女性の薄毛

核酸は女性に欠かせない美のための成分!薄毛予防や老化防止で大注目

「核酸」という言葉は聞いたことがなくても、核酸の一種類である「DNA」は知っているのでは?

核酸は近年注目を浴びている成分で、特にアンチエイジング効果が期待できるといわれているんです。

サプリメントで手軽に摂れるこの成分で、お肌や髪の若々しさを守りましょう。

核酸とは

まずは、簡単に核酸について説明しましょう。

核酸は細胞の中の成分

私たちの身体は、37兆個とも60兆個ともいわれる細胞からできています。

その細胞一つ一つに含まれているのが、タンパク質と「核酸」です。

核酸にはDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)があり、DNAはタンパク質の遺伝子情報を持っています。

それを使って実際にタンパク質を作るのが、RNAの役割です。

タンパク質を作るとは

タンパク質を作るというとわかりにくいかもしれませんが、細胞そのものがタンパク質でできているので、DNAとRNAから成る核酸は細胞を作っている、つまり新陳代謝のために不可欠な成分なのです。

食事で摂ったタンパク質は一旦アミノ酸に分解され、それから必要な場所に必要なタイプのタンパク質に再合成されます。

例えば、髪の毛や爪、皮膚はケラチンというタンパク質でできていますが、食べたタンパク質をケラチンに組み換えてくれるのが、核酸なのです。

髪の毛と爪、皮膚では硬さが全く違いますが、これも核酸が場所に応じて各アミノ酸の量を微妙に変えているのです。

核酸は肝臓内で作られる

このように、核酸には様々なタイプの細胞を常に作り続け、新陳代謝させる役割があります。

しかし核酸は肝臓内で作られるため、肝臓の機能が低下すると核酸も減ってしまいます。

加齢による肝臓の老化はもちろん、若い人でもアルコールの飲み過ぎやストレスなどで肝臓が弱っていると、細胞が新陳代謝できなくなるため老化が早くなってしまうのです。

核酸の健康効果とは

では、実際に核酸が私たちの身体にどのようなメリットをもたらすのか、解説しましょう。

活性酸素の働きを抑える

活性酸素は空気を吸うだけで体内で作られてしまいます。

さらに大気汚染やストレスなどによってどんどん増えてしまい、健康な細胞をサビさせ、機能を低下させてしまいます。

すると新陳代謝がうまくできなくなり、老化の原因となるのです。

核酸には活性酸素の働きを食い止める働きがあります。

分解する際に作られる尿酸には活性酸素の除去力を高める効果があるといわれ、健康な身体を維持する強い味方になってくれます。

腸内環境を良くする

腸内に生息する腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、そして優勢なほうに加勢する日和見菌があります。

悪玉菌も必要な菌ではありますが、増え過ぎると有害物質を産生し、ガンの発生につながるといわれています。

しかし、悪玉菌は食品内に含まれる大量の添加物やストレスなどによって増えやすく、血中に入り込んで全身にダメージを与えてしまいます。

そこで善玉菌を増やす必要がありますが、核酸は善玉菌のエサとなり、善玉菌の活性や増殖を促進してくれるのです。

核酸は悪玉菌のエサにはならないことがわかっており、腸内環境の改善をサポートしてくれます。

貧血を予防する

血液は骨髄で作られていますが、血液の構成成分である赤血球や白血球、血小板、血漿などは、骨髄の新陳代謝によって生み出されます。

そのため、核酸によって骨髄の細胞の新陳代謝が促進されると血液の成分もたっぷり作られるので、貧血予防に役立つのです。

脳の機能を高める

日本人の痴ほう症の約6割は、アルツハイマー型ではなく脳血管障害によるものだといわれています。

この障害は脳細胞が老化すると共に血管の細胞も弱り、血流が低下したために起こるとされています。

核酸は脳細胞の新陳代謝を促し、さらに血流を良くする働きもあるので、脳の機能の低下の抑制効果が期待できるのです。

また近年の研究で、アルツハイマー型認知症患者の脳の萎縮抑制効果が認められた、という報告もあります。

免疫力を高める

免疫力の維持に大きく関わっているのが、白血球内のリンパ球です。

病原体が体内に入り込んだ時にすぐに察知し、攻撃してくれるのです。

しかし、リンパ球は加齢とともに減少し、50代以降は20代に比べると約3割減ることがわかっています。

そこで核酸を摂取すると、リンパ球の数が増え、免疫力が高まるといわれています。

ドイツや米国での研究で、手術後の患者に核酸を与えたところ、回復の速度が早まったという報告があります。

美肌効果

皮膚、特に顔は一年中外気に触れている部分で、紫外線や大気汚染、空調などの刺激をとても受けやすくなっています。

そのため、元々は皮膚の新陳代謝は活発なのですが、様々な刺激が蓄積されて段々細胞の生まれ変わりに時間がかかるようになります。

また、紫外線によって細胞のDNAが損傷されると、変質してシワやシミ、たるみなどが増えてきてしまいます。

これが老化です。

そこで核酸を補給すると、肌細胞の新陳代謝が活発になり、若々しい肌を保つ効果が期待できるのです。

髪の健康を維持する効果

近年注目されるようになったのが、核酸の髪への作用です。

髪の毛は毛細血管から血液をもらい、それを一旦毛乳頭というタンクに貯蔵し、適宜髪を産み育てる毛母細胞に供給しています。

毛母細胞は栄養と酸素によって細胞分裂を繰り返し、髪を成長させるのです。

核酸は毛母細胞の細胞分裂を促進させる作用があり、髪の毛をハリとコシのある健康な髪の維持に大きな役割を果たしています。

さらに、毛細血管も毛乳頭も細胞の集まりですから、核酸が多いほど血液の流れが良くなって毛乳頭に流れ込みます。

すると毛乳頭は栄養をたっぷり毛母細胞に渡すことができ、これも太く抜けにくい髪を作る作用を生み出すのです。

核酸が髪の成長を促進させ寿命を伸ばすことは、2012年国立台湾大学の医用生体工学研究所が研究発表を行なっており、高い効果が期待できます。

核酸を効果的に摂取するには

健康な日本人が消費する核酸は2g/日前後といわれており、それを補給しなければいけません。

しかし食事で摂れる量は大体1gといわれ、それ以外はサプリなどの利用が簡単で効果的です。

核酸には2種類ある

核酸は、肝臓から合成される「デノボ合成」のものと、食品から摂取する「サルベージ合成」のものがあります。

20歳前後まではデノボ合成された核酸がたくさんあるのですが、加齢とともにどんどん作られなくなります。

そのため、食品から摂取してサルベージ合成することが大切です。

また、研究によるとデノボ合成は肝臓に負担をかけ、作られる速度が遅く、しかも作られた核酸を使ってガン細胞まで増殖してしまうことがわかっています。

しかしサルベージ合成されたものは肝臓にあまり負担をかけず、作られる速度も速く、さらにガン細胞は使うことができません。

そのため、できるだけ外から摂ったほうが良いのです。

核酸が多く含まれる食品

核酸が最も多く含まれているのがサケの白子で、次がフグの白子、ビール酵母です。

しかし、これらは普通の食事で食べることはありませんね。

核酸自体はすべての食品に含まれており、特に肉・魚介類・豆類などのタンパク質に多く含まれています。

100gに含まれる量は以下の通りです。

牛肉…DNA 78mg / RNA 130mg
豚肉…DNA 40mg / RNA 77mg
イワシ…DNA 77mg / RNA 126mg
マグロ…DNA 30mg / RNA 72mg

効率的に摂るならサプリメントがおすすめ

1日に必要な摂取量を食事だけで満たすのは、かなり難しいといえます。

もちろん、それでもこれらの食材を積極的に利用することは大切ですが、サプリメントの利用も考えてみると良いでしょう。

配合量の差はありますが、無理なく続けられる価格のものを選ぶのが一番です。

まとめ

核酸は健康と美容に良いということで、製薬会社が注目している成分です。

新しい細胞を作り出すために不可欠ですから、いつまでも若々しい身体と髪を維持したい人は、ぜひ積極的に摂取してくださいね。