく制限し、ほぼ野菜や海草、豆類だけしか摂らない!というような過激なことはしないで下さいね。
体を壊し、生命維持に関係のない髪には、栄養や酸素が回ってこなくなり、本末転倒ですよ。
緩やかで長く継続的に続けるようにしましょう!
運動不足
運動が不足すると、体内の血流が悪化し、ストレスも溜まりがちです。
すると、代謝が悪くなって消費エネルギーが減るのことで、肥満になるたけではなく、髪の土台となる頭皮に、血流を通して栄養や酸素が送られなくなり、髪の成育も悪くなります。
ただし過酷な無酸素運動は、逆に髪の成育を悪化させると言われています。
食生活の改善と同じく、毎日継続的に、緩やかな有酸素運動を行うようにしてみて下さいね。
軽いジョギングやウォーキング、サイクリング、スイミング、ヨガ、ストレッチ等がお勧めですよ。
短時間であっても「長期間」続けてこそ、肥満にも薄毛解消にも効果が出てくるのです。
ちなみに、体を動かして汗をかくと、脱毛ホルモン「DHT」も一緒に体外に流れ出てくれると言われています。
普段の生活から階段を極力使うようにしたり、通勤で歩く距離を増やしたりと、積極的に動くように心掛けたいですね。
過度なストレス
体はストレスを感じると、体がこわばり、血流が悪化したり、自律神経が乱れて体のコントロールがきかなくなったり、ホルモンバランスが崩れたりします。
更に糖質で心を落ち着かせようと、過食もプラスされ、肥満へとまっしぐらです。
髪にとっても、①②でお話しした通り、成育環境を悪化させてしまいます。
現代社会で、ストレスを溜めないようにというのは難しいですが、なるべく溜まったストレスは解消するようにしたいですね。
忙しい毎日ですが、ご自分のために趣味の時間を取ったり、のんびりとしたお風呂タイムや、体を動かす時間を作ってやって下さいね。
睡眠不足や質の低下
本来必要な睡眠が取れていなのですから、体は常に疲労感が残っており、体内の機能は低下し、血流や代謝が悪くなったり、自律神経やホルモンバランスが乱れます。
更に疲労感と睡眠不足を補おうと、過食傾向になりがちです。
すると、肥満の道に入り込んでしまいますよね。
髪にとっても、成長ホルモンが出される22時~2時に質の高い睡眠を取れていないと、健やかに成育できなくなるのです!
消化に必要な時間を考えて、夕飯の時間は早めに設定し、血流を良くするためにも、毎日湯船に浸かるように心掛け、寝る30分前にはパソコンやスマホを消すことで、早寝かつ質の良い眠りに、体を誘導しましょう。
肥満は薄毛を促進させるのか考えてきました。
確かに、その過程を見ていくと、肥満に薄毛の方が多いのも納得できます。体のために、髪のためにも、是非、解消法を試みるべきです!
ただし、痩せの大食いと言った、今のところは代謝が良かったり、体質的な関係で肥満になりにくい方でも、実は頭皮の血流が悪化していたり、余分な皮脂で覆われていて、薄毛を促進させてしまう可能性があります。
体型にだけ惑わされずに、肥満と薄毛になりやすい過程4項目の何れかに当てはまるなと思ったら、今すぐ行動に移してみて下さい。
体にはとって良い行動は、髪にとっても良い行動になりますよ。