女性の薄毛

寒いと髪が伸びなくて薄毛になる?気温が頭皮に与える影響

「冬になると、何だか髪が伸びるのが遅くなる気がする」

実はそんな風に感じている方も意外と多いのではないでしょうか。

実は髪が伸びる速さは、実際に季節と関係があるとも言われています。

そこで今回は、冬になり寒くなるとなぜ髪が伸びるのが遅くなるのか、その理由について詳しく見ていきたいと思います。

そもそもなぜ寒いと髪は伸び方は変わるの?

人の体は新陳代謝を繰り返すことで生命を維持しています。

古くなった皮膚が垢となり自然とはがれ落ちることや髪が伸びることも新陳代謝の一種であると言えます。   

ですから新陳代謝が活発であればあるほど髪が伸びるのも早まるということになり、また季節によっても髪も伸び方は異なってきます。 

一般的に、髪は約1ヶ月でだいたい一センチほど伸びるといわれています。  

髪を生成する原料となるのはタンパク質やアミノ酸は、血液の流れにより頭皮の毛母細胞まで運ばれるため、血流がスムーズであれば髪の成長によい影響を与えるとも言えます。

そんな新陳代謝や血液の流れとの関わりにより、季節の中で髪が伸びるのが最も早いのは、気温が高く新陳代謝が特に活発になる夏であるとされています。

逆に寒い冬には体温も低下して新陳代謝が弱まるため、髪が伸びるスピードが遅くなると言われています。

また寒いと体内に取り入れた栄養素はまず体温を維持するために使われるため、髪の成長に必要な栄養素が不足しがちとなり、そのため髪の成長が遅くなってしまいます。

さらに寒いと血管が収縮して血流が悪くなり新陳代謝機能も低下するため、頭皮まで酸素や栄養素が行き渡りにくくなってしまい薄毛や抜け毛を招く可能性があります。

髪を早く伸ばしたい場合の対処方法とは?

以下では、冬でもできるだけ早く髪を伸ばし、なおかつ薄毛を防ぐ方法について詳しく見ていきたいと思います。

栄養バランスの整った食生活を心がける

栄養の偏った食事や過剰なダイエットなどは髪の栄養不足の原因となり、髪の成長を阻んだり薄毛の原因となります。

髪に必要な良質なたんぱく質などの栄養素はもちろん、ビタミン類やミネラルなどをきちんとバランスよく摂ることが大切です。

特に女性は亜鉛や鉄などのミネラルが不足しがちになることが多いため、牡蠣やレバーなどミネラルが多く含まれている食材を積極的に食事のメニューに取り入れるようにしましょう。

また腸内環境が悪い状態であると、せっかく栄養を摂っても体内への吸収率が悪くなるため、ヨーグルトなどの乳製品や発酵食品など、腸内環境を整え食品も取り入れるようにするといいですよ。

冬でも血行や新陳代謝を促し髪を早く伸ばしたいという場合には、冬でもしっかり水分補給を行うことが大切です。

体内の水分は体温調節や新陳代謝にもとっても重要な役割を担っているため、体の各機能の働きを低下させないようにするためにも、冬には体温を下げないように温かい飲み物をゆっくり飲み、水分を摂るのがおすすめです。 

睡眠時間をきちんと確保する

夜にしっかり睡眠を取ると髪の成長ホルモンが多く分泌されるため、質のよい睡眠を取るように心がけることは非常に重要です。

寝る前に入浴してゆっくり体を温めたり軽くストレッチをしたりすると、睡眠の質もアップさせ薄毛を防ぐことにもつながります。

できるだけストレスをためない

慢性的なストレスは自律神経のバランスが乱れる原因となり、さらに女性ホルモンのバランスも崩れやすくなるため、毛周期が乱れ髪の成長に悪影響を及ぼす可能性があり注意する必要があります。

そんな時には少しでも自分の趣味に没頭できる時間を作ったり、アロマオイルをたいてリラックスするなどして、適度にストレスを解消しましょう。

入浴する際は湯船に浸かりしっかり体を温める

また冬の入浴はシャワーだけで済ませてしまうのではなく、湯船に浸かると体全体を温めることができ血流促進にもつながります。

さらに頭皮をほぐして血行をよくするためにも、シャンプーの際などに頭皮マッサージをするのも効果的です。

適度に体を動かす

その他にも体の筋肉量が少なくなると、代謝機能も低下してしまうため、定期的に適度な運動を行いある程度筋力を保ち、血流を保つことも重要ですよ。

冬には髪への乾燥対策も非常に重要

冬には頭皮の乾燥対策もしっかり行うことが、髪の成長を促し、薄毛や抜け毛を防ぐことにもつながります。

冬の寒さや空気の乾燥により頭皮が乾燥すると、頭皮のかゆみが起こりやすい状態となります。

頭皮がかゆいと、かいてしまった際に頭皮を傷つけることもあり、炎症などの頭皮トラブルの原因になります。

また頭皮の乾燥が進行すると、角質がはがれやすくなるためフケが大量に発生することがあります。

フケが多く出るという状態は、頭皮の乾燥がかなり進行しているという証でもあるため、それ以上頭皮環境を悪化させ薄毛や抜け毛につながらないように早めに乾燥対策を講じることが重要となります。

冬の乾燥から頭皮や髪を守る方法とは?

ここでは、冬の寒さや乾燥から頭皮や髪を守り薄毛や抜け毛を防ぐ方法について詳しく見ていきたいと思います。

適度な湿度をキープしよう

冬は外だけではなく、暖房器具やエアコンの使用により室内でも空気が乾いているため、髪や頭皮も乾燥しやすくなります。

暖房の風が直接髪に当たらないようにしたり加湿器をうまく活用するなどして、体にも髪にも適度な湿度を保つように心がけましょう。

意識して水分を摂ろう

寒い冬は夏とは異なりあまり水分を摂らないという方も多いでしょう。

しかし肌と同じく髪や頭皮も乾燥に弱く、暖房などの影響により自分で思っている以上に水分不足に陥っていることもあるため、部屋で過ごしている時や入浴後などには、意識して水分をとるようにしましょう。

ブラッシングする際にはヘアオイルなどを使用する

空気が乾燥している際ブラッシングを行うと、髪に静電気が起きやすくなり、また摩擦が起こり髪のダメージの引き金となってしまいます。

ですからブラッシングする前にはヘアオイルなどを使うなどして、ブラッシングにより起こる摩擦をできるだけ軽減して髪をいたわるようにしましょう。

シャンプーのし過ぎに要注意

髪や頭皮を清潔に保ちたいからといって1日に何度もシャンプーを行うと、頭皮を保湿するために必要な皮脂まで洗い流してしまうため、乾燥する原因となってしまいます。

乾燥が進むと今度は皮脂の過剰分泌が起こり、頭皮環境が悪化して薄毛や抜け毛の要因となるため、シャンプーは1日1~2回に留めておきましょう。

シャンプー後にしっかりトリートメントを行う

空気の乾燥による髪のパサつきが気になるという場合には、シャンプー後にきちんとトリートメントを行うことが大切です。

トリートメントをつけたら頭にタオルを巻いて5~10分ほど置いてから洗い流すと、しっとりまとまりのある髪になります。

洗い流さないトリートメントで潤いを閉じ込める

シャンプー後にトリートメントを使用しても、髪の表面のキューティクルがダメージを受けていると水分が蒸発しやすく乾燥しやすい状態になってしまいます。

そんな時には入浴後に保湿力を高いオイル系の洗い流さないトリートメントを髪の中間から毛先につけ、潤いを閉じ込める髪を保湿するようにしましょう。

ドライヤーの熱に注意する

シャンプー後にしっかりタオルドライ髪の水気を拭き取ったら、熱によるダメージから髪や頭皮を守るために、髪から20cmくらい離してドライヤーをかけるようにしましょう。

まとめ

冬に髪の伸びる速度が遅くなるのは、新陳代謝機能の低下や気温が低いことにより血管が収縮して血流が悪くなるため、髪の成長に欠かせない酸素や栄養素が不足しがちになってしまうためであると言われています。

冬でも髪を成長させたいという場合には、毎日の食事の栄養バランスに気を配り、適切に睡眠補給をすること、また適度に体を動かし血行を促すことなども非常に重要です。

また冬の寒さや空気の乾燥も髪や頭皮に悪影響を与える可能性があるため、加湿器をうまく利用したりシャンプーの方法を見直すなどして、薄毛や抜け毛にならないように心がけましょう。