こんなに忙しい朝に限って、なぜ、髪が広がって、こうもヘアスタイルが決まらないの?
と、お困りの貴女へお勧めしたいのが、ナイトケアです。
寝る前の心も穏やかで、時間に余裕のあるときにヘアケアをしてみませんか。
それにより、朝の気になる髪の広がりだけではなく、パサつきもなくなり、髪質改善に役立ちますよ!
そこで今回は、今日からでも実践できる髪のナイトケアを、基本篇とスタイリング剤篇に分けてご紹介したいと思います。
是非お試しになって、広がらないツヤツヤの髪で余裕の朝を迎えましょう!
髪のナイトケアって何で必要なの?
お顔と同じく、髪にもデイリーケアとナイトケアの2種類があるってご存知でしたか。
前者は、紫外線といった外的要因によるダメージを防ぐためのものです。
お顔なら、日焼け止めやSPF入りファンデーションを塗ったりしますよね。
それと同様に、髪にもUVカットのスタイリング剤をつけたりしてケアをします。もちろん、日傘をさしたり、帽子を被ったりすることも有効ですよ。
後者は、どんなにデイリーケアで外的要因から防御しても、なかなか完璧に防御することは難しいので、日中受けたダメージの修復をするケアのことです。
具体的には、洗髪後にケアを行い、寝ている間に髪が修復されるようにアプローチをします。これを「アウトバストリートメント」と言います。
またそれ以外にも、ナイトケアは、就寝中に寝返り等で、髪が枕と擦り合って摩擦を受けることによるダメージを抑える役割もあります。
そう、髪は摩擦を受けると、表面のキューティクルが剥がれやすくなるのです。
すると、髪内部の栄養や水分が流れ出て、パサつきやごわつきの原因となります。当然髪も広がってしまいますよね。
就寝時に髪を守るためにも、ナイトケアは必要なのです。
また夜は、身体をリラックスさせる副交感神経が優位になり、頭皮の血行が促されたり、成長ホルモンが出されるので、デイリーケアよりナイトケアの方が、髪にはより効果的と言えます。
今晩からでも、ナイトケアを取り入れない手はないですよね。
そこで次に、具体的なナイトケアの方法をご紹介します。
髪のナイトケアって何をしたら良いの?(基本に立ち返る篇)
ナイトケアといっても、そんな難しいことはありません。何よりも大切なのは、まずは基本に立ち返ることなのです。
毎晩シャンプーをする
夜お疲れのときもあるかもしれませんが、やはりシャンプーは、夜に行うのが正解ですよ。
朝つけたスタイリング剤や、1日過ごして出た皮脂や、髪についたホコリといった汚れをスッキリ落とすしてこそ、就寝中に髪を健やかに成長させることができるのです。
ゆえに広がったり、パサついたりしない健康な髪が成育されます。
更に毛穴の汚れがきちんと落とされていれば、トリートメントの浸透も良くなりますよね。
また、洗髪の際に直接頭皮を触ることで、血行が促進され、代謝も上がるので、ナイトケアの効果もより一層上がり、髪の成育も向上します。
洗髪後はタオルドライとドライヤーで素早く乾かす
自然乾燥に任せていると、髪に覆われた頭皮は、長時間濡れたままになります。すると、雑菌の温床となり、髪の成育にも悪影響を与えてしまいます。
頭皮は髪の土台なので、当然、朝まとまらない髪へとなってしまいます。
ですから、お風呂から上がったら、すぐにタオルドライを行います。髪をタオルで包み込み、絞ったり、ゴシゴシするのではなく、押すようにして水分を吸い取ります。
タオルを外して、髪から水滴が落ちなくなるまで拭き取ります。
その後、ドライヤーで頭皮、髪の順で乾かしいきます。
その際も髪を少しずつ持ち上げながら、1ヶ所に温風が当たり続けないように、場所を替えつつ、頭皮を完全に乾かします。
次にキューティクルを傷めないように、髪の根元から毛先に向かって乾かしますよ。
最後は冷風に切り替え、髪にツヤを出させたらおしまいです。
髪を乾かしたらブラッシングで仕上げをする
いかに丁寧にドライヤーの作業を行っても、髪同士は絡まり合っています。特にロングヘアの方は必須ですよ!
そのまま寝ると、髪を傷める原因となるので、必ずドライヤー後は、ブラッシングをして絡まりを解しておきます。
それは同時に、頭皮のマッサージ効果にもなるため、ナイトケアの効果をアップさせ、安眠効果も得られます。
すると、きちんと成長ホルモンが出されるようになるため、髪は健康に成育されますね。
ちなみにブラシは、豚毛など獣毛を使用したものがお勧めです。獣毛特有の油により、静電気が起きにくく、髪に適度な潤いを与えてくれます。是非、お試し下さいね。
最後に注意点として
先にシャンプーは夜に行うことをお勧めしましたが、では、朝と夜両方行えば、髪の広がりに苦戦することもないのでは?と思われるかもしれません。
実はあまりお勧めできないのです。
日に2回もシャンプーを行うと、髪が乾燥してボロボロになってしまいます。何より頭皮が乾燥するため、これまた炎症の原因となり、髪が元気に育たなくなってしまうのです。
先にお話しした通り、夜にシャンプーを行うことはメリットが満載です。朝ではなく、朝晩の2回でもなく、夜1回だけシャンプーを行うのがベストです。
また、夜にしっかりと髪を乾かすことをお勧めしましたが、生乾きで寝てしまった方が、朝髪がしっとりまとまり、スタイリングしやすいのよと言われる方がいます。
それは大きな間違いです。これこそが、朝から貴女を悩ませる寝グセの元になるのです。
更に頭皮は雑菌の温床になるため、嫌な臭いを発生させたり、炎症の原因となり、後々の髪の成育にも影響を及ぼしてしまいます。
必ず、完全に頭皮と髪を乾かしてから、就寝する習慣をつけましょう!
では次に、ナイトケアにお勧めのスタイリング剤についてお話しします。
髪のナイトケアって何をしたら良いの?(スタイリング剤篇)
前章で基本の見直しついてお話ししてきましたが、更に完璧なナイトケアを目指すためにはスタイリング剤は必須です。
どんな種類があり、どのような方にお勧めで、いつ使用すべきがご紹介します!
ナイトケア用のスタイリング剤には、大まかに分けて3種類あります。
ミストタイプ
噴射して使います。油分が少なく軽いテクスチャーです。
タオルドライ後に、ドライヤーの熱から髪や頭皮を守るために使用しますよ。栄養や水分を補給し、髪の表面を軽く油分でコーティングする役割があります。
クリームタイプ
寝る前に、乾いた髪に塗り込むようにして使います。油分はミストタイプより多めです。
髪の補修に有効ですよ。髪のパサついている、髪の量が多くてまとまらない、度重なるカラー剤の使用で髪のダメージが気になる、そんな方たちにお勧めです。
また、髪質別にしっとりやさっぱり用があったり、用途別(ナイトケア用、UVカット用、全身に使える等)、香りも豊富です。きっと貴女のお気に入りが探せるはずですよ。
オイルタイプ
その名の通り、油分が一番多い重めのテクスチャーになります。
それゆえに本来の目的である、髪にツヤと柔らかさを出すのに最適です。クリームタイプと同様に、就寝前、髪が乾いた状態で塗り込むようにして使います。
以上、3タイプをご紹介しました。
特に髪も頭皮も乾燥しやすい冬は、髪の補修のためにクリームタイプを、更に潤いを与えるためにオイルタイプを併用するのも良いですね。
朝の髪の広がりを防ぐには、ナイトケアが大切なことをお話ししてきました。いかがでしたか?
実は、スタイリング剤を使う以前に、シャンプーやブラッシング、髪の乾かし方を見直すことがナイトケアの始まりなのです。
ここを疎かにせずに、しっかり丁寧に行うことで初めて、スタイリング剤が活きてきます!
ナイトケアを行うことは、朝のスタイリングを楽にするだけではなく、頭皮を健康にし、髪自体を良くすること、髪質改善にも繋がるのです。
是非、実践して、髪の変化を貴女の手で確めてみませんか。