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ヘアカラーリングと薄毛の関係
一昔前までは、カラーリングの目的は「白髪を隠す」ということが第一の目的でした。
ですが、現在は白髪を隠すこと以外にも、「お洒落を楽しむ」という目的で髪色を変える人がほとんどです。
髪の毛をカットするのと同じ感覚で簡単に染めることが可能となりました。
確かにカラーリングをすると、気分が上がって何か新しいことにチャレンジしたくなりますよね。
ですが、カラーリングをすることで、髪の毛や頭皮に大きなダメージを与えてしまうこともまた事実です。
そのことが原因で、薄毛につながるということはありえるのでしょうか。
今回は、カラーリングが薄毛の原因になるのか、そしてダメージを防ぐにはどうすればいいのかを見ていきましょう。
カラーリングの種類
まず、ヘアカラーリングは主に4種類に分類することが出来ます。
それぞれ持続時間と毛髪・頭皮への負担の大きさが異なります。
まずは普段行っているカラーリングについて、どういう処置が行われているのかを見てみましょう。
そして、目的や状況、優先順位を考え、うまく使い分けてオシャレを楽しみましょう。
①ブリーチ
毛髪の本来の色素を抜く方法で髪色を変えます。
以前まではこれがカラーリングの主流でした。
ピンク系や青系等といった個性的な髪色を楽しみたいという方に好まれて使用されるカラーリング方法です。
強い脱色効果があるので、永久的に発色が続きます。
ですが、「過酸化水素水」という化学成分が使われているため、毛髪や頭皮への負担やダメージが大きいです。
②ヘアカラー
毛髪に脱色をかけながら、毛髪内部に新しい色を入れる方法で髪色を変えます。
ブリーチ同様、色落ちしないため、カラーを長持ちさせたい場合はこちらの方法がお勧めです。
これから紹介するヘアマニキュアと異なり、毛髪の内部から色を変えるので、発色がいいのが特徴です。
ですが、キューティクルを開いて毛髪内に色素を入れるため、先程紹介したブリーチ同様、毛髪へのダメージが伴います。
これは、処置後の髪色が明るければ明るいほどダメージは大きなものとなります。
③ヘアマニキュア
毛髪の表面に色を塗る方法で髪色を変えます。
髪の表面にカラーをコーティングするという感じです。
毛髪内部に薬剤を注入するわけれはないので、髪が傷みにくいというがメリットがあります。
ただし、表面に色を塗っているだけなので、髪を洗うたびに色が落ちていくので、持続性はあまり期待できません。
また、髪を明るくするカラー剤ではないため、黒髪に対して処置を行った場合、髪色にはあまり変化が見られません。
④ヘアマスカラ
髪に染料を塗り、一時的に色付けする方法で髪色を変えます。
メッシュを入れたい場合や、白髪を隠したいという場合によく使用されます。
ヘアマニキュア同様、洗髪で元の髪色に戻せすことが可能で、先程記述したメッシュを入れたり、白髪を隠すといったような「一部使い」に向いています。
ですが、「一部使い」を目的に作られているため、内容量が少なく全体染めには向いていません。
カラーリングは薄毛に影響する?どういう仕組み?
カラーリングの種類については分かりましたが、それが薄毛にどう影響してくるのでしょうか。
この項目では、髪へのダメージと頭皮へのダメージの2つの視点から、少し深堀してみようと思います。
髪の構造を知ろう
髪へのダメージがどの程度の物なのかを知る為には、まず毛髪の内部構造をしることが大事です。
毛髪の内部構造は、主にキューティクル、コルテックス、メデュラの3つに分類されます。
キューティクル
硬いタンパク質で出来ている層のことです。外部の刺激を内部に浸透させない役割をもっています。
また、キューティクルは髪の艶や感触に影響します。
コルテックス
髪の毛の中にある繊維状のタンパク質でできている層のことです。
髪の毛の太さ、脂質や水分が髪の毛の硬さ、層に含まれているメラニン色素が髪の毛の色に、それぞれ影響します。
メデュラ
コルテックスの中心にある芯のことです。
実はメデュラについては、どのような役割を持っているのか、未だ明確な研究結果が出ていません。
髪へのダメージ
髪自体へのダメージは、コルテックスに作用するタイプなのか、それともキューティクルに作用するタイプなのか…によって変わります。
結論からいうと、カラーリングの際、髪の毛はダメージを受けていますが、毛根には関係がないため、抜け毛に直接関係性はありません。
ブリーチとヘアカラー
キューティクルをこじ開けて、コルテックスを染める方法でカラーリングを行う方法になります。
この方法はコルテックスやキューティクルへの影響がある為、髪へのダメージが大きいです。
ただし、内部に対してのカラーリングとなるので、持続力はあります。
ヘアマニキュアとヘアマスカラ
キューティクルを着色します。
外側のコーティングのみ行うので、コルテックスへの影響は少なめです。
つまり、ブリーチやヘアカラーよりは髪へのダメージを起こしにくいタイプといえるでしょう。
頭皮へのダメージ
頭皮へのダメージは、主に以下の3つが挙げられます。
・カラーリング剤の刺激によって、一時的に発生するダメージ
・カラーリング剤により、頭皮の角質が溶かされたことでおこる炎症や肌荒れ
・毛穴をふさいだり不衛生になることによるダメージ
もともとカラーリング剤にアレルギーを持っている場合や、敏感肌やもとから肌荒れが起きている方は、また話が別になりますが、カラーリングが頭皮にダメージを与えるということはほとんどありません。
基本的には、洗髪でカラーリング剤をしっかり落としていれば、ダメージは一時的なものとなります。
とはいえ、どのカラーリング方法であっても、頭皮にが付着するということは、カラーリング剤の刺激による一時的なダメージを起こすことに変わりはありません。
薄毛の原因となるダメージを最小限に抑える方法
カラーリングも簡単になり、自宅で自分で行うことが出来るようになりました。
ですが、ダメージを最小限におさえるということであれば、美容室・ヘアサロンでプロの美容師さんに行ってもらうことを強くオススメします。
ダメージを最小限に抑えるためには、自身の髪に合うカラーリング剤を選択することが大切です。
現在は市販でカラーリング剤を購入することが出来るようになり、確かにお手軽にカラーリングを行うことが出来るようになっています。
ですが、自分自身でカラーリングを行う場合、どうしても薬剤の付着は避けられませんし、時間もかかってしまい、結局髪や頭皮への負担が大きくなります。
頭皮への薬剤の付着を最小限にするためにも、プロの力を借りましょう。
美容室・ヘアサロンで処置をしてもらうと、確かにお金はかかります。
ですが、使用するカラーリング剤の相談も出来ますし、頭皮への薬剤の付着を最小限にすることができます。
なにより技術を持ったプロの仕事なので、髪色がムラなく美しく仕上げることが出来ます。
その際、髪の状態も含めて、ケア方法についても相談することが出来るので、絶対に美容室・ヘアサロンで行った方がお得です。
また、ダメージも最小限に抑えられるので、薄毛の原因になってしまうリスクも最小限に抑えることが出来ます。
せっかくのオシャレをダメージによって薄毛の原因にしてしまうのではなく、ダメージを最小限に抑え、正しいケアを行うことで、いつまでも美しい髪をキープして、ヘアカラーを楽しみましょう。