今お家にあるヘアブラシ、お手入れしたことがありますか?
たまに、ブラシの毛先に絡まった髪を取ることはあるけど…
そんな感じの方が多いのではないでしょうか。
実は、あまりお手入れされていないヘアブラシには、抜けた髪の毛が絡まっているだけではなく、ホコリや、頭皮から出た皮脂やフケ、髪に付いていた汚れがこびりついているのです。
当然放置していれば、マラセチア菌といったカビや細菌を増殖させてしまいます。
更に恐ろしいことに、
そのようなヘアブラシを使い続けていると、頭皮が炎症を起こしたり、嫌な臭いを発生させたりするのです。これでは、髪の成長を邪魔して、薄毛を進行させてしまいますよね。
そして何より、ブラッシングは髪をときほぐすだけではなく、頭皮をマッサージする効果もあります。この点もまた、薄毛対策には重要ですよね。
お手入れの行き届いていないヘアブラシでは、気持ちの良いブラッシングができないばかりか、髪の土台となる頭皮に、正しく刺激を与えることがてきなくなるのです。
そこで、ヘアブラシの正しいお手入れ方法をご紹介したいと思います。
今日から、お手入れを実践してみてませんか。
ナイロン素材のヘアブラシ篇
一般的で、最も使われている方が多いヘアブラシです。汚れの程度別に、洗い方をご紹介しますね。
汚れが中程度の場合
≪用意するもの≫
ぬるま湯
ジャンプー
使い古した歯ブラシ
洗面器
乾いたタイル2枚
≪手順≫
①自分の手で、ヘアブラシに付着している髪やホコリを除去します。
②歯ブラシを使用して、ヘアブラシの根元の汚れをざっとかき出します。
③洗面器にぬるま湯を張ります。(洗面器の7割程度で十分です。)
④③にジャンプーを1~2滴ほど入れ、泡が立つまでかき混ぜます。
⑤④にヘアブラシの毛先の部分を浸け、まずは振り洗いをします。
⑥次に表に返し、歯ブラシで根元から毛先まで、優しくこすります。(こびりついている汚れは、指でなぞるように落としても良いですね。)
⑦流水で、きちんととシャンプーを洗い流します。
⑧毛先だけではなく、全体の水気もタオルで拭き取りますよ。
⑨もう一枚用意したタオルの上に、毛先を下にした状態で乾かします。(根元に水が残らないように逆さにするのです。)
おしまいは、ヘアブラシが完璧に乾いたことを確認して下さいね。生乾きだと、カビや菌の温床となり、せっかく洗っても意味がなくなってしまいます。
汚れがひどい場合
浸け置き洗いをします。
≪用意するもの≫
洗濯用洗剤 キャップ¼より少なめ
重曹 大さじ3
ぬるま湯
洗面器
乾いたタオル 2枚
≪手順≫
①自分の手で、ヘアブラシに付着している髪やホコリを手で取ります。
②洗面器にぬるま湯を張ります。(洗面器の7割程度で大丈夫ですよ。)
③②に洗濯用洗剤と重曹を入れ、泡が立つまでかき混ぜ、溶液を作ります。
④③に毛先部分を浸して振ります。
⑤その状態で一晩放置しておきます。
⑥再度振り洗いします。(まだ汚れが気になる場合は、手で根元から毛先まで擦るように洗って下さいね。)
⑦流水できちんと溶液を洗い流しますよ。(一晩浸け置きをしているので、ここは丁寧に何度も行って下さいね。)
⑧ヘアブラシの柄から毛先まで全ての水気をタオルで拭き取ります。
⑨もう一枚のタオルの上に、毛先を下にして、乾かします。
軽めの汚れだけど、念のため浸け置きしておきたいなという場合は、洗濯用洗剤は強過ぎるので、シャンプー1~2滴に替えて下さいね。
ちなみに重曹は、洗剤やシャンプーと組み合わせると、より効果を高めることができるのでお勧めです。お家にあれば、是非入れてみて下さい!
木製のヘアブラシ篇
頭皮のマッサージ効果も高く、静電気も起こしにくいため、髪にも優しいヘアブラシです。
ただ素材が木であるため、水気には弱いのが難点です。少しでも水気が残っていると、カビの原因となります。
ベストなお手入れ方法をご紹介します。
≪用意するもの≫
使い古しの布(又は、ガーゼ)
綿棒
≪手順≫
①自分の手で、ヘアブラシに付着している髪やホコリを取ります。
②布を使用して、ヘアブラシに付いた手垢や汚れを乾拭きします。
③綿棒で根元の汚れをかき出したら終了です。
頻度は、週に1~2回程度で。気持ち良く使えるようになりますよ。
また、どうしても汚れがひどいなと感じるときだけ、先にご紹介した水洗いの方法を行って下さい。
もちろん洗った後は、よく水気を切り、乾かすことは言うまでもありません。ただ、品質劣化が激しいので、浸け置き洗いはお勧めできません。
動物の毛(猪毛や豚毛)を使用したヘアブラシ篇
頭皮に優しく、マッサージ効果があり、動物の毛特有の油分が髪にツヤを与えてくれるヘアブラシです。
高価なため、大切に使っている方も多いと思われます。
お手入れ方法をご紹介!
≪用意するもの≫
使い古しの布(又は、ガーゼ)
歯ブラシ
綿棒
≪手順≫
①自分の手で、ヘアブラシに付着している髪やホコリを取ります。
②布を使用し、全体の汚れ(手垢やホコリ等)を丁寧に拭き取ります。
③次に歯ブラシを使い、歯磨きの要領で毛先を優しくこすっていきます。
④更に綿棒を使用して、根元のホコリや皮脂等の汚れを少しずつこすり取っていけば終了です。
頻度は、木製ヘアブラシと同じく週に1~2回程度で。
水洗いは多くても月1回程度、汚れがひどいなと感じるときだけにして下さいね。
また、シャンプーや洗濯用洗剤は使用しないで下さいね。ヘアブラシの毛を傷めてしまいます。
また水洗いした際は、以下のような問題が発生するリスクがあります。
・ヘアブラシの毛が抜け落ちてしまう。
・ブラシの柄にひび割れができてしまう。
・水に濡らすと、獣毛特有の動物臭が出てきてしまう。
上記全てが、必ず起こるわけではありませんが、可能性があることをお忘れなく。
高価なものゆえに、もし起きたら悲しいですものね。
もちろん、浸け置き洗いは厳禁ですよ!
より簡単ににお手入れしたい場合は
水洗いや浸け置き洗いは面倒という方には、とっておきの方法があります。
用意するものは、100均で売られている洗濯用ネットだけです。
なるべく目の細かいものを使ってくださいね。
もちろん、使い古しでオッケーですよ。
①ネットを、ヘアブラシの底板からはみ出す程度の大きさに切ります。
②切った片方を、ヘアブラシの一方に差し込みます。
③その反対側を引っ張りながら、ヘアブラシの毛をネットの編み目から出していきます。(ヘアブラシの溝を指で撫でながら、より深く根元までネットが食い込ませますよ。)
次第に、汚れやホコリ、髪の毛がネットに溜まってくるので、それをはがし取るだけで完了です!週1回か隔週ペースで、新しいものに取り替えればオッケーですよ。
楽々簡単ですよね。
またネットの代わりに、使い古しのストッキングやガーゼでも応用できますよ。
どのタイプのヘアブラシにも対応できる方法です。是非、お試し下さい!
便利グッズもあります!
先にご紹介した、楽チンお手入れ方法も弱点があります。
それは、見た目の悪さです。
さすがに、ネットをブラブラさせたまま、外に持って出られませんよね。
そんなときには、便利グッズの登場です!
ヘアブラシ用クリーナーという、小さな熊手のようなものがあります。使い方は、これまた簡単です。
①ヘアブラシ用クリーナーを、ヘアブラシに差し込みます。
②あとは、毛先に向かってとかすだけです。
一度全部の汚れや髪の毛を取ろうとしないで、少しずつクリーナーを差し込んでは、とかすを細かく繰り返すことで、ヘアブラシを傷めずに、きれいにお手入れできますよ。
ちなみにヘアブラシだけではなく、ドライヤーの毛先の部分やペット用ブラシ等にも使えて便利です!
ヘアブラシのお手入れ方法についてお話ししてきました。
ブラッシングを行うのは、髪をとかすためだけではありません。頭皮のマッサージ効果もあり、髪を育てるためにも重要な行為なのです。
だからこそ、ヘアブラシは清潔な状態を保持しておく必要があるのです!
適切なお手入れを行う。
それが、気になる薄毛対策にもつながるのです。