ダイエット経験は誰にでもあると思いますが、これが薄毛のリスクを高めてしまいます。
若いうちなら良いのですが、行き過ぎたダイエットや年齢を重ねてからの間違ったダイエットは危険です。
そこでダイエットの正しい知識をつけて薄毛を防止し綺麗になるためのダイエットを始めましょう。
「なぜダイエットで薄毛になるの?」
なぜ無知なダイエットは薄毛になりやすいのかというと以下のことが原因になります。
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頭皮に栄養がまわらない
髪の毛は血液から栄養や酸素をもらい成長します。しかしダイエット特に一般的なダイエットは食事制限が主流なので、髪の毛に必要な栄養が髪までまわってきません。
体は生命維持に重要な器官や臓器に優先的にダイエットによって限られた栄養を配ります。
髪や爪は生命維持のために重要ではないため一番後回しにされてしまいます。
よく栄養が足りていない人の爪はボロボロになっていることがありますよね?
髪もそれと同じでボロボロになってしまうのです。
無理なダイエットで基礎代謝が落ち血流も悪くなる
食事制限によるダイエットは体を動かすエネルギーも少ないため体が省エネ状態となります。
そうすると筋肉の運動や心肺機能も最小限でしか動かないような状態になり基礎代謝が落ちてしまいます。
基礎代謝が落ち筋運動が落ちると血流が悪くなるため毛細血管が収縮したり、時にはなくなったりします。
ちなみに頭皮の血管は毛細血管が殆どで髪の毛はそこから栄養をもらいます。
つまり、薄毛になりやすいのです。
精神的に不安定になる
ダイエットによって自律神経のバランスも崩れてしまいます。
そうすることで女性ホルモンの分泌も乱れてしまいます。
特に女性ホルモンの一つエストロゲンは女性の髪の成長に欠かせないホルモンです。
一般的なダイエットは食事制限が主流
このように一般的に行われるダイエットの殆どは食事制限によるダイエットが多いです。
例えばバナナダイエットやトマトダイエット、など置き換えダイエットも食事制限です。
さらにひどくなれば短期間で痩せようとして1日1食しか口にしない。というのもよくありません。
薄毛どころか体を壊してしまいます。
これは私の会社の会長の話ですが、「会長は御年62歳で彼女が美容師で現場に立っていた頃忙しさのあまり毎日朝昼の食事は抜いていたそうです。
体はそのせいで細身だったのですが、最近の健康診断のとき医師に昔食事を抜くダイエットなどしてましたか?と尋ねられ、毎日夕食のみでしたと答えたそうです。
それが祟って内臓に悪い箇所があると指摘されていた話をされていました。」
なので食事制限だけによるダイエットは将来的に健康を損なってしまうリスクがあります。
ちなみにその会長は残念ながら薄毛です。
薄毛にならないダイエットとは?間違ったダイエットの常識を正そう
薄毛にならないダイエットとは体への負担が少ない、薄毛のリスクが少ないダイエットのことを言います。
厚生労働省が推奨している三大栄養素とはタンパク質、脂質、炭水化物(糖質)ですね。
日本人の一般的な栄養素配分が10段階で炭水化物5→タンパク質3→脂質2というように分類できます。
正直ここで間違っているのが炭水化物が一日の摂取量の5割まであることです。
米文化なので仕方のないことですが、現代人の炭水化物摂取量は正直ここまでいりません。
炭水化物の役割とは?現代人にはそこまで炭水化物はいらない?
炭水化物は体を動かすためのエネルギーとなるものです。
炭水化物は食物繊維と糖質に分けることができますが、米やパンなどはその糖質が高めです。
その糖質が体を動かすエネルギー源となるのですが、昔ながらのように同じような食事の割合で食べていると太るに決まっています。
よく考えてみてください。
昔の人は今ほどインフラが整ってませんでしたよね?電車やバス、自動車などありませんでした。
移動手段は主に徒歩によるものだったので一日の食事の5割以上炭水化物を摂っても大丈夫だったのです。
でも、現代は違います。
移動手段は電車、バス、自動車など運動を必要としない乗り物に乗ります。なので現代人の体は昔ほどエネルギーは必要としていません。
その余ったエネルギー(糖質)は脂肪となっていくのです。
また糖質は血糖値を急激に上げるためそれを下げようとインスリンも急激に分泌されるため糖尿病のリスクを上げてしまいます。
なので現代人にとって糖質はほとんどいらない栄養素となりつつあります。
脂質が太るの間違い
もう一つの間違った知識は脂質が太るということです。
脂質は主に植物油やお肉類に含まれている動物性油脂のことです。
また脂質の役割というのは
1 体の動きを潤滑にする
2 ホルモンを作り出す原料となる
3 細胞膜や核膜を構成する
4 内蔵や体温を保護する
5 脂溶性ビタミンの吸収を促す
などの働きがあります。もちろん取り過ぎは脂肪増加へと繋がりますが、非常に重要な栄養素です。
タンパク質の必要性
現代人に最も必要なのがタンパク質です。
なぜタンパク質が重要なのかというと、体を作り出す栄養素だからです。
髪の毛もケラチンタンパク質といってタンパク質の一種です。
またタンパク質は筋肉や臓器、血管、などのダメージも補修し改善してくれる栄養素です。
なので3大栄養素で一番多く摂ってほしいのはこのタンパク質なのです。
薄毛にならない正しいダイエット方法
さて、前知識が整ったところで正しい食事によるダイエット方法に移ります。
この方法を習慣化し実践することで体は健康的で細くなり、髪の毛も綺麗で艶のある状態を保つことができます。
最初に三大栄養素の優先順位を変えます。タンパク質5→脂質3→炭水化物(糖質)2の割合で取るようにします。
これを1日3食に割り振ります。
1 炭水化物
炭水化物に限っては朝のみとか、昼のみといった感じでも大丈夫です。とにかく炭水化物を摂ったあとに体を動かすことが大切です。夜は夕食後はおそらく寝るだけの方が多いと思いますので、炭水化物は摂らないほうが良いでしょう。
※糖質が脂肪のもと
ここまでお話をして分かっていただけたと思いますが、現代人が太りやすいのは炭水化物の過剰摂取が原因です。ここを抑えるだけでとても健康的でしなやかな体型、綺麗で丈夫な髪の毛を作ることができます。
2 脂質
脂質は植物性のもの、例えば豆類やオリーブオイルなどをサラダにかけて食べるのも良いでしょう。
脂質で太りやすいのは動物性なので、お肉の脂身を食べ過ぎなければ大丈夫です。
3 タンパク質
タンパク質は植物性の豆類やお肉から取れます。
脂身が少ないのは鳥のささみや胸肉で低脂肪、高タンパク質がとれます。
またスーパーフードである卵はとても優秀な食べ物です。卵は熱を通すと体への吸収率が高まりますので、ゆで卵などにしてあげるよ良いでしょう。
しかし、鶏肉や卵ばかり食べているとプリン体の影響で尿酸値が高まるので、バランス良く牛肉や豚肉なども取り入れましょう。
※間違った卵の知識
一昔前までは卵を取りすぎると高コレステロールで体に良くないと言われていましたが最近の研究では卵は一日に何個食べても健康被害はないという報告があります。
なぜ一昔前まで卵は一日一個だったのかというと、「戦前ロシアの研究者がマウス実験で卵を食べさせてコレステロール値が高くなったため」という説が根強く残っており、それを真に受けていたためと言われています。
しかし、現代各方面の研究者の報告では対人では卵はスーパーフードであるということが分かっていますので、一昔前の常識は捨ててしまいましょう。
ビタミン、ミネラルは必須
また3大栄養素にビタミン、ミネラルを加えるとは5大栄養素となります。
例えば髪の毛はタンパク質だけでは作られません。ここにミネラル成分である亜鉛や、ビタミンを加えることでケラチンタンパク質へと変化し初めて髪の毛として構成されます。
そうした基本栄養素のサポートとなるのがビタミンとミネラルになります。
こうしたビタミンやミネラルは野菜類や海藻、魚、貝類などから取ることができますが、一定して取れないときはサプリメントで補ってあげることも必要です。
まとめ
今回は正しいダイエットで薄毛対策をするのに必要な食事の重要性について説明してきましたが、もうひとつダイエットと薄毛対策に必要なのは運動です。
特に筋トレは薄毛対策にも効果的なのでぜひそちらの方も読んでみてください。