女性の薄毛

女性の薄毛予防にはまず髪について知る

薄毛になりたくないという女性の方は多くいると思いますが、人間の髪の毛がどのようにして薄毛になるのか、そもそも髪の毛について深くまで知っているという人は少ないと思います。

なぜ人は髪の毛だけが量が多いのか、抜け毛として抜けていく髪の毛は生きているのか、など、髪の毛に関するなぞは様々です。

そこでこの記事では薄毛予防の前に知っておきたい髪の毛のあれこれについて解説していきますので、是非参考にしてください!

人間の髪の毛以外はなぜ薄いのか

しばしばいわれることですが、「動物は進化するほど体毛が失われていく、だから薄毛の人はより進化が進んだ人間だ」という説がありますが、あまり気休めにもならないですよね。

たとえそれが事実であっても、薄毛で悩む女性からすれば髪の毛が欲しい歳か考えられないと思います。

ではなぜ進化の過程で、人間だけが裸で、髪の毛だけ残ったのでしょうか?その秘密について迫っていきたいと思います。

体温維持説

体毛が減ることに関しては、体温維持説が最も有力な説です。

人は持続的な激しい運動である狩猟活動を始めるようになって、ただあえぐことで体温を下げるシステムから、発汗によって急激に身体を冷やす方法に変わっていきました。

そのためには体毛が邪魔になった、という説です。

寄生虫追い払い説

人の先祖たちが定住するようになって、まず悩まされたのがダニやノミの存在のようです。それらから逃れるために、身につけた毛皮を捨てた、との説です。

そのほか

人は火を使うようになって、夜中の寒さに耐えられるようになったから体毛が無くなった、との説もあります。

だが、最もユニークな説は、人の祖先が水の中で暮らしていたからという説。

狩猟を始める前に、一時期、水の中で暮らしたために鯨のようにけがなくなり、水面上に出ている頭部だけに毛が残ったというのです。

いずれにせよ、どの説も正解はなく、一言付け加えるとすれば、体毛そのものは、今でも人はサルよりも多いということです。

ほとんどが産毛のため、事実上ないのとはそう変わらないのですが。

生きた髪、死んだ髪

人間の頭に生える頭髪は、一人平均10万本前後、多い人で15万本、少ない人でも6万本以上は生えます。

こればかりは生まれつきで、6万本で生まれや赤ちゃんが成長していく過程で1万本増えることはあまりないらしいです。

また、密度は1平方㎝あたり平均200本程度といわれています。これは男女差はほとんどない数字で、脱毛症にならない限りは、変わることはありません。

髪の毛の構造

髪の毛というものがどのようにして生まれたかについては、まだ確実な説はありません。ただ一応、おそらく皮膚の一部が変形してできたものであろうといわれています。

ヘアメイク関係者の中には、毛幹を「死んだ髪」、毛根を「生きた髪」と呼ぶ人もいるくらいで、毛幹部分は、ただ毛根部分が生み出した髪の毛が長く伸びて外に出ている状態、というものに過ぎません。

なので厳密にいえば、カラーやパーマなどによって毛幹部分を傷めても、毛根に影響を及ぼさなければ、髪の毛が抜ける心配はないということです。

しかし頭皮に薬剤を染み込ましたりすれば、それなりに毛根部分にダメージが加わりますので、できるだけ控えるか、間隔をおいてカラーやパーマを楽しみましょう。

頭皮の構造

毛根の上部には、頭皮表面に湿り気を与えて保護するための脂を出す皮脂腺があり、またっその下の部分の毛根が立毛筋肉といわれる、毛をしっかり立てて動かすための筋肉に繋がっています。

さらにもっと底部に行くと、髪の毛を作るのに重要な役割を果たしている毛球があります。

この部分で毛母細胞が盛んに細胞分裂を繰り返して、毛が生まれるのです。

またそれに接続した部分に毛乳頭と呼ばれる器官があり、ここでは毛細血管を通して運ばれてきたアミノ酸やミネラル分など、髪の生成に必要な栄養分を吸収して毛母に送り込む働きをしているのです。

発毛のメカニズム

毛母細胞の部分が車のエンジンで、毛乳頭はガソリンを送り込んでいる、という図式。

毛母細胞部分で出来上がった毛はまだ溶岩のようなドロドロした状態で、それが丈夫で上がっていく途中、化学反応を起こして固く冷たい髪の毛となり、どんどん上に押し上げられて毛幹になる、とされています。

しかしこの発毛のメカニズムも、実は「絶対に正しい」とは言い切れないのです。

大体、どうすればより毛の生え方が盛んになるかが明快にわかれば、誰にでも効く育毛剤の開発など簡単なはずなのに、いっこうにそんな薬が出た話は聞かないからです。

毛乳頭が、どうやら栄養を吸収しているらしいのですが、毛母細胞の分裂から髪の毛が生まれているようです。

その程度に受け止めておくのが無難といえます。つまり、髪の毛については解明されていないことがとても多いのです。

ヘアサイクル母親の胎内から

赤ちゃんの髪の毛は、まず母親の胎内で髪の毛が生えるまでの準備をすべて行います。

まず最初は胎児の頭皮表面に、髪の毛を作る細胞である「毛母細胞」が作られ、胎児が成長するにつれて皮膚の中に入っていき、袋状のものがでてきます。

次にその袋の底に「毛乳頭」ができ、毛母細胞に髪の毛をはやすために必要な栄養素を送り出します。

やがて出産のころまでには、頭皮に包まれた毛母細胞から、髪の毛の原型が登場して生えてくるのです。

ヘアサイクルが乱れる原因

女性の髪の毛が抜けたり薄毛になってしまうのには、ヘアサイクルが乱れることによって、成長期の期間が極端に短くなり、休止期を迎えてしまうことにあります。

では、なぜヘアサイクルが乱れてしまうのでしょうか?その原因について深く追求していきます。

加齢によるホルモンバランスの乱れ

女性の場合、年を取るに従って、女性ホルモンの分泌が少なくなってしまいます。

そして男性ホルモンの割合が増えてしまうと、男性ホルモンの作用が強く受けるようになってしまい、ホルモンバランスが崩れ、よってヘアサイクルの乱れに繋がってしまいます。

ヘアサイクルが乱れる主な原因が、このホルモンバランスの乱れといわれていますので、加齢とともにどんどん髪の毛が薄くなっていく女性は、これに当てはまります。

頭皮の血行不良

頭皮には血管がもちろん通っているわけですが、血液には髪の毛が成長するのに必要な栄養素を運ぶ役割があります。

しかし加齢や生活習慣の乱れなどによって血行が悪くなってしまうと、毛根に必要な栄養素がいきわたらなくなってしまい、髪の毛の成長が遅くなったり、新しい髪の毛自体がなかなか生えてこなくなる原因にも繋がってしまうのです

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事では髪の毛の構造や薄毛になるメカニズム、発毛メカニズムなどについて解説してきました。

人の髪の毛は他の動物と違って頭部にだけ濃く長いのが印象的ですが、その理由については未だ謎が多く、解明されていません。

ですが母親のお腹にいるときからヘアサイクルが始まる準備が始じまっており、進化の過程で変化していったのであろうと考えられています。

ヘアサイクルが乱れてしまうと薄毛になってしまうなどのように、髪の毛のことについて詳しく知っておけば薄毛対策も効果的になりますので、是非この記事を参考に、髪の毛に関する知識を深めていきましょう!